はっぱと風とおひさま

風にゆれてさらさらなる。おひさまの光にきらきらひかる。だからはっぱがすき。そんな私のよかった探し

じいとじいじ第2話

2006-03-13 | じいとじいじ
ときどき私はじいじに電話をする。
たいがいはじいじが出るけれど、時々じいが出ることがある。

じい「あーもしもし」
私 「おじいちゃん?」

じい「おー、はっぱか。相変わらず元気だねえ。結構結構。」
  「で、ご家族のみなさんはおげんき?最近はすこし暖かくなっておじいちゃんもすこしはいい感じだよ。お父さんに用事かな?いまちょっと出かけているよ」

私 「いいよいいよ、おじいちゃんの元気な声聞けてよかったよ」

じい「おじいちゃんはね、おとうさんがおいしいごはんを作ってくれるから元気だよ。ありがたいねえ。ご先祖様やおばあちゃん、おかあさんにもちゃんとお線香をあげてお話しているんだよ。みなさんのおかげでありがたいよ」

私「それはよかったね。また電話するからおじいちゃんげんきでね」

じい「はいはい、じゃあご家族のみなさんによろしくお伝えください。おとうさんには電話があったと伝えておくよ。じゃあね」

じいは93歳。
でも、まるでいまにも会社勤めができそうなすばらしい電話の受け答えです。

しかもすごいことに、声を聞いただけで私からだとわかるのです!
実は私と妹はとても声がよく似てて、家族でも電話の声を間違えるくらいです。
なのにじいに電話をすると必ず「おお、はっぱか。」といいあてる。

すごいすごいと思いこの話を妹にしたら、なんとこう言い放った。

「おねえちゃん。そりゃそうだよ。私が電話しても必ず『おお、はっぱか~』っていうんだよ」

ううっ
じい、そうだったんかい
  
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