ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

泣くということ

2017-08-22 23:03:52 | 日記
 8月21日の毎日新聞朝刊に載ったサヘル・ローズさんの「瞳に映る風景」というコラム。「笑わなくていい」というタイトルに惹かれて読む。彼女は「笑わなくていい」という言葉に救われたという。「笑っていれば必ずいい方に向かう」確かにそうだが、彼女は泣くことでスペースができるから、幸せやいいことが入ってこられると言うのだ。泣きたいときに泣かないと人は壊れてしまうと。
 そこで、私が思い出したのは叔父のお葬式のこと。叔父の孫がお葬式で倒れてしまったのだ。義母が「あの子は泣かないで我慢していたから、体が悲鳴をあげた」と。そうかもしれないと思った。感情を吐き出さないで、我慢してためこんで、倒れてしまったのだろうと思った。
 お葬式の時に、「泣くことは供養になるから、たくさん泣いたらいい」と聞いたことがあるが、泣くことで感情を吐き出すことに意味があるのだろう。
 サヘル・ローズさんは、「泣く」という漢字に「立つ」が入っているという。泣いても、最後は人として立ち上がれる。洗い流す「泣く」。泣いたあとは、笑顔が自然とアナタを包むと。
 本当だ。「泣く」という字には「立つ」がある!彼女の言う通りかもしれない。悲しい映画を見て涙を流したあとに、スッキリすることもある。笑顔は大切だけれども、あまりにも辛い時や悲しい時は、思い切り泣いてリセットするのもありかもしれない。
 「もっともっと泣いていいんですよ。子どもになってもいいんです。大丈夫、泣くことでちゃんと強くなれています」というサヘル・ローズさんの言葉が温かい。
 
コメント
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