ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『雪の鉄樹』

2017-08-23 22:10:43 | 
『雪の鉄樹』 遠田潤子 光文社文庫
 祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。
 鉄樹とは、蘇鉄のこと。相楽園のお庭での蘇鉄が見事だったのを思い出しながら読む。苔の描写では、醍醐寺・三宝院の苔を思い出しながら読んだ。
 雅雪の事件とは何なのか?引き込まれるように読んでいった。雅雪のご飯を人前で食べられない理由が悲しい。人は頼られたり、感謝されたりすることで人は存在価値を感じるのかもしれない。遠田潤子さんという作家を知らなかったが、思いがけずよかった。
 
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泣くということ

2017-08-22 23:03:52 | 日記
 8月21日の毎日新聞朝刊に載ったサヘル・ローズさんの「瞳に映る風景」というコラム。「笑わなくていい」というタイトルに惹かれて読む。彼女は「笑わなくていい」という言葉に救われたという。「笑っていれば必ずいい方に向かう」確かにそうだが、彼女は泣くことでスペースができるから、幸せやいいことが入ってこられると言うのだ。泣きたいときに泣かないと人は壊れてしまうと。
 そこで、私が思い出したのは叔父のお葬式のこと。叔父の孫がお葬式で倒れてしまったのだ。義母が「あの子は泣かないで我慢していたから、体が悲鳴をあげた」と。そうかもしれないと思った。感情を吐き出さないで、我慢してためこんで、倒れてしまったのだろうと思った。
 お葬式の時に、「泣くことは供養になるから、たくさん泣いたらいい」と聞いたことがあるが、泣くことで感情を吐き出すことに意味があるのだろう。
 サヘル・ローズさんは、「泣く」という漢字に「立つ」が入っているという。泣いても、最後は人として立ち上がれる。洗い流す「泣く」。泣いたあとは、笑顔が自然とアナタを包むと。
 本当だ。「泣く」という字には「立つ」がある!彼女の言う通りかもしれない。悲しい映画を見て涙を流したあとに、スッキリすることもある。笑顔は大切だけれども、あまりにも辛い時や悲しい時は、思い切り泣いてリセットするのもありかもしれない。
 「もっともっと泣いていいんですよ。子どもになってもいいんです。大丈夫、泣くことでちゃんと強くなれています」というサヘル・ローズさんの言葉が温かい。
 
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水あかに効く茂木和哉

2017-08-20 15:32:16 | これ、いいですよ
「月曜から夜ふかし」でレジェンド松下さんがおススメしていた茂木和哉。水垢に効くということで、実家の風呂場で検証。

軽く軽くこすって、シャワーですすぐ

風呂場の鏡 使用前 

使用後

おおっと感動したが、しっかり乾燥すると鱗状にくもってきた。しかし、茂木和哉を使う前は何をしても白いままだったのに、使うとずいぶんとましになった。

水道のカラン部分 使用前

使用後

カラン部分は乾燥しても白い鱗は出てこなかった。これって、すごくない!?

 鏡は水垢がましになった程度で完全にはとれなかった。しかし、カランなどの金属部分のききめは絶大だった。すごいわ~、茂木和哉。
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大分に帰省

2017-08-19 22:01:05 | 日記
 大分の実家に帰っていました。
 
 川口屋旅館別亭 久楽(ひさらく)さんでフグ料理をいただく。

てっさ、ふぐのにぎり、ふぐのナムル風  ふぐのにぎりがおいしい

ひれ酒

しめはやっぱりフグ雑炊。絶品。

久楽さんから見える風景 津久見島の夕景

 あじやさばもいいけれども、食べ物で言うと大好きなものがもう一つ。

やないの胡麻とうふ あんが甘め。実家に帰って食べるゴマ豆腐が甘いので、ゴマ豆腐は甘いたれがかかっているものだと思っていた。だから、京都で甘くないゴマ豆腐を食べてビックリしたことがある。

 それから、クロメ(海藻)にも 最近、はまっている。味噌汁に乾燥したクロメを入れると、こりこり、とろとろと美味しいのだ。

 
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『言の葉の庭』

2017-08-16 08:10:05 | 
『小説 言の葉の庭』 新海誠 角川文庫
 また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら―。雨の朝、静かな庭で2人は出会った。靴職人を志す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野。迷いながらも前に進もうとする2人は、どこへ足を踏み出すのか。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督みずから小説化。
 章の最後に万葉集などからとった和歌があり、孝雄と雪野の二人の心情を映し出している。私にしたら、すごく好きな構成のはず。でも、なんかなあ、あまり好きではない・・・。細くて胸が大きくて、濡れた瞳って。映像だと違和感なくスッと入れたのかもしれないが、文で読むと「いやいやいや」と思ってしまう。具体的に書いてしまうと「そんな女の子、そこらへんにおれへんわ」と思ってしまう。途中まで雪野さんってどんなかんじかと想像してワクワクするような感じで読んでいたが、雪野の正体が明かされる中盤あたりから、私は冷めてしまった。雨の感じとか、藤の花とか好きな所はあるのだが。
 ちなみに「君の名は。」に出てくる国語の先生は、この雪野さん。
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