この瓶の中には、左からローズマリーの葉、月桃の葉、薔薇の花びら、柚子の種で作ったハーブチンキが入っています。
ハーブチンキというのはハーブの成分をエタノール、またはエタノールと精製水の混合液に浸して作られた液状の製剤のこと。ハーブ以外にも生薬を混ぜたものはすべてチンキ。例えば唐辛子チンキとか、阿片チンキとか、何を混ぜるかによって呼び方が変わるようです。
聞き慣れない「チンキ」という言葉は、オランダ語の「ティンクチャー」が語源のようです。
オランダといえば、鎖国していた時代に日本に影響を与えた国。蘭方医学の伝来と関係があるのかなと調べたところ、それっぽい記事がたくさんあり、目下読み漁ってます。おもしろい!
まあ、日本で言えば薬用酒ってことになるんですかね。どこの国でも太古から植物療法ってありますし…。これまであまり興味がなかったんですが、なんだかいろいろと面白そうな世界。
アルコールはお湯や水では抽出できない脂溶性の成分も取り出すことができるんだとか。
しかも濃度によって、取り出せる成分に差が出るというのがおもしろい。
上の写真はウォッカ(アルコール度数40%)にローズマリーを浸けたもの。
下の写真は同じくローズマリーを無水エタノール(アルコール度数99.5%)に浸けたもの。
この緑色がウルソール酸ていうわけではないんだろうけど、見た目だけでもこんなに違うというのはとてもおもしろいなと思います。
確かに何かの成分が出ているんだろうなぁ…。
で、このチンキ、精製水やグリセリンと混ぜて化粧水にしたり、キャリアオイル(植物性オイル)と混ぜてクリームにしたり、ワセリンと混ぜて軟膏にしたり…
他にも飲み物に垂らすとか、水と混ぜてマウスウォッシュにするとか、入浴剤やルームスプレーにするとか、とにかく用途はいろいろ。植物の持つパワーを生活に取り入れることができるのです。
使用する植物の成分によって、取り出すための基剤を変えたり、適した使用方法を選んだり、いろいろと奥が深そうなチンキの世界。
とりあえず、柚子の種をつけてみたり、
香りの良いはまみらい様(薔薇)の花びらをつけてみたり…。
なかなか良さそうなのが、何年か前に植えた月桃。
期待していた花をつけることなく、たまにお茶にするくらいで出番の少ない月桃。この葉っぱが、とても良い香りのチンキになりました。しかもアンチエイジングや美肌効果があるんだとか…。
他にもドクダミなんかも試してみたい!!
そんなわけで、まずは形から。チンキを保存する遮光瓶やら軟膏を入れるアルミ缶やらを早速購入。通販の便利さたまりませんね。
15g用が10個セットでら800円くらい
もう少し小さくてもよかったなぁ
4本セットで1000円くらい
満足♪
おまけですが冒頭の写真のラベルも最近購入したテプラで作りました。
今は手のひらサイズでスマホアプリで操作できるテプラがあるのですね!!
これは便利です。
………
話がそれましたが、チンキの世界。
植物の有用成分を利用することに長けた女性を最近(?)は尊敬を込めて「魔女」なんて呼ぶようです。確かに魔女が使う秘薬っていうのは、こうやってできているのかもしれないですよね。
「魔女 ハーブ」で検索をかけると、眉唾な記事から、興味深い記事までかなりの数が引っかかります。よかったらお試しあれ!一緒に修行に励みましょう。
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意外と自分でもできちゃいそうに感じたので、とっても興味が湧きましたo(^o^)o
わたしもできちゃいそうだなーと思って試したらできちゃいました。砂糖のない果実酒作りです。ぜひ♪