

8月24日
羽黒山から月山に行く予定でした。カーナビもセットして、羽黒山有料道路を通って、すんなりと月山の8合目に着く予定でした。私達は、またしても月山にすんなりとは着けず、すごい遠回りをして、結局、街を経由して、湯殿山に辿り着きました。月山は沢山歩く必要があったので、後で気付いたのですが、どうも歩くのが面倒な人には月山はかなり時間がかかり、月山に行っていたら、湯殿山は1日では無理ということがわかりました。私は他言無用と言われている、全く資料のない湯殿山には、必ず行かなければ・・・と思っていました。
ここの山々は昔は女人禁制であったり、山伏の修行の地であり、即身仏という生きたまま地面に穴を掘ってその穴の中で仏になる(つまり亡くなる)修行をした人もあり、湯殿山にはその即身仏の何体かがあるようです。行人塚と即身仏というお墓のエリアがありましたが、行人は、一生肉食妻帯はせずに、山篭り修行を行った人だそうです。私も肉食夫帯はしていませんが、これは自分の意志ではないので・・・。入り口にはこの大きな鳥居があります。車を下の駐車場に停めて、そこから湯殿山の専用バスに乗ります。往復500円だったような、歩くと30分ほどの道のりです。
上の山頂?の駐車場に着くと、この牛の彫刻がありました。そこから出羽三山奥宮の湯殿山の本宮へ向かいますが、「撮影禁止」と随所に書かれています。なので、本当に写真撮影している人は皆無です。私も携帯をリックにしまいこみました。
本宮の御神体(大きな奇石)を見るためには、オートマティカルに進みます。神聖な神域であり、宮司さんが沢山いらっしゃるのですが、宮司さんに言われるままに進む参拝客、観光客でなければいけない・・・という雰囲気です。東北の素朴な山になぜか・・・商業的な雰囲気が・・・。あらゆるところにお賽銭箱が置いてあるのが、気にかかり。。。
まず、階段を登ったり、降りたりして、靴を脱ぐ場所に出ます。そこで、宮司さんたちに「靴を脱いで、置いてください。」と促され、次にお一人様500円です、とお祓いを受けないと、中に入れません。
500円払うと、人形の紙をもらいます。その紙を自分の身体をなでて、最後に一息かけて、わが身の穢れを人形に移し、渓流に流します。渓流というか、池?かと思いましたが、そこには、沢山の人形の紙が漂っていました。
宮司さんが、小さな小屋に入っていて、お祓いをしてくれます。「かしこみ、かしこみ」と、1分ほどでしょうか?500円です。そのお祓いを受けると、その先に進めます。お祓いを受けない限り、先に行けません。
石畳の上を裸足で進み、本宮だ!と思うと、大きな茶色の岩が御神体のようです。前に進み出ようとすると、すかさず、小屋の中から宮司さんが、マイクで「お賽銭を入れてから、二礼二拍手一礼して御参りしてください。」と促され、「・・・」です。他の参拝客も「えっつ?ここでもお賽銭?」と言われている方も。
神聖な神域で、とてもいいパワーをいただけるか?と期待していたので、次々と指示をされるので、「・・・」という感じでした。御神体には温泉のお湯が流れていて、その上を歩く事になるのですが、どうも参拝客は大半がご年配の方々であるにもかかわらず、裸足ですべりそうな岩の上を登ってきます。登ったら、降りなくてはなりませんから、人によっては危険です。足元注意、足腰万全でないと、御神体に登るのは止めたほうがいいと思います。
沢山の登山客、老人クラブの歩こう会の皆様が、たくさん参拝されていました。皆さん、ここでもとても嬉々とされていたのが羽黒山と同じ印象です。湯殿山はとてもユニークな神社です。来世の幸せを祈るところでもあるそうですが、どうも商業的なところが、気になってしまいました。どうしてなんでしょうか?いい気を感じる間もなく、帰りのバスに乗りました。
せっかくの神秘の山が・・・残念!という感じでした。修行をする人々は「静」を感じる、観光客が来ない空間に身を置くべく、滝行などをするようです。