ここ2年くらいリゾクトニア菌と思われる立ち枯れ病がほとんど見当たらなくなり去年は
殺菌剤を使ませんでした。そのかわり椿油粕を施肥の時に追加しました。
成分のサポニンが土壌病原菌の細胞壁を好んで食べるとのことで、大規模な圃場では
使用禁止ですが個人的には問題ないと判断して株元に撒き潅水を続けてきました。
以下はリゾクトニア菌(だと思う)による症状です。
篠の中心から出る葉が枯れる
地際が腐って容易に抜ける。
花芽は出ているが病気っぽい
葉先が枯れる。原因は多々ありますが菌による症状だと思われる。
花芽株は元気そうですが同じ鉢でも隣の株はリゾクトニア菌に侵された症状です。(つまり1つの土の中でも根は別々)
去年の冬に刈り取るまで何も問題なかったのですが今年の春に芽が出ず、いま小さな芽が出てきました。
症状は違って斑点病のようですが分かりません
バリダシン液剤5は今まで使い続けています(ただし去年は使いませんでした)耐性菌が確認されていない(メーカーサイト)
リゾレックス水和剤は春に購入して2回使用(多用すると耐性菌ができて効果が激減する)
プレビクールN、ピシュウム菌対策で春に購入して1回使用(リゾクトニア菌以外の可能性も考慮しました)
バリダシン液剤5、以前は1000倍に薄めて撒いていましたが今年は500倍で1回使用しました。
リゾレックス水和剤とプレビクールNも500倍液を撒きました。
「土の殺菌消毒」は他の花卉に使用、花菖蒲には使っていませんが今年は用土に混ぜるつもりです。
ユニフォーム粒剤は今月に購入して半分くらいの株に使いました。今のところ薬害は確認されていませんが
改善しているかは分かりません。ただ増えている様子は見受けられません。これは菌の性質によることも考えられます。
オルトランDX粒剤はヨトウムシ、コガネムシの幼虫対策に長い事使っていますが効果あります。ヨトウムシも
コガネムシも周期は似ています。4月末~5月初めと8月末~9月初めに適当に撒いています。
ただオルトランは根から吸収され植物全体に薬が回りますから人の口に入る農作物に使用する場合はメーカーサイトを
必ず良く確認してください。
害虫が直接薬を食べて死ぬ「誘引殺虫剤」を選択肢にいれたほうがいいかも。
リゾクトニア菌は春先から活動し、夏場の高温時は発病が止まりますが秋冬にまた活動するので今から積極的に対策
するのが効率的かなと個人的に思っています。
以上、毎年色々悩んでおります。花菖蒲のリゾクトニア菌対策の一番は株、用土、容器すべてを始末して一から
やり直すことですが、費用と始末する場所、入手困難な品種など諸事情で何とか騙しだましで苦労しております。