四季と自然とはりんこの花菖蒲

季節の草花を撮り歩き 家では花菖蒲にボケてます

笹又登山道-3・信長の薬草園プロジェクト

2015年09月12日 | 写真

僕がいつも登る登山道は揖斐川町春日川合古屋・笹又地区、伊吹山の突き当りでこの先の道は登山道しかない
今回は登山道入り口に広がる畑で始った薬草の栽培、加工、開発、販売計画が形として見え始めました。

伊吹山は古来より薬草の宝庫で、この笹又地区も戦前までは多くの薬草を栽培しておりましたが 過疎化と採算性で衰退
数年前から再興を目指して薬草の栽培が始まりました。


名付けて『信長の薬草園』 織田信長がポルトガルの宣教師に命じて伊吹山に薬草園を造らせた事実は有名で、場所は
滋賀県側のようですが 信長の正室濃姫は岐阜城のお姫様だし城主でもあったので「まぁ いいじゃないでしょうか」
ある程度出来たら一般の方にも見てもらえるよう散策路を設けるそうです。


ゲンノショウコ(現の証拠):「実際に効く証拠」から名が付いた。主に整腸剤として有名でここでは赤花と白花が咲く


カワミドリ(川緑):解熱や胃薬として使われる


この出入り口は登山道ではなく薬草畑を広げるための通路です。登山道の脇にある過疎化のため耕作放棄された畑
ここに毎年春になると山芍薬が何株か見られ、過去に栽培されていたと考えられ再度畑にして栽培が予定されている。


畑で栽培されているイブキヨモギ 昔はお灸に使われるモグサの原料としてでしたが、今は入浴剤として道の駅などの
薬草風呂に使われ注文が増えて、インターネットを通じて東京からも問い合わせがあり出荷が始まったようです。


刈り取ったイブキヨモギは道端で自然乾燥させます。
この他にミヤマトウキやイブキジャコウソウなど過去の記録と照らし合わせながら種類を増やして行くそうです。

冬は1メートル以上の雪が積もる過疎地は実績もなく、少ない予算の中、岐阜大学農学部や岐阜薬科大学の応援と
地元の熱意で始まった計画に、笹又に咲く花が大好きで度々訪れる僕としてはすごく興味があり楽しみです。
ガンバレ『信長の薬草園』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笹又登山道-2

2015年09月10日 | 写真

続いて笹又登山道の初秋の花です

イブキコゴメグサ


キリンソウ


フシグロ


クサボタン


伊吹山ドライブウェイが見えてきました


上に見えるドライブウェイに沿って登山道があります。道は細く谷は深いです。


ダイモンジソウは咲き始めです。

 イブキレイジンソウ


ミツバフウロ


ヒメフウロは初夏から咲き始め花期の長い花です。この植物全草からヒメフウロエキスと言う成分が化粧品として売られています。
元々は止血や傷口の消毒、下痢止め、入浴剤など薬草として昔の人は幅広く利用され、最近はシワがなくなる美肌効果があるみたい

 イブキトリカブト
今年は猛暑なのか8月の日照不足なのかわかりませんが葉枯れが目立ちます。
毒草の代表のようなトリカブトは強烈な神経毒で絶対口にしてはいけません
でも毒を取り除けば強心剤(若返りの薬)として薬草になると薬大の先生から聞きました
僕はトリカブトをさわったあとにオニギリを食べたことがありますが真似をしてはダメです。

伊吹山は岐阜と滋賀の県境にある独立峰で山頂は滋賀県になります。この笹又登山道は
伊吹山の岐阜県側を登り、山頂や滋賀県側にはない花が沢山咲きドライブウェイから下りて
散策する人が増えてきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笹又登山道-1

2015年09月08日 | 写真

9月5日、朝夕が幾分涼しくなって久しぶりの笹又登山道の花散策に出かけてきました。

第一ゲート 鹿や猪が麓に下りてこないように開けたら必ず閉める、山里では当たり前の光景


第二ゲート


第四ゲート 上の方に伊吹山ドライブウェイが見えます。もうここは登山道で柵は一帯を囲んであり、出入り口はここだけです。
実はこの前の駐車場にも第三ゲートがあり、いかに獣の被害が大きいかを物語っています。


ツルボ


タムラソウ アザミと似ていますが大きな違いはトゲがありません。


マネキグサ


ヤマシャクの種


ツルガシワの種


キリンソウ


細い登山道ですが谷は浅いので気になりません。


ザトウムシ 山では良く見かけ、体が頭と胴体に分かれていないのでクモではありません。ダニに近い生き物らしいです。


エンシュウツリフネ まだ咲き始めですが今年は花が咲く株が少ない。原因は毎年初夏に行われる登山道草刈りです。
登山者が歩きやすいようにと地元の人たちが草刈りをされるのですが 正直 僕にとっては『もう少し雑に刈ってちょ』です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする