ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#031

2019-02-28 12:22:12 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第31話『お母さんと呼んで』

(1973.2.16.OA/脚本=田波靖男&四十物光男/監督=澤田幸弘)

資産家の娘(青木英美)が誘拐され、身代金が要求されるんだけど、実は父親の愛情を確かめる為に娘が仕組んだ偽装誘拐だった!ってなオチ。様々な刑事ドラマでさんざん使われて来たプロットだけど、当時はまだ珍しかったかも知れません。

ただ本作の場合、それが父親の後妻(赤座美代子)の視点から描かれてるのがユニークで、ゆえに父と娘のドラマなのか、血の繋がらない母と娘のドラマなのか、焦点が定まらない欠点にも繋がってます。

見所はやっぱ、マカロニ(萩原健一)のがむしゃらアクション。今回は走行中のバス車内における乱闘、アパートの一室から階下のスナック店内へとなだれ込む乱闘と、2ラウンドの(いずれも多勢に無勢の)ファイトをたっぷり時間を割いて見せてくれます。

今回のヒロインは本来、母親役の赤座美代子さん(マカロニは歳上女性との絡みがホントに多い!)なのですが、ここでは娘役の青木英美さんに注目したいと思います。

『太陽』ファンには言うまでもなく、青木英美さんは後に七曲署捜査一係の初代マスコットガール(庶務係)=永井久美として、第53話『ジーパン刑事登場!』からレギュラー出演される事になります。

同じスタッフによる学園ドラマ『飛び出せ!青春』『われら青春!』のセクシーな女生徒=森下真樹役で知られる女優さんで、七曲署でも天真爛漫なキャラと見事な脚線美で我々を楽しませてくれました。

ファッションモデルとしても世界で活躍し、最近は舞台演劇への出演やボランティア団体の代表も務めておられます。

ルックスは好みが岐れるかも知れませんが、そのサバサバした感じは女性視聴者にも支持され、歴代マスコットガールの中でも一番キャラが立ってたように思います。
 
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『消耗品刑事/エクスペンダブル・コップ』(仮)

2019-02-28 00:00:15 | 刑事ドラマ2000年~






 
この春、とんでもない刑事ドラマがスタートする模様です。なんと今どきハードアクション物、しかもフィルム撮影による連続ドラマで、視聴率がどうであれ最低1年間は必ず続ける予定だそうです。

仮タイトルは『消耗品刑事/エクスペンダブル・コップ』。主演を務める萩原健一さんがS.スタローンの『エクスペンダブルズ』シリーズを観て刺激を受け、かつての共演者やライバル達を集めて「いっちょ派手なアクションを、是非フィルムで!」と、かつて『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』で組んだ岡田晋吉プロデューサーに企画を持ち込んだそうです。

勿論、普通ならそんな企画が現在のテレビ業界で通るワケが無いんだけど、大人の男性が観て楽しめる番組が皆無である現状に心を痛めていた岡田さんは、かつて『大都会』シリーズでタッグを組んだ石原プロモーションに話を持ち掛け、2年も前から粘り強く交渉を続けて来られたんだとか。

長らくヒット作が無い石原プロとしても実現させたい企画であり、東宝との共同製作を前提に話を進め、これまで封印して来た過去作品のDVDや『西部警察』写真集などを矢継ぎ早に発売する事で資金を集め、ようやく実現に辿り着いたとの経緯があったそうです。

かつての『大追跡』や『ゴリラ/警視庁捜査第8班』等の「多発する凶悪犯罪に対抗すべく設立された特殊セクション」という設定を踏襲しつつ、さらに「退職した元スゴ腕の武闘派刑事たち」が老体に鞭打ってハードアクションを展開するという新機軸が加わります。

しかも’70~’80年代の刑事ドラマで武闘派刑事を演じて来た俳優さん達が、各番組でのキャラクターそのまんまで登場するというから驚きです。例えば舘ひろしさんは『西部警察』シリーズの鳩村刑事、武田鉄矢さんは映画『刑事物語』シリーズの片山刑事といった具合。

皆さん今やベテラン俳優であり大スターでもある為、本来なら各自のギャラだけでとんでもない額になってしまうんだけど、『太陽にほえろ!』の初代新人刑事「マカロニ」役で刑事ドラマの礎を築いたショーケンさんから直々のオファーを受け、渋々ながら(?)格安のギャラで出演を引き受けたんだそうです。

以下、ずらり揃った超豪華レギュラーキャストとキャラクターをご紹介します。本当に夢のような、奇跡のキャスティングです。


☆沖田淳一(萩原健一)

元・神奈川県警港街署失踪人課勤務。凶悪犯を制圧する為なら手段を選ばないアンチヒーローぶりが、かつてのマカロニ・ウェスタン映画の主人公みたいという事で、犯罪者たちから「マカロニ野郎」と噂され、彼が率いる退職刑事チームも「マカロニ軍団」と恐れられている。

『太陽~』のマカロニ刑事は殉職してる為『あいつはトラブル』で演じた「沖田課長」のキャラクターが採用された模様です。そもそも、この沖田は「もしマカロニが死なずに刑事を続けていたら……」という発想で創造された人物ですから、実質的にはやっぱマカロニ刑事なんですよね。

なお、沖田の妻=伸子(元・警視庁七曲署勤務)として、高橋惠子さんもセミレギュラー出演される模様です。


☆片山 元(武田鉄矢)

様々な地方警察署を渡り歩いて来た経歴から「ジプシー」と呼ばれる事を強く望んでいるが、他のメンバー全員から却下されて落ち込む、見かけはしょぼくれた老刑事。

ところが一旦怒りに火が点くと、ジャッキーも真っ青なカンフー技で敵を打ちのめす暴力刑事に変貌。ハンガー等の日用品を武器にして「僕は死にまっしぇーん!!」と叫びながら説教を垂れる、厄介な男。


☆牧野次郎(寺尾 聰)

元・警視庁城西署勤務。クールかつシャープな捜査を信条とし、レイバンのサングラスがよく似合うセクシー・ガイ。愛銃はもちろんマグナム44。

『西部警察』の「リキ」は殉職してる為、寺尾さんは『大都会 PART III』の「ジロー」として参戦。『太陽にほえろ!PART2』の喜多刑事も捨てがたいけど、武闘派となればやっぱこちらですね。


☆鳩村英次(舘ひろし)

元・警視庁西部署勤務。銃の構え方、バイクの乗り方、煙草の吸い方など、一挙手一投足で格好つけずにいられないナルシスト刑事。マカロニ軍団に所属しながら、なぜか沖田を「団長」と呼ぶ事を頑なに拒んでいる。

かつては自ら「鳩村軍団」を立ち上げたものの、全く育ってくれない若手たちに愛想を尽かし、解散を決意した経緯がある。

一体いくつ刑事キャラクターを演じて来られたのか数え切れない舘さんですが、西部警察メンバーを代表する意味で「ハト」が選ばれたみたいです。


☆大下勇次(柴田恭兵)

元・神奈川県警港署勤務。最もスタイリッシュで最も俊敏で、最も口数が多い自称「セクシー大下」。鳩村とは初めて会った気がしない。

恭兵さんにも『大追跡』や『はみだし刑事情熱系』等がありますが、代表作と言えばやはり『あぶない刑事』って事になるのでしょう。


☆本城慎太郎(水谷 豊)

元・警視庁代官署勤務。変装技を駆使した潜入捜査が得意で、犯人逮捕の際には必ずプロレス技を使う等、定石に囚われない柔軟さが光る男。なぜか彼だけ沖田の事を「アニキ」と呼んでいる。

水谷さんは『刑事貴族2~3』のキャラクターで登場です。『相棒』と掛け持ちというハードスケジュールながら、出世作『傷だらけの天使』で相棒役に推してくれたショーケンさんへの感謝を込めて、友情出演となった模様です。


☆草野泰明(倉田保昭)

元・警視庁Gメン本部勤務。カンフーの達人ながら、本人は頑なに「これはカラテだ」と言い張っている。どうやら実は中国人で、日中関係の悪化を気に病み、出生は秘密にしているらしい。

倉田さんは勿論『Gメン’75』のキャラクターで、香港ロケを自らコーディネートされる程の熱の入れようなんだとか。未確認情報ですが、親交のあるジャッキー・チェン氏がゲスト出演を引き受けた模様です。


☆桜井哲夫(藤岡 弘、)

元・警視庁特命課勤務。情け容赦ない非情な捜査が信条で、あまりの冷徹ぶりに他のメンバー達から「実は改造人間なのでは?」と噂される程の凄腕ながら、由美かおるのオッパイを見ると途端に弱くなる。愛車の名は「サイクロン」。

藤岡さんは『特捜最前線』のキャラクターですね。鉄矢さんや恭兵さんと絡んだら一体どんな化学反応が起きる事やらw、私としては一番楽しみなキャストです。


☆野々村光太郎(竜 雷太)

元・警視庁公安部公安第五課勤務。普段は温厚な佇まいながら、実は射撃の名手で柔道の段を持つ猛者。怒らせて一番恐ろしいのは、実はこの人である。

沖田の事を「マカロニ」と呼び捨てに出来る唯一の人物でもあり、沖田もなぜか「ゴリさん」と呼んで慕っている。西部署の大門団長と木暮課長みたいな関係である。

ホンモノのゴリさんは殉職してるので、竜さんは『ケイゾク』と『SPEC』で演じた偽ゴリさん=野々村係長として登場。それによって最近の刑事ドラマとのリンクも可能になり、早くも中谷美紀、戸田恵梨香、渡部篤郎、加瀬 亮らのゲスト出演が内定済みとの事。


☆倉本 省(渡 哲也)

元・警視庁捜査第8班勤務。寡黙で礼儀正しい男だが、実は爆破のエキスパートで、日本各地の建造物や乗り物を意味も無く破壊し尽くした暗い過去がある。

現在は沖田らが溜まる居酒屋のマスターをしているが、いざマカロニ軍団がピンチに陥った際には、どこからともなくヘリをチャーターし、上空からショットガンで敵を皆殺しにする狂人ぶりを発揮する。

『西部警察 PART III』最終回で殉職した筈の大門くぅ~んを、後年の復活スペシャルでシレッと生き返らせるという、ドラマ制作者として一番やってはいけない事をしでかした過去を深く反省し、渡さんは団長ではなく『ゴリラ』のキャラクターで登場する事になりました。

ほか、マカロニ軍団を密かにバックアップする警視総監に伊東四朗、現場の捜査員を虫ケラみたいに扱う悪辣なキャリア官僚に織田裕二が扮し、女性初のSAT隊員=黒木メイサが毎回、必然性なくオッパイを見せてくれます。

3時間スペシャルとなる初回は、メインゲストに渡瀬恒彦(CG)を迎え、梅宮辰夫、片桐竜次、志賀 勝、中西良太らと「ネオ・ジャパンマフィア」を結成し、マカロニ軍団と死闘を繰り広げます。クライマックスは勿論、哲也vs恒彦の壮絶なる罵り合い!

その初回で早速、鳩村刑事が殉職するそうで、舘ひろしさんがインタビューでこんなコメントをされてました。

「大丈夫、しばらくしたら鷹山として復帰するから(笑)。前例があるもんね。刑事役のストックならいっぱいあるから、何回でも復帰出来ちゃう。どのキャラでも芝居は一緒だろ? OKベイビー」

これはあながちジョークでもなくて、売れっ子ベテラン俳優たちを長期に渡って拘束するには限界がある為、レギュラー刑事を月に1人のペースで殉職させていくプランがあるようです。

そのつど新メンバーを投入する事によってマンネリ化を防ぐ狙いもあり、既に神田正輝(太陽にほえろ!)、藤 竜也(大追跡)、草刈正雄(華麗なる刑事)、国広富之(トミーとマツ)、中村雅俊(誇りの報酬)、勝野 洋(ジャングル)、世良公則(ベイシティ刑事)、三浦友和(スーパーコップ)、苅谷俊介(西部警察)、横谷雄二(俺たちは天使だ!)らの順次レギュラー入りが決定してる模様です。

そして第2話以降のゲスト俳優も、現在はもっぱら善人役に甘んじてる小林稔侍、石橋漣司、森本レオ、風間杜夫、平泉 成、西岡徳馬、内藤剛志、遠藤憲一らが続々と悪役復帰し、水を得た魚のように人殺しや強姦を繰り広げる予定だそうです。

テーマ音楽は勿論、ショーケンさんの盟友である大野克夫さんが担当しますが、エンディング主題歌のみ杉良太郎さんが担当し、かつての名曲のアンサーソング『俺は君のためには死なない』を熱唱されます。

日テレ・東宝・石原プロの共同製作で、放映日時はもちろん金曜夜8時!

更に深夜枠の新番組として、山村警部補(露口 茂)、立花警部(若林 豪)、古畑警部補(田村正和)、杉下警部(水谷 豊)ら渋すぎるメンツが、驚異的な推理力で数々の難事件をあっと言う間に解決しちゃう、10分間のミニドラマ『全員、警部か警部補』も同時にスタート!

そして『消耗品刑事』の姉妹番組として、火曜夜9時から天海祐希(BOSS)、米倉涼子(交渉人)、篠原涼子(アンフェア)、中谷美紀(ケイゾク)、宮崎あおい(ケータイ刑事)、多部未華子(デカワンコ)、上戸 彩(絶対零度)らがレギュラー出演する『七人の女刑事』もスタート。女性初のSAT隊員に扮する黒木メイサが毎回、必然性なく全裸ヌードを披露します。

……とまぁ、ここまで書けば、もはや信じてくれる人は誰もいませんよねw 最初はうっかり真に受けちゃった方でも、鉄矢さんの「僕は死にまっしぇーん!」辺りで気づかれた事と思いますw

言うまでもなく、上に書いた事は全て私の妄想であり、勝手な願望に過ぎませんm(_ _)m

だけど、このレベルの妄想を本当に形にしちゃったのがスタローンの『エクスペンダブルズ』なんですよね。本気でやっちゃう人が現実におられるんです。

だから日本でもやってやれない事は…… まぁ、100%無理でしょうw よしんば出来たとしても、喜ぶのは一部のマニアだけですから商売になりません。だけどもし万が一、素晴らしい創り手の方々が実現させてくれた暁には、私が責任を持ってDVDーBOXを2個ほど買わせて頂きますm(_ _)m
 
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