見出し画像は、百均ショップで見かけて衝動買いしたオモチャです。手足がアコーディオン構造で伸縮自在な上、先っぽの吸盤でどこにでもくっつく優れもの。
しかし何より私が惹かれたのは、昭和レトロを意識したであろう超シンプルなデザイン。癒やされます。
もはや『マジンガーZ』もレトロのカテゴリーに入るかと思いますが、そのキャラクターに対する私の異様なまでの執着心は、なかなか理解してはもらえない事でしょう。
まあモデルガンも集めてるので「模型好き」「メカ好き」「コレクター気質」っていう素地は元からあるにせよ、なぜマジンガーZにだけこれほど拘るのか? その原点は一体どこにあるのか?
それが、いつぞやもブログに書いた気がするけど、私が小1ぐらいだった頃の母との想い出。たしか風邪を引いて熱を出し、外で遊べない状態だった私に、母がマジンガーZのぬり絵ノートを買って来てくれたんですよね。
兄は「母さんから愛情を感じたことは一度もない」って断言してるけど、私にはいくつか心当たりがある。その中の1つがぬり絵ノートってワケです。
それがキッカケで私が『マジンガーZ』のアニメを観始めたのか、すでに私が『マジンガーZ』ファンだったからノートを買ってくれたのか、そのあたりの記憶は曖昧だけど、「異様なまでの執着心」の原点は多分これだろうと私は思ってます。
充分には愛してもらえなかったがゆえの渇望。大人になってもオモチャとかアニメとか特撮ヒーローとか、幼い頃に好きだったものから卒業できない人には、きっとそういう深層心理が潜んでる。
単純に昭和レトロがオシャレに感じるだけ、とおっしゃる方でも、突き詰めて行けば「家族の想い出」にきっと繋がるはず。外国人から見た「クールジャパン」とは明らかに質が違うでしょう。
ウチの場合、一緒に遊んだりプレゼントをくれるのはもっぱら父でしたから、好感度は圧倒的に父が(やらしい言い方をすれば)稼いでました。
そのぶん母は損をしてたと思うし、人の愛し方が分からないっていう不器用さが、今の私なら理解できます。息子に面会に来られても「鬱陶しい」のは、どう接すればいいか今でも分からないからでしょう。
だから迷惑を省みず、出勤日は(病院が職場に近いので)必ず顔だけは見に行ってます。逆に公休日は自分の心身を休めることに専念し、いよいよ目前まで迫ってきた人生最大のターニングポイントに備える、今日この頃の私です。