
10月16日
姫路城といえば宮本武蔵を連想する。
武蔵は天守の”開かずの間”で三年ものあいだ幽閉されるが、
そこは和書、漢書、禅書も国史など膨大な書物で埋まっていた。
真っ暗だ。・・開かずの間といわれる天守閣の高いところの一室。
ここには暦日というものがない、春も秋もない、
また、あらゆる生活の物音も聞こえてこない。
ただ一穂の燈し灯と、それに照らされる武蔵の青白く頬の削げた影とがあるだけだった。・・・
吉川英治 「宮本武蔵」から
中村錦之助主演の「宮本武蔵」、
なかでも”一乗寺下がり松の決闘”は面白い。

十月桜が一輪、二輪・・

天守に”開かずの間”はなかった。
姫路市街、まっすぐな道の突き当たりが姫路駅。
