屯田物語

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海辺のカフカ

2008年07月31日 | 


夕陽の三連荘・・何度みても気持ちが癒されます。

「海辺のカフカ」を読みおえたとき、
甲村記念図書館は実在しているような気がした。
父親の呪いから逃れて、
「世界で最もタフな15歳になる」ことを目指すボクは田村カフカ、
引き寄せられるように高知の甲村記念図書館に棲みつくことになる。

そこには、司書の大島さん(性同一性障害)がいて、
恋人を亡くして以来、自分の影の半分を失った佐伯さん(50歳になっても美しい女性)がいる。
 
そして、ナカタさん、
疎開先の事故で過去の記憶と読み書きの能力をなくし、やはり自分の影の半分を失ってしまった。
ナカタさんの過去と現実は甲村記念図書館でボクと交叉する。

夕陽に映えて、屯田の街並に赤みがかってきた。
あのブックオフで「海辺のカフカ」を購入して、
ふわふわした心地のなかでいつのまにか読んでしまった。
星野さんやさくらさんも、とても魅力的に描かれていたしね。

”メタファー”という言葉が何度も出てくる。
”隠喩、暗喩といって、言語表現における修辞技法”ということはわかったが、
頻繁に会話のなかに登場するので、それはちょっとシラケるね。(笑)