HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

電車話② 神都線

2007-12-05 11:20:54 | 伊勢志摩観光情報
伊勢には昔、神都線という路面電車が走っていました。

私が生まれる前のハナシです。
1903年~1961年に運行していた、外宮、内宮、二見浦、古市、朝熊山など、お伊勢参りに来る人たちに実に有効な路面電車でした。
現在でいう、観光地を周遊するCANばすみたいな感じです。

昔は、片参りする人も少なく、きちんと外宮→内宮の順で巡っていた観光客のために、この電車はなんと右側通行。
伊勢神宮来たことある人なら想像できると思いますが、外宮から内宮に向かうとき、左側通行にしてしまうと、線路を渡らないといけないのですが、これを外宮から内宮行きの電車にスムーズに乗れるようにという配慮?し、右側通行だったそうです。
左側通行が基本の日本の法律よりも、利用客の利便性を考えた、まさに「おもてなし」の原点といえる公共交通機関だったのですよ。

通常は30分間隔、年末年始などの多忙時にはオールナイトで7分~15分間隔で運行していたようです。
それでも、人が乗りすぎて動かなくなるくらい、大人気な交通機関。
今では考えられない都会並みの乗車率と運行間隔です。

現在も、この神都線の名残が、道や橋げたなど市内のあらゆるところで見かけられます。(おそらく、言われないと気づかないようなところです)
実は、我が家も神都線が走っていた道沿いにあるので、時々分かる人に説明するときは、神都線の通りです。なんて説明をすることも…。

さて、伊勢市民には伝説のようになってしまった神都線。
鉄道マニアではありませんが、観光と公共交通機関を考える面では大変興味深い歴史だと思い、「神都線」と聞くとつい、触手が動きます。
そんな私だけでなくても、もちろん、鉄道マニアにとっても興味深い路線のようで、「神都線」でネット検索すると当時の写真なども含めてたくさんヒットします。

そんな方たちに、先日入手した、素晴らしいネタがあります。

伊勢志摩スカイラインにこの間行った私たち…。
昭和ムードたっぷりで、重厚感あふれる山頂レストラン(今は閉めてしまっています)の建物前のバリアフルな、正面の立派な階段に目がいきました。
バリアフルな視点でなくて、味のある立派な石に、「この階段って、なんだかいい感じですね~と伊勢志摩スカイライン担当者に言うと…




「実は、この階段の石、神都線の敷石を再利用したものなんですよ。レストラン建築中に神都線の敷石がたくさんあるという情報から、急遽使ったそうです」

それって、知らない人多いんじゃ?
知っていました?

これ、もっと広く宣伝すれば、見に来る人多くなりそうですよ。
興味ある方は、ぜひ、その階段の敷石を踏みしめてください。

お伊勢参りでにぎわった、伊勢の雑踏が足から伝わるかもしれませんよ。

電車話① JR参宮線

2007-12-05 11:02:00 | 伊勢志摩観光情報
本日12月5日(水)は鳥羽一番街の忘年会があるので、朝から電車(正確には汽車か?)に乗りました。
家から15分ほど歩くとJR二見浦駅です。
キャー、間に合わないかも…と、少し早歩きで駅に向かったのに、なんと汽車が7分遅れでホーム入り。
寒かったよ。
ちなみにJR二見浦駅ホームに行くには地下道を通るので、バリアフルです。
観光地の駅だから、いつかはなんとかなってほしいなと思います。

さて、家はバス停のすぐはたなのでバスでも出勤は出来るのですが、JR選択の理由は、JR参宮線の二見~鳥羽間の景色がきれいだから。


バーン!って海が開けます

これは、結構観光客にも人気。
普段車で通勤する私は、あまり見ない二見の光景を見ながら、そして鳥羽に近づくと海の際を走る。


海苔の養殖も間近で見れますね

観光客のみなさんも参宮線で鳥羽に来るときは、二見~鳥羽間は寝ちゃダメです。


ため息出るほど広大なススキ畑みっけ。時期はちょっと遅かったけどね。