69年振りに、日本でデング熱患者が出た。
正確に言えば、海外に行っていない人で初めてでた。
私は、最初にデング熱の字を見た時、デの濁点が見えず、当時は、天狗熱かと勘違いしていた。
その時、調べたら、天狗(てんぐ)でなく、デングだと言うのが分かった。
「デング(dengue)」の語源は明らかではないが、スペイン語「dengue」(引きつり・こわばり)が由来という説がある。
デング熱に苦しんでいた西インド諸島の奴隷たちが、ダンディな(気取った)姿勢や歩き方をしていたと言われていて、「ダンディ熱(dandy fever)」とも呼ばれるようになった。
今回、海外渡航歴のない20代の男女3人がデング熱に感染していた。
この3人は都内の学校に通う同級生で、都立代々木公園でダンスの練習をしていてデングウイルスを保有する蚊に刺されたとみられている。
この3人が刺された場所は、ピンポイントで特定できた。
そのため、都は、その付近70メートル四方を封鎖し、蚊の駆除をした。
根拠は、蚊の行動範囲が50メートルだからとのこと。
さて、このデング熱を媒介した蚊は、間違いなく、ここにいるが、この蚊も、デング熱をもった人を刺している。
このデング熱を持った人が、この70メートルの範囲にいる訳ではない。
デング熱を持った人が、気付かずに、あちこち移動していたら、どこにでもデング熱を媒介する蚊が発生する可能性があると考えられる。
この付近の蚊の駆除で、安心できた訳ではない。
この3人を刺した蚊がいなくなっただけである。
デング熱を持った人は、外出しないことを祈る。
厚生労働省:デングと重症デング(Fact sheet)は、ここを参照:
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/01261401.html
日本人が海外で感染した人数は、2013年で249人いました。
この人達に、蚊が刺して、その蚊が人を刺すと感染します。
この蚊は、薮蚊(ヤブカ)で、「ヒトスジシマ蚊」、「ネッタイシマ蚊」です。
デング熱の感染は、他人事(ひとごと)では無い話です。