最近、、回転寿司の注文を目の前に運ぶ方式から見る、通信の効率を再確認した。
注文した商品をお客に運ぶ方式には、3つの方式がある。
1.一般的な方法:(スシロー他)
レーンに乗せて、自分の前に近づくと、目の前の端末が到着を知らせてくれる。
届くまでのスピード感はない。
2.専用レーンで対応する方法:
A.新幹線の様な列車の荷台に乗り、目の前に運ばれてくる。(かっぱ寿司)
リニアモーターカーのような感じで動いているが、多分、違うと思っている。
この方式の欠点は、新幹線の様な荷台が元の場所(厨房)に戻る時間がかかること。
B:ベルトコンベヤーで、目の前に運ばれてくる。(くら寿司)
この方式は、Aの元(厨房)に戻る無駄な時間がないこと。
一方方向に動くだけ。
コンベアーで注文した場所に運ばれた時点で、コンベアーは止まる。
これを見て、昔の通信方法を思い出した。
コンテンションと呼ばれる通信事象である。
複数の装置やプログラムが一つのものを競争して使用しようとしている状態。
たとえば、マルチプレクサチャネルの時分割の場合,複数の装置が同時に伝送しようとするときに生じる。
特にデータ通信の分野で使用される.複数のデータステーションが共通の通信回線を介して、同時に転送しようとしたり、二つのデータステーションが両方向通信で同時に転送しようとする場合起こる状態。
この状態で、通信要求の早いものから処理する方法をコンテンション方式という、つまり通信回線の両側から送信要求が出されると、回線上で二つの送信要求が衝突し送信権を奪い合うことから生じた名前である。
簡単に言えば,「早い者勝ち」方式、同一のデータ伝送路上で2台以上のデータ局が同時にデータを伝送しようとしたときに発生する状態。
ローカルエリアネットワークにおいて,媒体アクセス制御プロトコルが2台以上のデータステーションの同時伝送を許容し、そのために衝突の発生する可能性がある状態。
運搬の効率の良さは、くら寿司方式。
こんな所に通信技術と同じ処理方法が使われていたのに、驚いた。
閑話:
くら寿司の熟成まぐろと、スシローのまぐろ6貫盛りの比較では、まぐろの旨みは、スシローの6貫盛りに軍配が上がる。
休題:
くら寿司の効率的な運搬方式は、昔のIBMのトークンリング方式そのものである。
イーサーネットとトークンリングの詳細は、ここを参照:
http://news.mynavi.jp/column/architecture/291/
通信技術(通信量)とチップの高性能化が、トークンリングの良さを打ち消した。
今は、イーサーネットが標準となった。