古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

みんなが大働きしています。 その2

2013年03月01日 04時45分05秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                   
 我が家で一番に働きはじめるのは、99歳の母・妙子さんです。寒くても8時には花バサミを持って裏山に登ります。この前から竹薮を開墾して、切った竹の山ができています。妙子さんはそれを引っ張り出して枝を切り刻みます。切り倒した1本の竹を3メートル前後で切ると、重くありませんがかさばります。それを片づけてくれるのが妙子さんなのです。
 母は文学少女で読んだり書いたりするのが好きでした。でも今は大型活字本を読むくらいしかできなくなりました。なにか仕事をしたい。で、見つけたのがこの<竹の枝を切り刻む仕事>だったのです。切り刻んでいるときは、ほんとに没頭しています。「これを<仕事>にすることができてよかったなあ」とつくづく思います。もしこれがなかったら、読んだり書いたりすることはほとんどできないし、テレビはむかしから見ないし、どう過ごしているでしょうか。
 もしぼくが、閻魔様かだれかのはからいで、99歳になっても生きてるようなことになれば、なにに没頭すればいいかなあ。そこまで生きるつもりはありませんが、寿命はわかりませんからねえ。
                   
 裏山の写っている部分は2年前に竹を「皆伐」しました。しかし去年は切りませんでした。竹はせっかく生えてきたのだし、いくらか生えてるほうが眺めがいいと思ったのです。でもこの「仏心」は間違いでした。1年で見通しがわるくなり、他に生えてくる木々の苗に陽が当たらなくなりました。
 そこで急な斜面を、切り株につかまりながら、ふたたび竹を「皆伐」したのがこの写真です。
 竹に仏心は無用です。
 せっかく竹を切った裏山です。野鳥もよく飛んできます。両側はびっしり竹薮ですが、せめてこの空間は里山の眺めをたのしみたい。これからは毎年、この空間に生えてくる竹は全部切ります。
コメント
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