写真は、東条町のコーナン裏に広がる〈農道・田んぼ・山すその民家・裏山〉です。なんでもない景色なのに、買物に行ったとき「ああ、田舎だなー」としばし立ちどまって眺めてしまいます。でも写真ではわかりにくいですが、竹薮が裏山の上のほうまで這い上がっています。
いまはクヌギ・コナラがまだ緑色でないので竹薮が目立ちます。しかしあとひと月たって木々が芽吹いてしまうと、竹薮はわからなくなります。実際に山に入ってみるとほとんど竹ばっかりなのですが。
そんな放置竹林を、このブログではたびたび問題にして、アッピールしているつもりです。
こんなことがありました。
「友だちが竹を少し欲しいというので、もらいに行ってもいいか」知人が電話を掛けてこられました。
「どうぞどうぞ。いくらでも自由に切ってください」
待つことしばし、その友だちと知人が来られ、きけば。
「油絵を描くのに、絵具を練る竹のヘラをつくりたい。竹を10センチほど欲しい」
「10センチといわず、沢山持ち帰ってください。鋸でいくらでも切ってください」
「そんなにいっぱいもらっても仕方がない」
「しかし、たった10センチの竹のために、ここまで来られたのですか。竹はどこでもあるのに」
知人の返事に「なるほど、いわれたらその通り。どうしようもないなー」と思いました。
「田舎はどこを歩いても竹薮がいっぱいあるけれど、誰のものともわからない、よその竹薮に入って竹を切るわけにいかんでしょう。見知らぬ人が竹薮に入って竹を切ってたら、家の人が見ればとがめるでしょう。とがめなくても、こっちがそんなことはできません」
ぼくにしたところで、裏が竹薮という田舎に引越して、自分が竹を切るようになってはじめて「放置竹林は大問題だ!」なんてえらそうにいうようになりました。長年この問題にとりくんできたみたいな口ぶりですが、わずか5年ほど前のことです。
どうすればいいかな。