古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

秋に思うことなど。

2024年10月30日 17時40分40秒 | 古希からの田舎暮らし
〈秋〉はもの思う季節ですね。まわりの景色を見てもなにか感じます。毎朝5時~6時に起きて、窓やガラス戸を開け放します。そして5分で空気を入れ替えます。この仕事は、寒くなると〈気合〉がいります。しかしこの数年、一日の例外もなくやってきました。
 窓を開けたら、小屋の屋根に敷いている人工芝の上にカマキリがいました。

「死んでるのか」とつついてみると、のそのそ動きます。このカマキリに捕まるムシはもういないでしょう。秋のカマキリには「あわれ」を感じます。自分も同じように晩年を生きているのですけど。

 紅葉の木です。下の枝がえぐれているところは、ヒモでテントをとめていた傷跡です。2年後に枝の傷に気づいて、上のように手当しました。「枝が枯れるか。すまんことをした」と謝りましたが、枯れた枝先を切るしかないと思いました。ところが2年後のいま、傷の枝先が立派に茂っています。植物の「自分で傷を治して生きていく」生命力に感銘をうけました。

 テントの中にグリーンの〈背もたれイス〉があります。ぼくの定席です。あのイスにすわって、焼き芋の火の番をし、裏山の樹樹の緑を堪能し、風もないのにスーッと落ちる木の葉をながめます。
 絶景や珍味はいらない。ありふれた田舎の景色にかこまれて生きてる。
 

 
 
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