古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

宇土観音のイチョウ

2024年12月02日 19時53分59秒 | 古希からの田舎暮らし
「明日は篠山に行こう」と道子さんに言うとすぐに賛成してくれました。1995年~1997年の2年間、今田町の中学校に勤めて、篠山町乾新町のアパートで暮らしました。この2年間がいまの「田舎暮らし」の原点です。もし、この2年間がなかったら、いまも地下鉄・名谷駅近くの町に暮らしていたでしょう。
〈行く〉と〈住む〉は大違いです。観光で篠山に行っても、その味がよくわかりません。
 道子さんはアパートを出て、小西のパン屋さんでパンの耳をもらい、篠山城のお濠に毎日散歩に行きました。ぼくは中学校へ出勤です。ある日曜日、二人でお城の濠を散歩しました。すると濠を泳いでいたアヒルが岸にあがって、真っすぐ道子さんに向かって歩いてきます。ぼくはビックリしました。彼女が毎日パンの耳をやっていたのです。 
 また南の濠のほうにまわると大白鳥がずっといます。この大白鳥も寄ってきます。あげるパンがないと、ハクチョウは息を荒く吐いて怒ります。白鳥というと湖面を優雅に泳いているイメージでしたが、オオハクチョウは怒るんだ。
 夕暮れのわびしさがただよう商店街も情緒がありました。
 さて、今日の篠山行きの目的は三つありました。
① 宇土観音のイチョウを見る。

 今年のイチョウは最高でした。12月になったのにまだ落葉はすすまず、太陽があたっています。
② お昼は蕎麦屋「ひいらぎや」で食べました。おいしかった。「篠山でポンした黒豆を買う」のが目標でした。どこにも売ってありませんでした。しかし「黒豆の館」に寄ってみたらちょうど〈黒豆のポン屋さん〉が来ていて話をきくことができました。今度は黒豆を1㎏もっていって、ポンしてもらいます。来年はじめになるかな。ポンした黒豆で〈黒豆ごはん〉を食べます。
③ 篠山に住んでいたときによく行った「草山温泉・観音湯」に入る。昔をなつかしみ、ぜひ温泉に入りたかったです。1997年までよく入った温泉は、27年間にすっかり変わっていました。むかしをなつかしむ思い出の建物、道具、たたずまい、などすべてが変わっていました。

 温泉には入りましたが、もう来ることはありません。
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