上善如水

ホークの観察日記

アニメ映画 「 ONE PIECE FILM Z 」

2013-04-11 18:43:38 | 映画

 アニメ映画「ONE PIECE FILM Z (ワンピースフィルムZ)」(2012年)を見ました。

 鈴木おさむ、大嫌い・・・

 監督は長峯達也。脚本に鈴木おさむ。総合プロデューサーとして、原作者の尾田栄一郎が参加しています。

 興行収入50億円超えということで話題にもなっていましたが、映画としては、正直面白くなかった・・・

 まず、あの変な挿入歌なに?
 ストーリーが破綻してる・・・
 サービスシーンを入れ過ぎ。
 セリフも演出も平凡。
 最後はどつきあいかよ・・・

 ま、ワンピースの映画全般にいえることなんですが、映画というよりアニメ番組のスペシャル止まり。
 ストーリーや演出に目を見張るものは何もありませんでした。
 ゲスト声優の見せ場もなく、エンドポイントとかいう安易な設定を持ち出したり、原作で修行を終えて強くなったばかりの主人公のルフィーが簡単に敗北するなど、「物語」を楽しんでいる者からしたら、「あー、また東映まんが祭だよ」といった感じ。
 こういう商売はもう「ドラゴンボール」だけでいいよ・・・

 ゼット(今回の悪役)はなぜ麦わら帽子を持っていったの?
 エンドポイントは三つあるのに、海軍基地はなぜ最初の島にしかなかったの?
 ダイナ岩(古代兵器に匹敵する力を持つ岩)一つで最初は島ひとつが無くなってしまったのに、いくつも爆発していた第二、第三の島はどうしてすぐに大爆発を起こさなかったの?
 最終決戦に海軍が到着した時、サニー号は無人だったはずなのに、なぜ海軍は破壊しなかったの?
 クザン(青雉)は二年前、エース救出を邪魔してルフィーを殺そうとしたのに、なぜルフィーは平気な顔で会話しているの?

 ま、言い出したら切りがないですが、それにしても脚本も設定も甘すぎるよ。

 キャラクターにいろいろな服を着せたいだけじゃん。

 アニメーションの醍醐味、背景動画のスピード感とか、空を飛ぶ爽快感だとか、物の形が変るメタモルフォーゼの楽しさだとか、そうした技術を使って「魅せる」面白さが欠けてるよ。
 
 鈴木おさむはそうした「魅せる」アニメーションの技術をふまえた上であの脚本を書いたのかな?
 舞台の台本じゃないんだけどなぁ・・・

 売れた映画=名作 じゃないという見本みたいな作品でした。

 あ~あ、残念。


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