上善如水

ホークの観察日記

絵本とマンガ

2012-02-16 00:37:37 | 日記・エッセイ・コラム

たかこ (絵本・こどものひろば) たかこ (絵本・こどものひろば)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-05-01

 必要な封筒があったので、文房具もあつかっている本屋さんに立ち寄りました。ふと絵本のコーナーを見ると、雑誌「MOE」で紹介されていたこの絵本があったのでそのまま立ち読み。

 清水真裕 著、青山友美 絵。

『たかこ』(童心社)

 小学校に転校してきたのは、着物を着て平安時代みたいな言葉使いをする女の子「たかこ」

 墨をすって筆で字を書き、扇で顔を隠して、しゃべる言葉は「いとはずかし」(苦笑)

 そんな「たかこ」を「個性」として受け入れる先生や子供たちがよく描かれていました♪

 ユーモアの中に優しい気持ちが感じられて、こういう絵本、私は好きだな~

 あと立ち読みした雑誌「ダヴィンチ」にこれから注目のマンガとして紹介されていた、埜納タオさんの、

『夜明けの図書館』(双葉社)

 これが読みたかったので、本屋の店員さんに調べてもらったのですが、一冊あるはずとのことなのに、3人(私と店員さん2人)で探しても全然見つからない…

 こんなこともあるんですね。

 在庫管理がどうなっているのかわかりませんが、途中から申し訳なくなってしまいました。

 でも、読めないとなるとますます読みたい!

 市立図書館を舞台にした新米司書の日々を描いたマンガらしいのですが、本屋の店員さんなどの評判もいいようです。週末にでもまた探してみようかな…

夜明けの図書館 (ジュールコミックス) 夜明けの図書館 (ジュールコミックス)
価格:¥ 650(税込)
発売日:2011-10-17


温泉に行って来ました

2012-02-14 19:46:39 | まち歩き

 日帰りで温泉に行って来ました♪

 車で1時間もかかるのですが、半額クーポンをもらったので、もったいないと思って。

 すごい山の中の温泉なんですが、施設は大きく、レストランや畳の休憩所、マッサージやお土産屋もありました。

 通常大人600円のところを、半額の300円で入場。

 大浴場に露天風呂、ジャグジーにサウナと満喫してきました♪

 やっぱり温泉はいいですね~

 肌がツルツルになりました。

 たまには自分にもご褒美がないと。

 これでまたしばらく頑張れそうです。

 帰りに吉野家に寄って牛鍋丼とけんちん汁で夕食。

 50円割引券と優待券一枚+現金50円で支払い。

 ごちそうさまでした☆

 温泉の玄関に大きな布ぞうりが飾ってあったので、思わずパチリ。

 こういうよくわからない物が置いてあるのも田舎の温泉施設らしくて、なかなか風情があります(苦笑) 

Photo

  


『SFが読みたい! ベストSF2011』

2012-02-13 23:30:27 | テレビ番組
SFが読みたい! 2012年版 SFが読みたい! 2012年版
価格:¥ 788(税込)
発売日:2012-02-09

 寒いですね~

 今日も小雪のチラつく中、本屋さんに寄り道して来ました。

 昨年、2011年に発表された書籍の中から、ベスト作品を選出する、SFマガジン編集部によるSFランキング。

『SFが読みたい! 2012年版 発表!ベストSF2011〈国内篇・海外篇〉』(早川書房)

 ランキングだけでなく、各作品の書評、SF作家、評論家による座談会や、インタヴュー、SF映画の紹介や、これだけは読んでおきたいオススメ本が紹介されています。

 この雑誌、毎年楽しみにしているんですよね。

 本好きの女の子たちを描いたCOCOさんのマンガ「今日の早川さん」も掲載されています♪

 まずは国内篇第1位。

 選ばれたのは、最近芥川賞を受賞された、円城塔さん。

『これはペンです』(新潮社)

 2位は瀬名秀明さんの『希望』(早川書房)
 3位は三島浩司さんの『ダイナミックフィギュア(上下)』(早川書房)

『ダイナミックフィギュア』は、謎の生物が地球に渡来し、軌道上にリングを建設、その一部が日本の四国に落下するという設定。そこから発生した生物は、学習し進化するため、「翼」を学習されて広範囲に飛散させないために、人類は歩行型大型兵器「ダイナミックフィギュア」で対抗しようとします。
 いわゆる巨大ロボット物なのですが、その必然性を出すためにこういう設定を考え出したのが面白い♪

 海外篇の第1位は、難解な作品が多いグレッグ・イーガンの短編集。

『プランク・ダイヴ』(早川書房)

 2位にパオロ・バチガルピの『ねじまき少女(上下)』(早川書房)
 3位にジャック・ヴァンスの『奇跡なす者たち』(国書刊行会)
が選ばれました。

『ねじまき少女』は石油が枯渇し、遺伝子組換え食品で育てられた動物が巻く「ゼンマイ」がエネルギー源になっている世界が舞台。
 遺伝子工学で作られた人工生命体(ねじまき少女)に人権が認められていなかったり、少々猥雑で、退廃的な雰囲気。

 私は国内篇第5位に選ばれた、北野勇作さんの『きつねのつき』(河出書房新社)が気になりました。
 …大災害後の日常。保育園送り迎えSF。
 どんな話なんだろう♪

 映画やアニメ作品も紹介されていますが、昨年亡くなった小松左京さんや、ファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのことも取り上げられていました。

 海外と違って日本のSF作品って評価が低い(と個人的には思っている)ので、もっと盛り上げて欲しいなぁ。

 最近NHKBSプレミアムで放送された「怪奇大作戦・セカンドファイル」は面白かった☆
 人体発火現象などの、不可解な事件に挑むSRI(特殊科学捜査研究所)の活躍を描く特撮ドラマ!

 あと現在放送中の、笹本祐一さん原作のアニメ「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」
 タイトルとキャラクターは若者向きだけど、SF設定はわりかしちゃんとしていて本格的!
 恒星の光やイオンを受けて宇宙空間を航行する、宇宙ヨット、太陽帆船(ソーラーセイラー)の描写とか。

 ちなみに日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、世界初となる惑星間航行宇宙機、太陽帆船(ソーラーセイル)「IKAROS(イカロス)」の実証試験をすでに成功させていて、今後木星圏への探査を計画しています。(民主党政権ではどうなるかわからないけれど…)

 小惑星「イトカワ」から帰還した無人探査機「はやぶさ」は映画にもなっていますからね。
 YouTubeで公開された初音ミクを使った動画「はやぶさ~はじめてのおつかい~」を見ましたが、何度見ても感動してしまいます。

 円城塔さんの『これはペンです』はまだ読んでいないので、探してみようかな。

 また読みたい本が増えてしまいました☆

モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray] モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray]
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発売日:2012-03-07

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価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-09-30


映画『トイレット』

2012-02-09 22:06:31 | 映画

トイレット [DVD] トイレット [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2011-03-16
 

 レンタル屋さんがサービスデイで全品半額だったので借りて来ました。

『かもめ食堂』、『めがね』に続く荻上直子監督作品。

『トイレット』(2010年)

 監督は日本人ですが、出演者にはカナダ人若手俳優を起用し、全編カナダロケ。セリフもすべて英語(日本語字幕)。  
  

 登場する日本人は、もたいまさこさんただ一人という映画になっています。

 何でトイレ?
 何でエア・ギター?
 何でロボットオタク?
 何でスカート?
 という映画(苦笑)

 主人公の三兄妹は母親を亡くし、もたいまさこさん演じる英語の通じない祖母となしくずし的に共同生活を送るはめになります。

 その中で一番しっかり者の次男のレイ(アレックス・ハウス)は、ちゃんと仕事を持ち、一応自分の世界も持っている社会人(オタクだけど)

 そんな彼が、ひきこもりの兄に、生意気な妹、そしてよく知らない日本人の祖母と、いきなり共同生活を送ることになってしまい、毎日つまらない問題に振り回されることに。
「家族」なんてやっかいなだけ!
 こんなことなら大好きなプラモデルを作っている方が何倍もマシだ!
 そんな叫びが聞こえてきそう(笑)

 でも、ストーリーが進むにつれ、観客にはわかってきます。兄も妹も、それぞれに問題を抱えていて、それでも自分の人生を切り開こうと必死でもがいているってことに。そして、大切なところで、兄妹のことを、家族のことを、ちゃんと愛しているということに…

 そして中盤、最初はそんな家族をやっかいに感じていたしっかり者の次男に、皮肉な展開が待っています。

 でも何でエア・ギター?(笑)
 でも何でスカートなのさ?(笑)

 美しいトロントの街並み(舞台設定はどこの国かわかりません)、テーブルを囲んで作るギョウザ、足踏みの旧型ミシン。
「センセー」と名付けられた猫、バス停のベンチに座る老婦人(サチ・パーカー)。

 物語に展開の派手さはありませんが、空気感がとてもすっきりした映画。

 三兄妹が祖母を呼ぶ、英語にまじって聞こえる「ばーちぁん」という言葉が新鮮でした(彼らはグランマとは呼ばずに、まるで名前のように「ばーちゃん」と呼ぶのです♪)

 以前テレビのドキュメンタリーで、日本のトイレ(ウォシュレット)に感動し、故郷の東欧へ日本のトイレを苦労して持って帰った留学生を取り上げていましたが、この映画を見て思い出してしまいました。
 実家に帰るとさっそく取り付け、家族が次々と試してみるのですが、その度に歓声が上がるのです!

 そんなにスゴイの、日本のトイレ(笑)

 私的には、ばーちゃんは実は英語がわかるのでは? と勘ぐってしまいました。
 あと、次男の同僚でインド人の彼もよかった!

 家族ってやっかいで、伝わらなかったり、変に伝わりすぎちゃったりしてホント面倒くさいけれど、それでもやっぱり家族は家族なんですよね。

 最後に次男がトイレに入るシーンがよかったなぁ。
 …ここだけ読むと変なふうに想像されちゃうかも知れませんが、ちゃんとお子さまも安心して見られる映画ですからね。
 念のため☆


『せどり男爵数奇譚』

2012-02-08 23:36:22 | 日記・エッセイ・コラム

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫) せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)
価格:¥ 861(税込)
発売日:2000-06

 

 最近めかぶにハマッていて、そのまま食べたり納豆とまぜたり、みそ汁にいれたりして食べています。

 低カロリーで、ネバネバが何となく健康によさそうなんですよね。

 震災後はしばらく日本産の物が見当たらなくて、韓国産とか中国産のものばかりだったのですが、この頃ようやく宮城県産が店頭に並ぶようになりました。

 岐阜県の山の中なので、地域的なことなのかも知れませんが、ちょっと復興の兆しが見えてきたようで嬉しい♪

 

 この間読んだ、三上延さんの小説『ビブリオ古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫)の中で紹介されていたので、読んでみました。

 

 梶山季之 著
『せどり男爵数奇譚』(ちくま文庫)

 

 もともと1974年に出版された物を、2000年に再刊した本です。

”せどり”というのは古書業界の用語で、掘り出し物を安く買い、それを高く売って差額を収入とする行為。

 芳崎せいむさんのマンガ『金魚屋古書店』(小学館)にも”せどり”屋が出て来ますね。

 

 古書業界の人々から「せどり男爵」と呼ばれている笠井菊哉。
 彼が主人公に語るという形で展開する古書を巡る数々の出来事。
 戦中、戦後の混乱期。
 士族出身の古書マニアの老人に指南を受けたり、GHQ統治下でユダヤ人の富豪とシェークスピアの初版本を巡りし烈なかけ引きをしたり。

 梶山季之さんの書くものだけあって、「ワ印」だとか艶本だとか、危ない話もたくさん出てきます。
 中には本の表紙に人間の皮を使った「人皮本」の話まで(!)

 江戸時代から家の家宝として伝わってきた和書の秘蔵本が、明治維新と続く大戦で思わぬ所から出て来たり、希少本が田舎の資産家の倉の中で忘れられていたり、未亡人により売りに出されたり、それを発掘し、手に入れる古書店関係者たちの手練手管が面白い♪

『ビブリオ古書堂』と違って、年配のオジサンたちが活躍するので、ちょっとむさ苦しいところはありますが、これはこれでとっても面白かったです。
 
 同じく『ビブリオ古書堂』に登場する小川清さんの『落穂拾い・聖アンデルセン』(新潮文庫)も読んでみたいなぁ~

 こうやって広がっていくから読みたい本がどんどん増えてしまう…

 古本屋さんでずっと探していた本を見つけた時なんか、本当に小躍りしたいほど嬉しいですからね。
 ずっと探している本がまだたくさんあるんです。

 こんな本読んじゃうと、古本屋巡りがますますやめられなくなっちゃうなぁ。