前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 『ドゥムキー』

2010-08-10 12:03:49 | クラシック音楽
ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調『ドゥムキー』
を聴きました。


クラシック音楽ファンにとってドヴォルザークという作曲家は
どういう位置付けでしょうか?

もちろん音楽史に残る大作曲家であることは間違いないですし、
有名な作品も多数あります。

ただ、モーツァルト、ベートーヴェンやブラームス、
あるいはマーラー、ブルックナーのように
"熱狂的なドヴォルザーク・ファン"という人はあまりききません。
(少なくとも私の周りでは・・・)


もっとも有名な作品といえば、いうまでもなく、

  交響曲第9番ホ短調『新世界より』

でしょう。

おそらく、中学、高校の音楽の授業などで必ず聴くでしょうし、
クラシック音楽の入門編としても真っ先に名前が挙がる曲だと思います。


でも、それ故に「初心者向き」という印象を持たれてしまう恐れもあります。
私もかつて、クラシック音楽を聴き始めて、
チャイコフスキー、マーラー、ショスタコーヴィチと進んでいくと、

 「ドヴォルザークね、昔はよく聴いたね」
 「ちょっと洗練されていないというか、田舎くさいよね」

などと、大変失礼な口をきいていました。


でも、いろいろ紆余曲折を経て、改めてコンサートで『新世界』を聴くと、
「なんといい曲だろう、なんとよくできた曲だろう」
と、紛れもない音楽史に燦然と輝く「大傑作」であることを実感します。
(決して初心者向けの「入門曲」などではありません)

そうやって耳を傾けると、ドヴォルザークの作品は
まさに美しいメロディーの宝庫だと思います。


ピアノ三重奏曲第4番ホ短調『ドゥムキー』の第3楽章、アンダンテの旋律こそ、
私は、ドヴォルザークの残した最も美しいメロディーだと思っています。
涙が出るほどに・・・。


ピアノ三重奏曲の演奏は、弦楽四重奏曲と違い、
ソロで活躍する人達が集まって演奏する場合がありますが、
やはり常設?トリオの方が優れていると思います。

お気に入りはスーク・トリオです。
派手さはないですが、これぞ室内楽、というアンサンブルを
聴かせてくれます。
コメント
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