家でじっくり音楽を聴いたり本を読んだする機会があまりありません。
どうしても録画したTV番組やDVDを観てしまいますので。
となると通勤・帰宅途中が主な鑑賞時間になるのですが、
昨年は音楽ばかりであまり本を読みませんでした。
そんな中で久しぶりに衝撃を受けたのが、戦慄を覚えたのが
松浦理英子さんの『犬身』でした。
好きな作家(小説家)を問われれば、
半村良、赤江瀑、宮部みゆき、逢坂剛・・・など挙げられますが、
誰か一人と言われれば、松浦理英子さんになります。
今までの人生で(色々な意味で)一番影響を受けた一人です。
松浦理英子さんは驚くほど寡作です。
刊行された小説は1978年「葬儀の日」でデビュー以降、
『葬儀の日』(1980年)
『セバスチャン』(1981年)
『ナチュラル・ウーマン』(1987年)
『親指Pの修業時代』(1993年)
『裏ヴァージョン』(2000年)
『犬身』(2007年)
とわずか6冊(他にエッセイ集や対談集が数冊)です。
大学時代に最初に『セバスチャン』を読んでから
松浦理英子さんの作品は全て読んでいます。
『親指Pの修業時代』は女流文学賞を受賞しベストセラーになりましたが、
彼女の代表作はやはり『ナチュラル・ウーマン』だと思います。
私自身今でも時折読み直します。
でも『裏ヴァージョン』以来の新作である『犬身』が2007年に出た時、
すぐに読むことができませんでした。
期待と不安が入り混じっていたのと、読むと必ず"後を引く"からです。
昨年文庫になってようやく手にした次第です。
これほど一つのテーマで作品を書き続けている方も
あまりいないのではと思います。
なぜなら彼女のテーマは常に「ナチュラル・ウーマン」だからです。
最も自分らしい愛し方、愛され方・・・
最も自分らしくいられる場所を求める女性・・・
それが彼女の作品のテーマであり、松浦理英子さん自身の姿だと思います。
『犬身』
お読みになっていない方にはネタバレになってしまいますが、
文字通り「犬に変身するお話」です。
しかしそれこそが主人公(および松浦理英子さん)にとって
"ナチュラル"なのです。
だから「ナチュラル・ウーマン」なのです。
松浦理英子さんの作品に出逢えてよかった、
そして、彼女の作品の愛読者でよかった、と心から思いました。
衝撃でした。
どうしても録画したTV番組やDVDを観てしまいますので。
となると通勤・帰宅途中が主な鑑賞時間になるのですが、
昨年は音楽ばかりであまり本を読みませんでした。
そんな中で久しぶりに衝撃を受けたのが、戦慄を覚えたのが
松浦理英子さんの『犬身』でした。
好きな作家(小説家)を問われれば、
半村良、赤江瀑、宮部みゆき、逢坂剛・・・など挙げられますが、
誰か一人と言われれば、松浦理英子さんになります。
今までの人生で(色々な意味で)一番影響を受けた一人です。
松浦理英子さんは驚くほど寡作です。
刊行された小説は1978年「葬儀の日」でデビュー以降、
『葬儀の日』(1980年)
『セバスチャン』(1981年)
『ナチュラル・ウーマン』(1987年)
『親指Pの修業時代』(1993年)
『裏ヴァージョン』(2000年)
『犬身』(2007年)
とわずか6冊(他にエッセイ集や対談集が数冊)です。
大学時代に最初に『セバスチャン』を読んでから
松浦理英子さんの作品は全て読んでいます。
『親指Pの修業時代』は女流文学賞を受賞しベストセラーになりましたが、
彼女の代表作はやはり『ナチュラル・ウーマン』だと思います。
私自身今でも時折読み直します。
でも『裏ヴァージョン』以来の新作である『犬身』が2007年に出た時、
すぐに読むことができませんでした。
期待と不安が入り混じっていたのと、読むと必ず"後を引く"からです。
昨年文庫になってようやく手にした次第です。
これほど一つのテーマで作品を書き続けている方も
あまりいないのではと思います。
なぜなら彼女のテーマは常に「ナチュラル・ウーマン」だからです。
最も自分らしい愛し方、愛され方・・・
最も自分らしくいられる場所を求める女性・・・
それが彼女の作品のテーマであり、松浦理英子さん自身の姿だと思います。
『犬身』
お読みになっていない方にはネタバレになってしまいますが、
文字通り「犬に変身するお話」です。
しかしそれこそが主人公(および松浦理英子さん)にとって
"ナチュラル"なのです。
だから「ナチュラル・ウーマン」なのです。
松浦理英子さんの作品に出逢えてよかった、
そして、彼女の作品の愛読者でよかった、と心から思いました。
衝撃でした。
