メンデルスゾーンは、正直それほどよく聴く作曲家という訳ではありません。
知っている曲といえば、ヴァイオリン協奏曲と交響曲を数曲、
あとは「真夏の夜の夢」序曲くらいでしょうか。
そんな中で、最も好きなのが『弦楽八重奏曲』なのですが、
この曲に関しては、あらゆる室内楽作品の中でもトップクラスに好き、です。
メンデルスゾーンは、38歳で亡くなった"早熟の天才"作曲家ですが
「真夏の夜の夢」序曲と同じく、16歳の時(1825年)の作品です。
私のような、あらゆる分野で"凡人"の人間が言うのもおこがましいのですが
正に"天才の閃き"という部分がたまらない魅力です。
通常演奏されるのは改訂版なのですが、今回聴いたのは「初稿版」です。
存在自体は知っていたのですが、ようやく耳にすることができました。
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(ヴァイオリン協奏曲の「初稿版」も入っています)
改訂版は全く淀みのない仕上がりで
全編流れるように曲が進んでいきます。
それに比べて初稿版は、やはりところどころ
処理に苦労したような部分が感じられます。
もっとも最初にこっち(初稿版)を聴いていたら、
それはそれで好きになっていたと思いますが。
私が聴くたびにいつも"天才の閃き"を感じるのが
第1楽章コーダで他の楽器の伴奏の中、
ヴァイオリンのソロ(途中から第1、第2ヴァイオリンのユニゾン?)が
出てくるところです。
最後は冒頭主題に戻って曲が締めくくられるのですが、
曲が終わる"雰囲気"が出てきた辺りから冒頭主題に行くまでの"道筋"が、
これが唯一の「正解」という気がします。
でもメンデルスゾーンはその正解に、試行錯誤の末ようやくたどり着いた、
という感じが全くしないのです。
「まず、こう来て、それからこうで、そしたらこうで、こう、こう、こうではい、出来上がり」
というような。
「この展開以外、あり得ないでしょ」という絶対的な確信というか、
天才の赴くまま筆を走らせたらこの旋律になった、というような自然さというか。
実はこの「初稿版」、最初に聴くときこの部分がどうなっているか
少し心配だったのですが、この旋律は現在演奏される改訂版と全く同じでした。
やはりここは、16歳の天才に舞い降りた「神の旋律」だったのでしょうか。
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最初に聴いたのは、こちらの
ゲヴァントハウス四重奏団とベルリン四重奏団による演奏です。
(もちろん改訂版)
癖のない、聴きやすい演奏です。
特に第4楽章の冒頭はヘッドホンで聴くのがおススメ。
チェロからヴァイオリンへと、順に楽器が移っていく様子が
手に取るようにわかります。
知っている曲といえば、ヴァイオリン協奏曲と交響曲を数曲、
あとは「真夏の夜の夢」序曲くらいでしょうか。
そんな中で、最も好きなのが『弦楽八重奏曲』なのですが、
この曲に関しては、あらゆる室内楽作品の中でもトップクラスに好き、です。
メンデルスゾーンは、38歳で亡くなった"早熟の天才"作曲家ですが
「真夏の夜の夢」序曲と同じく、16歳の時(1825年)の作品です。
私のような、あらゆる分野で"凡人"の人間が言うのもおこがましいのですが
正に"天才の閃き"という部分がたまらない魅力です。
通常演奏されるのは改訂版なのですが、今回聴いたのは「初稿版」です。
存在自体は知っていたのですが、ようやく耳にすることができました。
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(ヴァイオリン協奏曲の「初稿版」も入っています)
改訂版は全く淀みのない仕上がりで
全編流れるように曲が進んでいきます。
それに比べて初稿版は、やはりところどころ
処理に苦労したような部分が感じられます。
もっとも最初にこっち(初稿版)を聴いていたら、
それはそれで好きになっていたと思いますが。
私が聴くたびにいつも"天才の閃き"を感じるのが
第1楽章コーダで他の楽器の伴奏の中、
ヴァイオリンのソロ(途中から第1、第2ヴァイオリンのユニゾン?)が
出てくるところです。
最後は冒頭主題に戻って曲が締めくくられるのですが、
曲が終わる"雰囲気"が出てきた辺りから冒頭主題に行くまでの"道筋"が、
これが唯一の「正解」という気がします。
でもメンデルスゾーンはその正解に、試行錯誤の末ようやくたどり着いた、
という感じが全くしないのです。
「まず、こう来て、それからこうで、そしたらこうで、こう、こう、こうではい、出来上がり」
というような。
「この展開以外、あり得ないでしょ」という絶対的な確信というか、
天才の赴くまま筆を走らせたらこの旋律になった、というような自然さというか。
実はこの「初稿版」、最初に聴くときこの部分がどうなっているか
少し心配だったのですが、この旋律は現在演奏される改訂版と全く同じでした。
やはりここは、16歳の天才に舞い降りた「神の旋律」だったのでしょうか。
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最初に聴いたのは、こちらの
ゲヴァントハウス四重奏団とベルリン四重奏団による演奏です。
(もちろん改訂版)
癖のない、聴きやすい演奏です。
特に第4楽章の冒頭はヘッドホンで聴くのがおススメ。
チェロからヴァイオリンへと、順に楽器が移っていく様子が
手に取るようにわかります。
1832年版ではEnsemble Explorationsが最高!
Presto Musicなどでゲットしてください
改訂版もあまり気に入った演奏がなかったので、Ensemble Explorationsを聴いてみようと思います。