老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1315; ブログの世界

2019-12-15 03:14:14 | 病室から

ブログの世界

深夜の病室は静寂というより
結構賑やかである

昼間聞こえない看護師の足音は響く
同室者の寝息も聞こえる
同じリズムで繰り返す鼾は
気になり出し始めると眠れなくなる

起き出しブログの世界をお邪魔することにした
いま2時16分

病院生活は非日常的であるだけに
時間は「有り」過ぎ
寝たり起きたりのベッド上暮らし

WiFiがいまひとつ思うようにいかず
インターネットがつながりが悪く
気を揉んでいる
インターネットがつながらないと
ベッド上でしなければならない仕事が出来なくなる

そのことはさておき
ブログに向かう時間が増え
思いがけない出会いや贈り物や素敵な文章や力を頂いたブログに遭遇し

感謝している

人は100人100色
ブログも同じく100色である

「ブログは自分のために書く」と思いながらも
本名と顔を表さずに自己表現をしていくだけに
ブログは人格や個性を持った「存在」にあり
他者のブログを誹謗中傷や批判してはならない
素直にブログを楽しんだり思索に耽けたりしたい

にんげんは勝手我儘な生き物であり
孤独を求める一方で
もう一方では人恋しくなり相手を求める

ブログは自分のために在る、と言いながらも
いまの自分の思いや悩み、心の内を
誰かに知って欲しくてブログに対峙してしまう

にんげんはひとりでは生きられない存在

自分はいま日記の代わりにブログを書いている
他者の目にふれるので
日記の代わりになるかどうかは微妙だけど
嘘や作話を書いてはならない、と自戒している

ブログを通して感じることは
年齢に関係なく
女性の文章の美しさ、優しさ、抱擁力にただ感心し
どうしたらそのような素敵な文章を描くことができるのか
その人が身につけてきた人生観、価値観などや家族の絆に拠るものなのか
と、思ってしまう

ブログは他のブロガーの存在があるからこそ
励まされ勇気づけられ生きる力を得ていくのだと

そして、「残された」時間というより
いま在る時間をどう生きるのか
いつもそう思いながらも堂々巡りしている自分であった







1314; 窓際に移動

2019-12-14 05:44:35 | 病室から
窓際に移動

昨日 窓際のベッドが空き
内心移動できないものか気を揉んでいた

本日担当(日勤)の看護師は
他の病室も担当されており
自分にとっては点滴を行うときが
看護師と話す唯一のチャンス

しかし、自分勝手な我儘というか
ベッド移動をお願いするのは躊躇っていた

でも、もう一人の私が心の片隅で囁く
「入院患者が来なければ、話してみたら・・・・」

14時過ぎに担当看護師が見え点滴の処置を始めた
「少年」のようにドキドキしながら
「入院患者がなく、窓側のベッドが空いているのであれば、移動するのは可能でしょうか」と話した。
「原則は出来ないのです。でも、相談してみましょう」と前向きに答えてくれたこと
それは素直に嬉しかった。

ほどなくしてからふたりの看護助手が見え
空きベッドが動かされ
空いた場所へ点滴をしたまま窓際に移される

これからはいつでも
外の景色を眺められる

日中は窓側のベッドの人も
外の景色が見られるよう
カーテンで仕切らずにしたい

本日の担当看護師さんに感謝、感謝、感謝です








1313; 白黒の世界

2019-12-13 13:25:33 | 病室から
白黒の世界

7階の病室から見えた自治医科大学とその附属病院
なんだか白黒写真のように見えてしまう
モノクロ映画の素晴らしさは
灰色と影の存在にあるのかもしれない

白色と黒色の混じり合いは灰色をつくり
灰色の濃淡により
白色、黒色の色彩が浮き出るのかも

自分は映画監督や照明担当でもないし
絵も描けない

白は光の世界
影は闇の世界
灰色は薄日となり
寂しい影を映しだす

病室の窓から見える病院
窓際のベッドに寝ていた患者は
今日退院となり家に帰った

空ベッドは
新しい患者を待つ

自分も早く空ベッドにして
帰るべき家に戻りたいものだ

1312; 病室の窓から

2019-12-13 04:08:10 | 病室から
富士山が見えた❗️



夕焼けに染まる関東平野


病室の窓から

「富士山が見える〜」
窓際のベッドに寝ている患者の家族が叫んだ
その声につられ
ベッドから降りて見に行った

冬の季節は
雲がないと
常陸国や下野国(しもつけのくに)から
富士山が見える

何故か
富士山が見えると
嬉しくなり感動する

昨日の夕暮れ時の一コマであった

窓際のベッドではないので
朝の富士山は見られないのが残念

後30分経つと点滴が始まる・・・・・

1311; 白壁の世界

2019-12-12 16:35:25 | 病室から
病室の天井

白壁の世界

後期高齢者は75歳からであり
75歳はまだまだ元気。
85歳当たりから人により怪しくなり
物忘れが出現。

そんなときに肺炎などで入院したら
老人は変貌する

肺炎は治癒したが
「寝たきり」になったり
妻や息子娘の名前を忘れるなど
家に帰ってからは大変になる

自分に与えられた多床室のベッド周辺の空間は
2畳より多少広いだけである
横を向いても上を向いても
壁や天井は白い色(クリーム色に近いかな)

白銀の世界ならば最高なのだが
カレンダーや絵画一枚ない白い壁では
惚けてしまう
床頭台の上にはカード式テレビが設置されても
病室でテレビを観る老人は余りいない


何もすることがないほどたいくつで辛いものはない

腕に刺された点滴の針が気になり
抜いてしまい腕やシーツは血だらけになる

「安全」のために、両腕は抑制される
事前に家族の同意は得ている

ベッド上でそんなことを思い巡らしていた自分

自分が一番危惧しているのは両脚の筋力低下
インフルエンザなどの時期にあり
病院内を「徘徊」する訳にもいかない

食べて寝るだけの入院「生活」
幸いブログとの繋がりがあるので
惚けないで済む自分

老いると「老醜」「老臭」になりがち、とwifeからよく言われる
毎日シャワーを浴びパジャマも着替えている
髭剃り、食後の歯磨きなど身だしなみに気をつけている

病院は女性職員が多いだけに
気を使う




1310; 多床室の夜

2019-12-12 04:09:36 | 病室から
多床室の夜

夜の病室は静か、と思うが
実際はそうではなく
様々な音が聞こえてくる

寝息 生きている
鼾 知らぬは本人だけで、気に障り眠れない
屁 ちいさな屁の音でも夜は響く
寝言 何を話しているか意味不明、うわ言よりもいいか
寝返るとき 掛蒲団の擦れる音も 意外と響く
遠くの病室から聞こえてくるウルトラマンが鳴らす3分タイマーのような音
それは心電図の音かな

後30分で点滴が始まる

1309; 早朝五時から点滴開始

2019-12-11 18:26:47 | 病室から
早朝5時から点滴開始

腎臓外科の主治医がお見えになり
明日の5時から点滴を始め
1日に4本の点滴とか

早朝の点滴は
腎臓に負担がかかりやすいので
採血をしながら治療をすすめていく

持参したノートパソコン
インターネットつながらず
困惑し大変な事態に

インターネットが繋がらないと
社員の給与振り込みや
利用料金の口座引き落としが
できない
今月中に問題解決しないといけない

タブレットによりブログは繋がっている

皆さま 励ましのポチポチや訪問、閲覧
ありがとうございます


1308;多床室に入院

2019-12-11 13:27:06 | 病室から
多床室に入院

自治医科大学附属病院X病棟の多床室に入院した
廊下側のベッドだったのでちょっと残念
窓側だったら外の景色も見れたのだが
電車のボックス席と同じ
当たり外れがある

本当は個室の方が良いのだが
30日で個室料は40万円にもなり
いまの自分には負担が重すぎる

仕方ない、とwifeに話したら
不満顔であった

多床室
他の人とコミュニケーションがとれたりするのはよい
でも、静かに居たいときもあるが
無理なときもある
お互い様である

1307;入院の朝

2019-12-11 08:36:06 | 病室から
入院の朝

パッとしない写真だけれど
満月に照らされた阿武隈川の川面

今日入院する
今日の朝3畤に起き
入院の準備

鞄に文庫本を詰め込む

病室のベッドで寝る
目覚めたら令和二年

鬼退治ならぬ
菌退治、撲滅により
治癒を願う