ブログの世界
深夜の病室は静寂というより
結構賑やかである
昼間聞こえない看護師の足音は響く
同室者の寝息も聞こえる
同じリズムで繰り返す鼾は
気になり出し始めると眠れなくなる
起き出しブログの世界をお邪魔することにした
いま2時16分
病院生活は非日常的であるだけに
時間は「有り」過ぎ
寝たり起きたりのベッド上暮らし
WiFiがいまひとつ思うようにいかず
インターネットがつながりが悪く
気を揉んでいる
インターネットがつながらないと
ベッド上でしなければならない仕事が出来なくなる
そのことはさておき
ブログに向かう時間が増え
思いがけない出会いや贈り物や素敵な文章や力を頂いたブログに遭遇し
感謝している
人は100人100色
ブログも同じく100色である
「ブログは自分のために書く」と思いながらも
本名と顔を表さずに自己表現をしていくだけに
ブログは人格や個性を持った「存在」にあり
他者のブログを誹謗中傷や批判してはならない
素直にブログを楽しんだり思索に耽けたりしたい
にんげんは勝手我儘な生き物であり
孤独を求める一方で
もう一方では人恋しくなり相手を求める
ブログは自分のために在る、と言いながらも
いまの自分の思いや悩み、心の内を
誰かに知って欲しくてブログに対峙してしまう
にんげんはひとりでは生きられない存在
自分はいま日記の代わりにブログを書いている
他者の目にふれるので
日記の代わりになるかどうかは微妙だけど
嘘や作話を書いてはならない、と自戒している
ブログを通して感じることは
年齢に関係なく
女性の文章の美しさ、優しさ、抱擁力にただ感心し
どうしたらそのような素敵な文章を描くことができるのか
その人が身につけてきた人生観、価値観などや家族の絆に拠るものなのか
と、思ってしまう
ブログは他のブロガーの存在があるからこそ
励まされ勇気づけられ生きる力を得ていくのだと
そして、「残された」時間というより
いま在る時間をどう生きるのか
いつもそう思いながらも堂々巡りしている自分であった