老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

あばよ

2020-09-30 04:58:39 | 老いびとの聲
那須アウトレットで出合ったアルパカ


1698 あばよ



あばよ

メモリースティックに記憶した
私の言葉を消し去り
「あばよ」と手を振り
部屋を出て行く

中島みゆきの『あばよ』の一節

明日も今日も留守なんて
見えすく手口使われるほど
嫌われたならしょうがない
笑ってあばよと気取ってみるさ
泣かないで泣かないで私の恋心
あの人はあの人はお前に似合わない


「あばよ」と言って
気取ってみるさ

いま最大の悩み

2020-09-29 18:14:14 | 阿呆者
1697 いま最大の悩

いま最大の悩み
カタオモイ
片想いではなく
肩が重く痛い
気が滅入るほど痛く
左右に首を動かすことができず

一時停止で
左右確認は辛い動作だが
交通事故防止のためにやらねばならない

頸椎椎間板ヘルニアに因るものなのか
ジムを始めたので、筋肉痛から来るものなのか
それとも生活苦に因るものなのか

頸椎椎間板ヘルニアとジムに因る筋肉痛が
複合的に重なり合った痛みかもしれない

脇でwifeは男は「痛み」に打たれ易い
すぐ「痛い」と騒ぐ
確かにwifeは痛み強い

うさぎとかめ

2020-09-29 04:57:08 | 老いびとの聲
1696 うさぎとかめ

うさぎとかめ 
あのお山までかけっこして
かめが「勝つ」昔話は誰もが知っている

7時半前に病院の玄関前に並ぶ
7時半に玄関ドアが開き
診察カードを機械に通し
120m余りの廊下を歩き
臨床検査室(採血)をめざす

自分はsnoopy絵柄の白い杖をつきながら歩くも
”かめ”のような遅さで
何人ものの”うさぎ”に抜かれてしまう

それでもwifeがカードを通してくれたので
自分は先に歩き臨床検査室の受付にどうにか並ぶことができ
「14」番だった
今日は9本のスピッツに血を「献上」した


診察室前の待合室の長椅子に座っていると
車いすに乗った老夫(老妻)がいて、かいがいしく老妻(老夫)が介助している。
老老介護は「感謝」の気持ちが大きい

老夫を介護する老妻は
ご主人に尽くすのは妻のつとめとして
介護される妻もおられる

なかには愛想つかした夫ではあるが
手足が不自由になった老夫を棄てておく訳にもいかず
厚生年金受給者でもあり
生きていくには老夫の面倒をみるかしかない、と
諦めている妻もいる

老妻の世話をしている老夫は
定年になるまでさんざん遊び呆け
浮気や酒で妻を泣かした老夫は
罪滅ぼしに介護をしているケースもある

仲睦まじい老夫婦は
老夫に(自分で)できることはやらせる
口は出すが手は出さない老妻

老夫婦のやりとりをみていると
微笑ましく映るも
これから齢を重ねていくことを思うと
本当にご苦労様です、と心密かに呟く


人間観察されている自分

2020-09-28 09:09:09 | 阿呆者
1695 人間観察されている自分

今日は 朝早く
またまた自治医科大学付属病院外来受診
今日は呼吸器科 皮膚科 感染症科 腎臓外科で診察 放射線科でCT検査を行う

自分は罰当たりな人間なのか
老いに入り
齢を重ねるたびに
新たな病気が加わり
長寿を期待することはできず
死の影が後ろから追いかけてきそうな感じがする

自治医科大学附属病院の外来患者は1600人を超える
待合室の椅子に座り
人間観察をしている
様々な病人の容態に遭遇する
患者の姿を見ていると
老い往く自分の姿に重なり見えてくる

病院職員は廊下を足早々に駆け抜けていく
健康でいいなぁ~、と羨んでしまう

自分は慢性腎不全症になったのは43歳のとき
そのときから25年間は病と二人三脚で生きてきた
誰かから人間観察されている「自分」
70歳を超えた老けた患者(爺様)だな、と眼に映っているのか

長生きを望めないが
今日は生きれる
そう思い、生きるとしよう

beagle genkiはよく眠り よく食べ 元気である


やがて私と一緒に老いの時を過ごすことになる

2020-09-27 20:34:38 | 犬と人間

1694 やがて私と一緒に老いの時を過ごすことになる

今日の或るブログで
18歳10月で永眠された犬がおられた
凄~く、頑張って生きられたのだな
そう思った
ワンちゃんに 哀悼の意を表します

犬も人間に負けず長寿の時代なのか
家族として大切にされた犬は長生きされるのかもしれない
我家のbeagle genkiはいま7歳5月
genkiが1歳の齢を重ねていくことは
老いが近づき
やがて私と一緒に老いの時を過ごすことになる


竹内結子さんが自殺?
彼女にしかわからない心の悩み
死よりも
生きることの方が難しいが
難しい方を選んで欲しかった
竹内結子さんの死を悼みます


何もしないと、何も出来なくなる

2020-09-27 06:01:05 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」


1693 何もしないと、何も出来なくなる

1684 紙おむつからポータブルトイレへ
1689 他人(ひと)の気持ちはわからない

👉上記のブログ参照 

春男さんは6人兄弟姉妹の末子にあり、甘え依存的な感じを受ける。
人間づきあいや介護のなかでは「ありがとう」の言葉は大切であるのだが、
「ありがとう」の言葉が出てこない人がいる。


春男さん(71歳、脳梗塞、左半身麻痺)は、
麻痺した左足に短下肢装具がつけられないと
車いすに乗りひとりでトイレで用を足すことができない。

短下肢装具を自分でつけられるかどうかは
彼がひとり暮らしをしていく上で「大事なこと」なのだが、
自分でやろうという気持ちがないのか
それともヘルパーにやってもらえる、ということに甘えているのか
私の方がやきもきしてしまう。

彼が寝ている寝室を訪れ
「おはようございます」と声をかけた後
「ヘルパーさんが来る前に、ベッドから起き
短下肢装具をつけトイレで用足しをしたりした方がいいですよ」と話しかけたが
できなくなってしまった。

春男さんは、病院退院するときまでは
自分でベッドの端に座り、右手で左足を持ち上げ右足の上に乗せ
短下肢装具を装着することができていたのに・・・・。

朝8時~9時までヘルパーが援助を行うプランを作成したのだが
ヘルパーは短下肢装具を穿かせていたため、できなくなってしまった。
(ひとりのヘルパーだけは彼に短下肢装具を装着させていた)
上着を着ることもできなくなった。
いま、彼ができるのは「食べる」こと
ベッドから車いすに乗り移りができること
それだけである

紙パンツの交換ができない
短下肢装具が装着できない

ひとりで日中自宅で生活することができるのか
彼はオシッコを気にし
水分を摂らなくなった

「血流が悪くなり脳梗塞が再発しますよ」
「頭の働きにもよくないよ」
などと話すも、他人事のように聞き流してしまう。

デイサービスのスタッフは
入浴のとき短下肢装具の装着や上着を
自分で行うよう訓練をしているが
時間がかかっても、自分で行うことが難しい。

訪問リハビリのPT(理学療法士)に
(週1回40分の訪問リハビリを実施している)
短下肢装具の装着訓練を
来週の月曜日に電話をしたい、と思っている。

彼にとり、生きるとは
自分で短下肢装具を装着することから始まる
彼にそのことをわかってもらいたい、と思っているのだが・・・・

 




「タン」は「タン」でも「痰」を飲み込むのは美味しいですか・・・

2020-09-26 05:20:38 | 阿呆者


1692 「タン」は「タン」でも「痰」を飲み込むのは美味しいですか・・・

夫は73歳、まだ若いのに
脳梗塞に遭遇したのは3年前のこと
ありがたくないことに要介護4の認定を受け
日々ベッド上で過ごしている。

咽喉に痰が絡み
”ガ~ペッ!”ができず
痰を飲み込んでしまう

「美味しいかい」と尋ねたが
彼は笑っていた。

痰が絡まり ぜこぜこし
息をするのも苦しくなり窒息しそうなので
慣れない手つきで老妻が
吸引器の管を咽喉の入り口に入れる

苦しいので思い切り管を噛む
老妻は管を抜こうとするが
抜けずに焦っている

それでも痰は懲りずに湧き出してくる
牛タンなら美味しいが
ドロッとした緑色の痰は
ぬっるとして美味しくない

なのに何故飲み込んでしまうのか
吐き出すよりも飲み込んだ方が
楽だからであろうか

突然、「今日、退院します」

2020-09-25 05:29:26 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」

1691 突然、「今日、退院します」


2020.9.5のブログ『仙骨骨折』に登場した95歳の老女の話
その続きです


☎が鳴った
受話器をとると南陸奥病院の医療相談室からであった。
「三森さんが、家族の希望で今日退院されます。あとよろしくお願いいたします」
「わかりました」、と答えたものの
隠居宅でひとり暮らしの婆さんを今日からどう生活していくのか・・・・

いきなり、今日(令和2年9月24日)退院と、言われても
なにも退院後の支援体制ができていないまま
荒波の海の中に放り投げこまれた心境であり
頭のなかは絡まった糸の状態であり、先が見えない。

入院前に利用していた訪問介護事業所に電話を入れたものの
9月の訪問介護は難しい、とにべもなく断られた。

三森婆さんは同敷地内母屋にひとりで住む男孫の車に乗り
15時過ぎ帰宅。
私は16時過ぎに彼女が棲む隠居宅に伺った。

藤椅子に腰かけていた三森婆さん(95歳、要介護3)は、
居間から歩いてトイレまでは行けるが
立って調理することはできない
本人は「お風呂に入れる」(危なく一人では入れない)
(さあ、困った・・・・)

使える年金は月6万円(生活費)のなかでやりくりせねばならない
介護サービスに仕えるお金は限られてくる

本人は「特別養護老人ホームには行きたくない」
いまは稲刈りの農繁期にあたりどこも「ショートは満杯」
週2回デイサービスと夕方の生活援助を組み合わせのサービスしか浮かばない
男孫と嫁にでた女孫の協力をどこまで得られるのか、あてにはできないがあてにせねば??

長男は東京に暮らし、ときどきふと帰省する
何もしない癖に介護保険課にクレームの電話をする 「介護サービスはどうなっているのか」
何もしない家族ほど文句が多い
三女は埼玉で夫婦共々公務員の仕事についているが
入院と聞いても駆けつけることもなく、親子の糸は脆弱

今日(9月25日)10時 再び三森婆さん家を訪れる
ヘルパー事業所管理者も見え、男孫も同席(運よく仕事休み)で
これからどうするか、再び相談をすることになった。

それにしても
夕暮れ時の介護相談は、蚊が忙しく飛びまわる
刺されやすい私の躰にまとわりつき
追い払うも手の届かない場所にチクリ
この上痒いことしきり
蚊も問題であった






寝たきりになったとき、誰に介護をしてもらいたい

2020-09-24 04:37:47 | 介護の深淵

稲刈りの季節になると 路にたむろする烏の群れ


1690 寝たきりになったとき、誰に介護をしてもらいたい

私は、寝たきりや認知症を抱えながら
懸命に生き
在宅で過ごされている老人とその介護者の「家」を訪れる

どの老人も「住み慣れた家がいい」
「家(うち)がいちばん」と
目を細めながら話してくれる。

しかし、
なかには介護者自身も高齢の身であり、
腰痛や膝の痛み、高血圧、心疾患などの病を持ちながら介護をされている。
いつまで続くかわからない介護・・・・。

俗な表現になってしまうが
家族にいつも汚れた紙おむつや下着の交換をしてもらう老人たちにとって、
どんな思いを抱き、
日々「家で過ご」されているのか。

いつも気になっている。


床ずれができ、両膝は「く」の字に曲がった85歳の男性老人は
ぽつりと小さな声で呟(つぶや)く
「早くあの世に逝きたい」と。

いつまで続くかわからない介護に、
身も心も擦り減らして、
代わってくれる人もいない老老介護。
伴侶(つれあい)が生きていてくれるだけで、
妻としての努めを果たすことができる。

戦後生まれの夫は寝たきりになったとき
妻に介護してもらいたい、と思っているが
妻の気持ちは・・・・・。

他人(ひと)の気持ちはわからない{ 犬の気持ちはわからない }

2020-09-23 08:19:44 | 老いびとの聲

beagle genki は何を眺め 何を考えているのか

1689 他人(ひと)の気持ちはわからない{ 犬の気持ちはわからない }

昨日 春男さん(肺癌、躰のあちこちに骨転移)は
71歳の誕生日を迎え、桜デイサービスの爺様婆様に祝福された。
彼自身最後の誕生になるとは思ってはいない。

デイサービスから帰り彼の家に”おじゃま虫”をした。
肺癌に遭遇 癌は躰のあちこちに骨転移となって痛みが現れてきた
ナルサス錠2mgを朝夕1錠服薬
「痛みは10を最高にしたら、いまは1の痛み」だ、と話す彼。

彼に「(家に帰り)何かやりたいことはないか」と尋ねても
「ない・・・」
「食べたい物はあるか」
「ない・・・」
としか言葉が返ってこない。


人間は一人では生きてはいけない
けれど
人間、他人の世話を受けたくないのは下の世話である

おむつをするようになったら人生もうお終いだ、と思う老人
1歳の幼子はおむつが外れ、トイレでできると大きな喜びと自信になる

元気で健康なときはトイレで用を足すことは当たり前のことで
そのことで悩んだりはしない。空気みたいに意識せずにトイレで用を足している。
しかし、老いや病のために用足しが思うようにいかなくなる
それでも、なんとかして「自分の力で」トイレへ行こうと頑張る

老いて死ぬ寸前まで 自分の力で「食べ」「排せつ」することである
もう水を飲むことができなく オシッコもでなくなったら 死は近い


麻痺した左脚に短下肢装具を装着しなければ
歩いてトイレに行くことはできない

”どうにかして短下肢装具を着け、トイレに行く”
そのことがひとりで暮らしていく生きる力になるのだが・・・・
そのことについて春男さんはどう思っているのか
彼はどう考えているのか 彼の気持ちがわからない

自分でトイレに行くことができなければ
家で生活することはできず 介護施設を選ぶしかなくなる

 
beagle genkiに限らず犬は外へ出たがる
外へ出たい、という本能の他に
オシッコ、ウンチを外でしたい、と犬は欲している

散歩の途中 縁石に両足を乗せ
遠くの風景を眺めている
何を思っているのか
何を考えているのか
genkiに尋ねてみても
言葉は返ってこない

犬は鼻で風を感じるという
遠くの風景を眺めながら
流れてくる秋の風を感じているのであろうか



「かっぱえびせん」みたいに止められない煙草

2020-09-22 21:25:30 | 老いびとの聲
1688 「かっぱえびせん」みたいに止められない煙草


63歳の不良婆さんが生きている
(老人は65歳からです)
3年前にクモ膜下出血で一命をとりとめた
昨年、脳梗塞に遭遇し右上下肢は軽い後遺症が残った

医師は「煙草を止めなければ今度は危ないよ」、彼女に忠告した。
彼女は2日に1箱の割合で吸う

「煙草は止められないか」、と尋ねると
「止められない」
「クモ膜下出血或いは脳梗塞になったら、今度は寝たきりか若しくは死んでしまうよ、それでも煙草を吸う?」
「・・・・・・、止められない」

どうしたら長年喫煙をしてこられた「不良婆さん」の喫煙をストップできるか・・・・


殺される恐怖で夜通し歩いた

2020-09-22 04:50:37 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
漫画家 ちばてつや 夕陽に照らされ逃げる引揚者

1687 殺される恐怖で夜通し歩いた

昨日在宅訪問をして
西郷杏子さん(86歳)から貴重な体験を聴いた。

北朝鮮に政府から広大な土地をもらえる、と聞かされ多くの貧しい農民が海を渡った。

祖父母、両親、兄弟姉妹5人の9人家族。
現地の朝鮮人を使い、朝鮮の大地を耕し農業を営んでいた。
敗戦のとき、杏子さんは10歳だった。

釜山港(韓国)をめざし、昼間は森に隠れ夜通し歩いた。
当時お母さんのお腹に6人目の子どもがいた。
露助(ロシア人、ロシア兵の蔑称 不適切な表現になるが、あえて杏子さんの言葉をそのまま記載した)
に殺される、という思いで必死に逃げた。

一度は朝鮮の人に捕まった。
当時父親は朝鮮人を虐めず優しくしていたことで、私たち家族の逃避行を助けてくれた。
米や衣類、お金など必要なものを持たせてくれたのは、本当に助かり命拾いした。
韓国の領土まで逃げのびるのは死に物狂いだった。10歳の少女だった自分、よく歩いた、と思う。

博多港に到着した船から、着のみ着のままで引き揚げてきた杏子さんの一家(他の引揚者も同じだった)。
逃避行の苦労は並大抵なものではなかった。
焼け野原になった日本、辿り着いたのは阿武隈山中。
政府から与えられたわずかな原野を開墾し、牛を飼うまでには10年の歳月を要した。
戦後も本当に貧しい生活だった。

いま自分は、脳梗塞後遺症で左半身が麻痺し、歩くのもやっと。
糖尿病から人工透析になった86歳の夫の世話をしている。
世の中は便利になったが、金もかかる。

今度、じっくりと引揚のことを話してくれる、と約束してくれた杏子さん。
貴重な体験を聴くことができた。書物から得ることのできない実話であった。

短い秋

2020-09-21 16:54:18 | 阿呆者

               自宅前の桜 葉は衣替え 秋の訪れ 2020,9,21撮影
1686 短い秋

今年の秋は
いつもの年の秋よりも短そうな気がする

猛暑が長く続いた夏が過ぎ去り
今年の長月は朝夕の冷え込みがあり
家の前の桜の葉は色づき 
なかには虫が喰い穴があいている葉もある
何だか速足に秋が通り過ぎてゆく感じがする

秋が短いと
その分寒く冷たく厳しい冬が長くなり
春がさらに遠くなり
老いを重ねて往く者にとり
辛くなりそうな冬の季節
めぐる来る季節の寒々さを思う

『すみなれたからだで』の「あとがき」から

2020-09-21 05:31:39 | 読む 聞く 見る
1685 『すみなれたからだで』の「あとがき」から


「あとがき」のなかで
窪美澄さんは
『「性」の先に「生」がつながっていることは書けるのではないか。』
『性の先に何があるのか』

そして『生のすぐ先に死があることも、年齢を重ねている私は知っています』(窪美澄『すみなれたからだで』河出文庫  260頁)

「性」の先につながっているのは、「命(生命)」である。
「性」の漢字は「心」と「生」からできており、性は心で感じるもの。

窪美澄さんが書かれてあるように「生」のすぐ先は「死」である。
「老い」を重ねた先も「死」である。

「性」も「生」も
深い意味をもつ言葉である。



紙おむつからポータブルトイレへ

2020-09-20 07:41:26 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
1684 紙おむつからポータブルトイレへ

病院を退院し家に帰ってきた春男さん
夕食を終えた後
ヘルパーの介助により紙おむつを装着される。

なるべく水分を摂らないよう我慢し
翌朝の8時 ヘルパーが訪れ紙おむつを外してもらう。

14時間余り紙おむつをつけることになるが
その生活でいいのかどうか、こちらが悩んでしまう。
自分はどんな生活をしていきたいのか
彼はヘルパーの言いなりになっているようなところがある。
ヘルパーの援助のあり方は後日書く

家の中で4点杖をつきながらひとり歩くことは
転倒のリスクがあることから「禁じ」られている。

ベッドから車いす 車いすからベッド の乗り移り(移乗動作)はできるのだから
ベッドからポータブルトイレに乗り移ることができる
問題は紙パンツの上げ下ろしである。
紙パンツは汗などかくと肌にまとわりつき
片手による上げ下げが大変なときがある。
(脳梗塞後遺症により左上肢は麻痺している)

布パンツにすることで、上げ下げは容易にできる。

ポータブルトイレの用意ができ次第
紙おむつを卒業しポータブルトイレで用足しを行う。