老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

731;恋のうた

2018-04-30 04:32:33 | 歌は世につれ・・・・
恋のうた
虹 恋

ゴールデンウイークは何処へも行けず
昨日も日曜なのに
朝から廃品回収
(今年は町内会の班長故に廃品回収に出た)
その後は
介護相談
それで1日終わり

夕方
満月を仰ぎみながら
行きつけの書店で
松任谷由実 - 45周年記念ベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた」を購入した
今日から
キャンバスのハンドルを握りながら
「恋のうた」を聴く

恋をしているときが
楽しく切なく愛おしい
逢っているときは
時間が早く通り過ぎ
切なく感じてしまう
待っているときは
時間のながさを感じ
恋焦がれてしまう

もう恋することはない
ユーミンの恋のうたを
静かに聴いてみようか

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

730;難しいこと

2018-04-30 03:58:54 | 老いびとの聲
難しいこと

子は親に従い
老いては子に従う

どちらも
難しい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

729;月月火水木金金

2018-04-29 03:31:38 | 老いの光影 第2章
飛行機は着陸地がある 介護はいつまで飛び続ける(神戸空港)

月月火水木金金

ゴールデンウィークが始まった

在宅介護者、介護従事者は
ゴールデンウイークは無く
在宅介護者は
月月火水木金金の日々で
介護に休みは無い

月月火水木金金
今は死語となっているが
在宅介護者は
いつまで続くか わからない
先が見えない
月月火水木金金

手抜き息抜きの介護を勧めたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

728;春の眠り

2018-04-28 21:46:31 | 阿呆者
最期の桜の花びらか

春の眠り

春の眠り
何も考えずに
深~い眠りに
溺れてみたい

春の眠り
何もせずに
眠りの森で
沈んでみたい

桜は散り
過ぎ去る春に
あなたを偲び
耽る眠りに
呆けてみたい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

727;躓き

2018-04-28 16:47:42 | 阿呆者
手前の段差ではなく車いすの左上にある小さな段差に躓き転び両手を着き数分起き上がれなかった

躓き(つまずき)

いまの自分は
足がもつれ躓き
心までもが躓く

躓き 地面に両手が着く
ふと
半世紀前に読んだ
石川達三の『青春の蹉跌』が
脳裏に浮かんだ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

726;老化は足から

2018-04-28 05:10:48 | 阿呆者
老化は足から

足が上がっているようで
上がっていない
一寸程度の段差でも
躓き転んでしまう

転んだとき左膝の打撲が
尾を引き
ときどき膝関節に痛みが走る
痛みは走っても
走ることがしんどくなった両足

足の衰えは
不安がよぎり
不安が増してくる
老いの陰(影)が増す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

725;蛙

2018-04-27 20:34:44 | 春夏秋冬
 

眠りから覚めた蛙
田圃に水が入り
夜の畦道で
蛙の大合唱

大合唱の帰り路

車に引かれ
ヒキガエルとなり
家に帰れず
蛙の家族は
悲哀(かなしみ)にくれていた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

724; 置き忘れ

2018-04-27 07:51:03 | 空蝉
置き忘れ

昨日
自治医科大学附属病院腎臓外科受診の帰り
上三川インターパーク福田屋で
ロフトに寄り
文房具を購入
スヌーピーのミニ便箋とミニ封筒
スヌーピーの(済)のゴム印
ミニ豚カットの卓上カレンダー
消ゴム
全部で2400円
お買い上げのロフトの袋を手にし
文庫本を3冊購入したまでは良かった
その後ベンチに座り文庫本開き読み始めた
スマホに妻からコール
立ち上がり一階食品売り場に向うとしたとき
ロフトの袋をベンチに置き去り

食品売り場から去り駐車場に向かう時に
ロフトの袋が手元にないことに気がつく
慌ててロフトや熊倉書店のレジに行き
ロフトの袋が届いているか尋ねるも 無し
サービスカウンターに聞くも 無し

置き去り 置き忘れ が増えてきた自分
集中力が衰えてきたのか
認知症の前兆⁉︎
人生まで置き忘れしないよう気をつけねば

夕方 福田屋サービスカウンターから電話
ロフトの袋が届けられた
諦めかけていた
親切な人に感謝、感激

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

723;傲慢な政治家・「高級」官僚

2018-04-26 04:26:49 | 阿呆者
朝空の満月

傲慢な政治家・「高級」官僚

無知な者ほど怖れを知らぬ
無知な者ほど怖いもの知らず
無知な者ほど自分が正しいと思う
無知な者ほど幸せな人間に映る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

722;別離

2018-04-25 04:34:49 | 阿呆者
何処へ飛んで往く綿毛のたんぽぽ

別離

無言のまま棺のなかに眠るあなた
最期の言葉もなく 手を握りしめる私
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

721;気にならない

2018-04-24 21:49:05 | 老いの光影 第2章
気にならない

今日電話が入った
「97歳のお婆ちゃんをデイサービスに行かせて欲しい」
と介護相談

その日の午後4時に
自宅を訪問し話を伺う

70半ばの息子夫婦
視力が落ち気にならないのか
テーブルの上は埃だらけ
ノートや手を乗せると
そのまま置いた形の跡がそっくりきれいになり
そのものの形ができてしまう

長男嫁も視力が落ち
テーブルの埃に築かない
老いて往き
視力が落ちることで
埃や塵が気にならずに
生活できる

気になる人は長生きが出来ない
あなたはどちら派なのであろうか




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

720;親の責任

2018-04-24 04:39:59 | 老いの光影 第2章
窓から青空と白い雲を眺めみる

親の責任

90歳を超えた母親
要介護5から要介護3になり
軽くなったとはいえ
まだ介護を要する状態

同じ敷地内に
長男夫婦宅と隠居宅が建つ
長男嫁は家事能力がなく
料理が出来ず「うつ」状態
長男は
民生委員の任を受けているが
母親の面倒は何ひとつ見ておらず
大きな声で老いた母親を怒るだけ
何が民生委員か、と
思いたくなる
そう感情的になっても仕方がないが・・・・

長男に不満を抱きながらも
葬式のお金と言って
長男に300万円の通帳と実印を渡した母親
お金を渡せば死後まで面倒を見てくれる、と
錯覚する親

息子夫婦や子どもから大切にされたいと思うならば
お金は葬式代とお墓代だけを残し
あとは自分の為にきれいに使い切る
お金がない親は
「お金がある振りをする」
子どもたちはお金があると思い
大切にしてくれる
これは俗世間的な話だが・・・・

60前後になっても
兄弟姉妹でいがみ合うのは親の責任
長男と次男が対立
無理してまで長男を東京の私大に入学させた親
長男は女に溺れ2年で中退し
女を連れ
東北に帰ってきた
長男の学費を工面するために働いていた父親は40代で他界した
次男の進学は夢を絶たれ
高校卒業後
自力で放射線技師の資格を取得した
次男も大学へ進学したかった
父親を早死にさせたのは長男と思い込んだ次男
父親の死を境に
長男と次男の軋轢が始まった
それは
母親の介護にも影を落とす
長男はいまだに自立できず

長男対次男・長女
子どもがいがみ合うことに
腹を痛めた母親は悩む
それは母親の責任でもある
ハッキリとした口調で
男のような性格で物事を話す老婆なのだが
長男にはハッキリと言えない歯痒さ

その間(はざま)で悩むケアマネジャー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

719;抱きしめて

2018-04-23 21:57:32 | 犬と人間
抱きしめて
ドライブが大好き 何故なら 傍らで一緒に居れるから

両手はしっかりと握り
母親の胸に抱かれている赤子
一抹の不安もなく
まどろみの心地にある

老いたあたしは
膝小僧を抱きかかえ
ひとりわびしく寝るさまは
野良犬のようだ

やりきれない刹那さ
どうしようもない不安
すがれるものはなく
思わず
愛犬を抱きしめ
気持ちの時化を静めた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

718;オレンジ色の空

2018-04-23 04:56:33 | 春夏秋冬
オレンジ色の空・阿武隈川にも映える 電線に留まる雀も無く

オレンジ色の空

朝だ
朝陽が昇る
空は朝焼けだ
オレンジ色は
希望の朝



  筑波山・朝陽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

717;仏壇に話しかけ

2018-04-22 05:23:41 | 老いの光影 第2章
仏壇に話しかけ

ひとり暮らしの88歳の阿部静江お婆ちゃん
軽い物忘れはある程度で
ご飯や味噌汁はまだつくれる
おかずはスープが冷めない距離に
長男家族が住み
嫁が届けてくれる
ひとり暮らしを楽しんでいる
週2回デイサービスを利用
要介護1

ひとり暮らしなので
話し相手がいない
在宅訪問のときは
話しが弾む
(次の在宅訪問時間は余裕を持っている)

ひとり暮らしは
話し相手がいないから
人によっては
言葉を忘れていく老人もいる
静江婆さんはそんな心配はなく
朝起きたら
生きていたことに感謝する
顔を洗い
お供え物(水、ご飯など)をあげ
亡き夫に話しかける
デイサービスであった出来事や
ケアマネと話したことなどなど
知らない人がみたら
なに独り言を呟いているのか、と

毎日、仏壇に話しかけることは
いいことですね
と 話した
自問自答
亡き夫に話しかけていること
それは
もうひとりの私との会話
言葉を失わない生活

私も寝るとき朝起きたとき
自分の頭のなかで
言葉を綴ってみる
静江婆さんから
大切なことを教えてもらった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする