笑えた老夫婦
今月は在宅訪問36軒行った
85歳の脳梗塞後遺症の爺様
軽くすみ、歩行器で室内外を歩いている
妻は83歳、物忘れが始まった
というが、何を忘れたか 数分後に思い出す
まだ呆けてはいない、と笑ながら話す婆様
病気する前は酒飲んべで、その上煙草も吸ってた
脳梗塞になってからは 酒煙草はやめた
昔は見合い結婚ならまだしも
親の知り合いの口利きで
いまの爺様と一緒になった
爺様と結婚して「当たり」「外れ」、どっちか、と尋ねると
婆様は躊躇することなく「外れた~」と答える
傍に居た爺様は「俺は当たりだった」
婆様は こんな山奥
狸か猪しか棲まないところに
嫁ぎたくなかった
親が決めた結婚だから
反対もできない、親の考えに従うしかなった
携帯電話のアンテナが立たず 黒電話しか通じない
陽があたらない山里に棲む
爺様 婆様 今年で結婚60年
婆様 煮魚の骨を1本1本 箸でとり除き
骨抜きの魚を爺様にあげている
お互いポックリ死にたいものだ
婆様は爺様に話しかける
今月は在宅訪問36軒行った
85歳の脳梗塞後遺症の爺様
軽くすみ、歩行器で室内外を歩いている
妻は83歳、物忘れが始まった
というが、何を忘れたか 数分後に思い出す
まだ呆けてはいない、と笑ながら話す婆様
病気する前は酒飲んべで、その上煙草も吸ってた
脳梗塞になってからは 酒煙草はやめた
昔は見合い結婚ならまだしも
親の知り合いの口利きで
いまの爺様と一緒になった
爺様と結婚して「当たり」「外れ」、どっちか、と尋ねると
婆様は躊躇することなく「外れた~」と答える
傍に居た爺様は「俺は当たりだった」
婆様は こんな山奥
狸か猪しか棲まないところに
嫁ぎたくなかった
親が決めた結婚だから
反対もできない、親の考えに従うしかなった
携帯電話のアンテナが立たず 黒電話しか通じない
陽があたらない山里に棲む
爺様 婆様 今年で結婚60年
婆様 煮魚の骨を1本1本 箸でとり除き
骨抜きの魚を爺様にあげている
お互いポックリ死にたいものだ
婆様は爺様に話しかける