老人と赤ちゃん
冬のある晴れた陽だまりの日
ガラス戸越しに陽が射し込む縁側に
老人は膝の上に赤ちゃんを寝せていた
すやすや寝ている赤ちゃんの顔 に
老人は心安らいでいた。
赤ちゃんはもう少しで1歳になり、未来(みく)という。
老人は年齢は忘れてしまい、名は今生(いまお)。
今生は、赤ちゃんの安心しきって寝ている顔を見て
小さな声で話しかける。
”未来君の人生はこれからだ。溢れるほど夢や希望を抱き
それを叶えようと生きて行く。限りない可能性を秘めている”
〔私も小中学生の頃 夢や希望があったけれど、心が弱く挫けてしまった。
何もやり遂げたことはなく、後悔しか残らなかった〕と
未来君の瞳を見ながら呟く。
未来君はあと数ヵ月で立ち上がり、
そして小さな一歩だが、(未来君の)人生史において偉大な一歩を踏み出す。
それはアームストロングは次のように言った。
「 これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」
老人は長く生きてきたことで、足、脚の筋力が衰え、
いまは杖をつき、ようやく歩いている。
一寸程度の段差にもつまずき転んだこともあった。
そのときは骨折にならず胸を撫でおろした。
老人は段々歩けなくなり寝たきりになる。
赤ちゃんは、寝返りから始まり、あともう少しで一歩を踏み出し駆け出し始める。
冬のある晴れた陽だまりの日
ガラス戸越しに陽が射し込む縁側に
老人は膝の上に赤ちゃんを寝せていた
すやすや寝ている赤ちゃんの顔 に
老人は心安らいでいた。
赤ちゃんはもう少しで1歳になり、未来(みく)という。
老人は年齢は忘れてしまい、名は今生(いまお)。
今生は、赤ちゃんの安心しきって寝ている顔を見て
小さな声で話しかける。
”未来君の人生はこれからだ。溢れるほど夢や希望を抱き
それを叶えようと生きて行く。限りない可能性を秘めている”
〔私も小中学生の頃 夢や希望があったけれど、心が弱く挫けてしまった。
何もやり遂げたことはなく、後悔しか残らなかった〕と
未来君の瞳を見ながら呟く。
未来君はあと数ヵ月で立ち上がり、
そして小さな一歩だが、(未来君の)人生史において偉大な一歩を踏み出す。
それはアームストロングは次のように言った。
「 これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」
老人は長く生きてきたことで、足、脚の筋力が衰え、
いまは杖をつき、ようやく歩いている。
一寸程度の段差にもつまずき転んだこともあった。
そのときは骨折にならず胸を撫でおろした。
老人は段々歩けなくなり寝たきりになる。
赤ちゃんは、寝返りから始まり、あともう少しで一歩を踏み出し駆け出し始める。