1759. 老い逝く
老いるとは
生きていること
命を慈しみながら
老い逝く
足が上がらず躓き転ぶ
唾に「むせ」咳き込むようになった
飲み込みは悪くなり
食事に時間がかかるようになった
置き忘れが出始め
覚えも悪くなった
連鎖の如く疾病の種類が増え躰を蝕む
自分の躰なのに
イウコトがきかない自分の躰
寒い風が吹き抜けるように
自分の躰に老いの訪れを感じる
老いびとになり
老いることの大変さを実感した
老いの時間は「引き算」となる
砂時計のように
残り時間が少なくなり
最後の一粒の砂が落ちたとき
終焉となる
落ち往く砂は命そのもの
命を慈しみ最後の瞬間まで生き続ける
生きているのか死んでいるのか
ただ呼吸(息)をしているだけの老いには
なりたくない、と喘ぎながらも
最後の足掻きに賭け
もう一度生きてみるか
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老いるとは
生きていること
命を慈しみながら
老い逝く
足が上がらず躓き転ぶ
唾に「むせ」咳き込むようになった
飲み込みは悪くなり
食事に時間がかかるようになった
置き忘れが出始め
覚えも悪くなった
連鎖の如く疾病の種類が増え躰を蝕む
自分の躰なのに
イウコトがきかない自分の躰
寒い風が吹き抜けるように
自分の躰に老いの訪れを感じる
老いびとになり
老いることの大変さを実感した
老いの時間は「引き算」となる
砂時計のように
残り時間が少なくなり
最後の一粒の砂が落ちたとき
終焉となる
落ち往く砂は命そのもの
命を慈しみ最後の瞬間まで生き続ける
生きているのか死んでいるのか
ただ呼吸(息)をしているだけの老いには
なりたくない、と喘ぎながらも
最後の足掻きに賭け
もう一度生きてみるか