老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1084;明日に架ける橋

2019-04-30 20:54:24 | 歌は世につれ・・・・
平成から令和に架ける曲 “ 明日に架ける橋 ”



サイモン&ガーファンクルが歌う名曲中の名曲。
日本では1971年流行、
当時の自分は19歳、北海道から独り連絡船に乗り津軽海峡を渡り
杜の都仙台で暮らし始めた最初の年でもあった。

煌めく海の帆を張って
 船出の時だ
 今こそ君の輝く時

 君の夢はまだ続いている
 あの輝きを見てご覧


明日は 令和丸の船出の時だ
平成で果たせなかった夢は終わりではなく
令和に夢を繋げ 今こそ君の輝く時が来た

都合良く勝手に “ 明日に架ける橋 ” 解釈してしまったけど
老いてゆく人も 煌めき輝き最後の航海に出てゆく 
元号が変わることで、気持ち新たにし、
夢の続きを忘れず 明日に架けて(懸けて)ゆく・・・・
自分の夢は、と聞かれたら、何と答えられるのであろうか・・・・
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1083;平成30年を振り返る

2019-04-30 04:04:00 | 自分は何者か
お気に入りの5月の風景  田には水が張り湖のように見える。畦道にはハルジョンと菜の花が咲いている
平成30年を振り返る
平成最後の日に想う


平成元年 自分は36歳であった。本当に若かった。
できるものならその齢に帰りたい、と悔やむも無理なこと。

平成元年 自分は老人保健施設の相談指導員の職に就き
老人介護の世界に足を踏み入れたのが始まり。
それまでは身体障害者療護施設の相談員をしていた。
いまは、アマネジャーとして、在宅介護のケアマネジメントを行い、
今日は東奔西走、明日は南奔北走の日々。

あれから30年余経ち、いつの間にか“自分も老い”ていた自分がそこに在った。
髪は黒灰白の三色混じりとなり、目の下は“くま”を「飼っている」。
慢性腎不全症と骨粗鬆症の不治の病があり、左膝からは時折骨の音が聴こえて来る。
平成20年の暑い夏に、腎臓移植を受け第3の人生が始まった。
腎臓を提供してくれた妹と医療スタッフには本当に感謝、感謝、感謝の気持ち。
その恩は死ぬまで忘れてはならない。

正直な話 30年余り老人介護に関わらせて頂き、本当に何をしてきたのか。
これをやり遂げた、つまり、誇れるものは何一つなかった。
この30年間何をしてきたのか、後悔の2文字に尽きる。
本当に「ボ~といきてんじゃね~よ」と自戒したくなる。

それでも、人生の達人である老人たちの後ろ姿や死に至るまでの生き様など
記憶が衰え失っていく老人や手足や躰が不自由な身にある老人から
老いや生きていくそして死ぬことの意味を
介護施設や在宅などを通し、介護の現場から教えられ考えさせられてきた。

自殺した老人に遭遇したことはなかったけど、
風呂場などで事故死した独り暮らし婆さんのことは、切なく遣る瀬無かった。
在宅で手を握り死を看取った爺さん、息を引く音はいまでも耳朶に残っている。
救急車に同乗し、救急外来で深夜までつきあった元社長の爺さんは、いまはもういない。
ヘルパーから水洗トイレが詰まったと電話が入り、
急いで駆け付つけ素手でパットと一緒に糞まで掴み悪戦“糞”闘した。

棺が火葬され、白煙となり青い空へ昇り消えゆくことに “この人は倖せであったのか”
“本当にこの人の気持ちを汲み、どこまでわかりあい、支援できたか”、反省することもしきり。
死の恐怖とは、死そのものよりも、死んだ後、自分の存在が忘れ去られることである。

他人の老人はやさしくできたのに、認知症になった老母親にはやさしくできなかった自分。
いまになり後悔しても母親はもういない。
ケアマネジャー失格の前に“人間失格”の自分

特別養護老人ホームでは、お坊さんを呼び身寄りのない爺さまの葬式をあげたり、
大晦日に老人たちと酒を飲み交わしたこともあった。
老健施設に入浴設備があるのにもかかわらず、爺さまたちを連れ出し銭湯に入り、
風呂上りに飲んだ缶ビールは最高に美味かった。
認知症の爺さまは感激し、翌朝「また行きたい」と話しかけてくる。


自分も老いの門をくぐり、引算の人生となり、残り少ない時間をどう生きるか。
砂時計は老死の如く。
最後に砂時計を180度ひっくり返し、
残り最後の一粒の砂が堕ちた瞬間に “死” は訪れ終焉となる。

老いとその先にある死を意識し始めた自分。
他人の老いと自分の老いを重ね合わせ、死に向かって生きていく令和の時代。

あと5年は “老い”と“障がいを持つ人”とともかかわらせて頂ければと、密かに思っている。
物忘れが出現し認知症の診断を受けたときは、自動車運転免許証を返納し在宅訪問も辞める。

自分自身も、何処で死を臨み どのような死に方(=生き方)をしたいのか
そして死んだ後の遺骨をどうするか
死ぬまでに決めておかねばならない、令和時代における自分自身の宿題でもある。

長い独白となり戯言に、最後までお読み頂きありがとうございます。




    



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1082;“草刈正雄”ならぬ、“芝刈正雄”で~す

2019-04-29 17:31:26 | 阿呆者
“草刈正雄”ならぬ、“芝刈正雄”で~す

草刈正雄は 『なつぞら』で熱演中
今日は、草刈ならぬ 自分は“芝刈正雄”になり
雑草が生えた小さな庭を芝刈り機で“美しく”した。

老い齢を重ねると階段の昇降が億劫になることから
小さな平屋にし、浴室・トイレの入口は3枚の引き戸にした。
玄関はあえてスロープにせず、タイルの縦幅は100㎝にした。
車いすが十分に乗るスペースを取り、タイルとタイルの段差は10㎝、
介護者は楽に車いすの昇降ができる。
雪国はスロープは滑りやすいのでかえって危ない。




たった3坪の野菜畑をもてあまし、昨年の枯草がそのまま。
枯草のなかからハルジョンやたんぽぽが咲いている。
自分は“貧乏草”と蔑まれるハルジョン、ヒメジョンの花が好き。
wifeは庭に生えた貧乏草を嫌がる
見るも無残に痩せこけた荒地。昨年は野菜の苗を植えただけで、
手入れもせず放置していたため、不毛作になってしまった。
今年は令和になることから、野菜作りにチャレンジしようか、と
胸深く秘めているのだが・・・・・。
wifeに「ボ~っと生きてんじゃね~よ」と言われてしまう自分。
22本のろうそくの差は大きい
傍で寝ているbeagle元気は、“笑い”、尻尾を振りまくっている、wifeの味方。
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1081;椿姫 “銭湯を懐かしむ”

2019-04-29 08:45:17 | 読む 聞く 見る
浅田次郎 『椿姫』 文春文庫
椿姫 “銭湯を懐かしむ”

不動産会社の社長 高木は、経営に行き詰まり、
不良債権担当の銀行員から
「なら社長、あの保険は何です?」と迫られ
保険金は2億9千万円
自殺することを仄めかされる。
銀行は、晴れた日に傘を差しだし、雨の日に傘を取り上げる

死に場所を求め彷徨った高木は
二十年前に妻と暮らした古アパート 福寿草 が脳裏に浮かぶ
福寿草には風呂がなく、近くの銭湯“椿湯”に通っていたことを想い出す。

高木は“椿湯”の暖簾をくぐった。
番台の店主小さな老人は、高木のことを覚えていた。

銭湯の庭には、山茶花の垣があった。
高木は「山茶花なのに、椿湯ですか」
山茶花と椿の花はよく似ている

「たわわな紅を灯す花(椿姫)を見るうちに、わけもなく高木の胸は詰まった。
すべてを忘れてしまった。生きるために記憶を淘汰したのではない。
金と欲にまみれた時代の向こう側に、すべての記憶を置き去りにしてきた」
70頁)

高木は二十年前の風景の一部であった銭湯“椿湯”に再会する。
高木が銭湯で邂逅した椿姫とは、恋人だったころの妻との貧しい生活ながらも楽しかった日々を想い出す。
金欲に溺れ、何か大切なことを忘れ失ってしまっていたことに気づく高木。

二十年前、妻はいつも青いベンチに腰をおろし
高木(恋人)の湯上りを待っていた。
「洗い髪が芯まで冷えた」お詫びに、高木は一輪の椿姫を濡れた髪の耳元に飾ったことを想い出した。

ここで、かぐや姫の『神田川』を聴きながら椿姫を想う。




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1080;家族全員で西瓜を食べた

2019-04-28 17:50:35 | 犬と人間
チョッとと惚け顔のbeagle元気  額の白い毛はheartの形をしている いま6歳で~す


家族全員で西瓜を食べた

拾連休の2日目
今日は wife仕事休みだったので、那須アウトレットへ足を伸ばした。
自分は眼鏡を wifeはバッグを 購入。

帰宅してから
beagle元気も 家族全員で茨城産の小玉西瓜を食べた。


話しは変わるのだが

wifeの呟き
女性は髪が生命
髪は長い髪を指すのかな
だから、美容室では
女性の霊を見ることがあるんだって

wifeは長い髪が似合わないから短い髪にしています

今日は他愛も無い話でした
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1079;詰まる話、詰まらない話

2019-04-28 04:16:42 | 老いの光影 第4章
山の向こうは新潟県 国道289号線 甲子街道


詰まる話、詰まらない話

さくらさくらデイサービスの風景


76歳の見え張る爺さま物をハッキリ言う介護員の会話

さくらさくらデイサービスでは昼食前に口腔体操を行なう

(介護員) 口腔体操を始めま~す
(爺さま) 聞こえない振りしてやらない
(介護員) 口腔体操をサッボっていると、食事のとき詰まるよ
       詰まったとき苦しんで死ぬよ
(爺さま) 苦しんで死にたくな~い
(介護員) 口腔体操をすると詰まらずに苦しまないで死ねるよ
(爺さま) 苦しみたくないから口腔体操始めま~す 
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1078;青い空と白い雲

2019-04-27 15:41:25 | 春夏秋冬
 青い空白い雲

一服の絵のような“青い空白い雲”の風景

青い空と白い雲

詩心を表現できたらどんなによいか、と思うだけで
青い空を眺めている自分
傍目には 阿呆が空を見上げている、と映っているに違いない

“青い空と白い雲” の風景
同 じ 風 景 は な く
その風景は一時の瞬間で変わり消えゆく
時間も瞬間の連続にあり変わり消え去る

青い空と白い雲に遭遇でき
幸せな拾連休の初日

拾連休の間に、年号は“令和”に新しく変わり、気持ち新たになる
酒は器を変えれば、酒の味は変わり、美味しく酔える
自分を変えるものは、何であろうか・・・・


撮影 2019/04/27/14/58
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1077;時代はめぐる

2019-04-27 02:53:57 | 歌は世につれ・・・・


時代はめぐる

中島みゆきの詩(歌)は、“暗い”と他者から言われることもあるが
私は好き。
寂しそうなメロディ、暗い雰囲気もあるけど
詩と曲が気持ちのなかに、水が滲みるような感じで滲みてくる。

『時代』
10連休の最中に
“平成”から“令和”へと 時代は、めぐり、まわる。

そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ


だから過去のいやなことは、いつまでもひきずらず、今日を生きていこうよ
という思いがこの曲のなかに込められ、元気をだし生きていける。

老人介護も「別れと出逢いを繰り返し」
時代も生命も、巡り回る。

新しい年号 令和にかわる
自分をかえるのはなかなか容易ではないけれど
いつか笑って話せる日が来ることを信じて
今日の風に吹かれ生きてみようか








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1076;明治・大正・昭和・平成そして令和へ 110歳

2019-04-26 04:35:42 | 老いの光影 第4章
“また来るね”と両手でお婆ちゃんの手を握る 温もりが伝わる

明治・大正・昭和・平成そして令和へ 110

5つの時代を駆け抜ける

妻の母方のお婆ちゃん
令和元年10月22日の誕生日で111歳になる

6人の子どもを育ててきた
長女 次女 三女 長男 四女 五女
五女が妻のお母さんで
私よりも9歳、齢が多い

6人の子どもたちは健在
長女は88歳、一人暮らしでも ぴんぴん

長男夫婦も高齢になり
110歳の超老母の介護ができず
いまは老人保健施設で過ごしています

チョッと前までは特別養護老人ホームの「ロング」ショートを利用していたのですが
熱発が続き入退院の繰り返しだったことから
老人保健施設入所となり担当ケアプランから離れてしまった

昨日自治医科大学附属病院の外来受診(定期受診)を終え
お婆ちゃんに面会したときの写真です

ショートから老人保健施設に移ってから
生きる気迫が失せたような
寂しさを感じた昨日の面会

ショートのときは毎日 娘たちや長男が入れ替わり面会ができた
お婆ちゃんも楽しみにしていた

老人保健施設に移ってからは 週に1回の面接
介護スタッフのかかわりも少なくなり
車いすに座り放っしか、ベッドに寝たきりの状態
歩くこともできなくなり
オシッコも管になった
ショートのときは歩行器につかまりトイレに行っていた

できていたことが奪われた
生きる気迫が失せたのかな・・・

遣る瀬無い気持ちになるのですが
自分で介護することもできず
6人の子どもたちも高齢

お婆ちゃんの名は 安達サタさん
太平洋戦争で 夫はアメリカに魚雷で撃沈され
海の藻屑となり魚の餌になってしまった
そのとき妻のお母さんは
サタさんのお腹のなかに居たので
父親に抱かれたことがなかった
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1075;見知らぬ妻へ

2019-04-25 14:34:45 | 読む 聞く 見る
浅田次郎『見知らぬ妻へ』光文社文庫 ★★★★★

中年男の花田章は、借金が嵩み会社を潰し偽装離婚、
浮気相手だった会社員を連れ,,故郷北海道を棄て上京。

持ち金も無くなると女は花田から去り北海道へ帰った。
花田は歌舞伎町で客引きに身を落しネオンの森から抜け出せずにいた。

大晦日、組の土橋から変なことを頼まれた花田。
それは27歳の中国人ホステス 季玲明(リイリンミン)との偽装結婚であった。
大晦日から正月3日まで、花田はリンミンと見知らぬ“妻”と、
歌舞伎町のネオンが見える粗末なワンルームで過ごした。

いずこも同じ、ホステスは弄ぶ女としか見ない漢もいる。
リンミンは頼る人もなく、異国の都会は地獄そのものであり、
何度死のうと思いながらも故国に住む家族のために耐え生きてきた。
僅か10万円余りのお金を送るために・・・・。

同じく身を崩した花田にとって 、
リンミンの境遇は他人事ではなく
自分の事のように感じていた。

4日間だけの〝新婚〟生活。
酷使され続けてきた妻の躰を労る花さんは、
「いいんだよ、正月ぐらい 、ゆっくり、ひとりで、寝なさい」
と、言葉をかける。

指輪のかわりに銀のペンダントを「婚約のしるしだ」として
リンミンの膝の上に置き、「接吻は不幸の味がした」と花田は感じとる。

二人は「初めて許し合った若い恋人同士のように」時を貪り合い、
夢のような4日間が過ぎた。

花田は妻として専業主婦として、リンミンと過ごすことを夢見ていたが、
それは叶わぬ夢であった。

妻は地獄行きのバスに乗せられ、バス🚌は発信した。
バスの窓からリン ミンは身を乗りだし、再見、再見!と泣き叫ぶ。
花田は必死な顔でバスを追いかけるも、無情にもバスは去って行く。

切なく遣る瀬無い別れの情景。

形だけの婚姻届けで終わるはずだった。
蝉の生命よりも短い二人の暮らしのなかで
花田はリンミンを愛し始め、そして愛していることに気づく。

花田もリンミンも大都会のなかで、刹那さ、悲哀、寂寥を抱え孤独に生きてきた。
時間だけが流れ往き、柵(しがらみ)のなかから抜け出すことができずにいた。

リンミンは、花サンに再び会えることを叫びながら別れ去って行った。
きっといつか二人は何処で再見出来ることを願うばかりである。







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1074 ; さくら散る

2019-04-25 08:48:54 | 春夏秋冬
春の雨に濡れ落ちるさくら


さくら散る🌸

桜の花びら
春の雨に濡れ落ちる。
本当は 春の風に乗り
大空を舞い上がり
散りたかった。

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1073 ; オイル交換

2019-04-25 06:28:22 | 阿呆者


オイル 交換

行きつけのガソリンスタンド⛽️で
愛車キャンバスのオイル交換をした。
1年4月で35,000kmを走行。

自分の老いるも交換し、青年に帰りたい。

今日は春の雨
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1072;山火事になるところだった

2019-04-24 04:34:39 | 老いの光影 第4章
山火事になるところだった

樹を切り倒した平地に
3軒の家が並び立っていた。

3軒は、県道は砂利路に入ること1㎞余りの処。
最初の1軒目の家は、人間を見るとよく吠えまくる犬が飼われている。
柴犬は鎖から解き放されると、人間の脚や尻をめがけ齧りまくる。
保健所行きとはならず、狂犬病の注射はしていないだけに怖い。

自分がよく訪れる家は、吠え齧る柴犬の家の隣りにある。
真中の家
老夫婦が住み、夫はアルコール性認知症(要介護2)。
過去に脳動脈瘤が発見され手術を行った妻が介護者。

夫は500円硬貨を見つけると
笑いを噛み締めポケットに忍ばせ
2㎞先にあるコンビニまで歩き 酒を買。
帰り路は、タクシーを呼び自宅まで乗車。
料金は着払いで妻が払う。

奥の3軒目の家は
認知症婆さんが一人で暮らしている。
5日間も電気が止められながらも生きている。

今日の昼間のこと。
婆さんは、家の南側にある庭で 枯草に火をつけた。
雑木林に燃え移り 驚き慌てふためいた婆さんは
やかんに水を入れ、消火しようとしたが、怖くて真中の家に逃げ込んだ。
アルコール性認知症の夫を抱えた妻は、
振え唇は渇きを感じながら、急ぎ119番へ電話連絡をした。

消防自動車5台が駆けつけ
消火栓や防火用水はなかったけれど
消防自動車に水が積載してあったので
燃え始めた雑木林を消化することができた。

燎原の如く雑木林が燃え広がったならば大山火事になっていた。

認知症婆さん
今後一人で家で住むことができるのか否か
気になるところ。

自分は管轄の地域包括支援センターと
婆さん担当のケアマネジャーに
山火事のことを伝えた。


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1071;多忙「閑時間」

2019-04-23 15:36:35 | 阿呆者
自宅前の桜並木 
桜を撮っているwife
今日も走る キャンバスで 在宅訪問
 
さくらさくら
桜の花の生命は短く儚さを感じる
だから桜の花は美しいのであろうか

 
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1070;遠い世界に旅に出ようか

2019-04-23 07:39:48 | 阿呆者
2色のたんぽぽ 

遠い世界に旅に出ようか

子どもの頃
女の子は
たんぽぽの首飾りを作り遊んでいた。

綿毛になったたんぽぽの茎を折り
息を吹きかけたこともあった。

本当か嘘か知らないが
耳のなかに綿毛のたんぽぽが入ると
耳が聞こえなくなる。

綿毛になったたんぽぽが好き
ふんわりとし
やさしく触れないと
綿毛の球が崩れてしまう。

南の風が吹くと
綿毛のたんぽぽは空へ舞いあがる。
綿毛のたんぽぽの花言葉は“別離”と言われているが
“旅立”の方が似合う。

風に乗り 綿毛のたんぽぽは 空へ舞いあがり
雲の上まで飛んでいく
鳥瞰の風景を愉しみ
飛行機とは違い 自由自在に飛んでいく。

どんなに空を飛べたらいいか
行きたいところへ自由に飛んで行ける。
空を飛んでいる夢を見ているとき
夢が消えないで欲しい。

見知らぬ遠い世界に着地した綿毛のたんぽぽ
着地した処は
アスファルトの裂け目や
歩車道境界の縁石だったりする。

最悪の環境に着地しても
そこに土がある限り 
そこで成長していく綿毛のたんぽぽ。

綿毛のたんぽぽを飽きもせずに眺めていると
遠い世界に旅に出ようか
そう話しかけられているような気がする。





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