老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

介護者が脳梗塞を発病

2022-04-26 08:19:34 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」




1878. 介護者の健康

老いに入り義父母や連れ合いの介護は
躰を酷使しながらだけに大変である。

自分が大病に患い入院でもしたら、と大変
その間、誰が介護をするのか。

国民年金の受給額だけでは
長いショートステイを利用することもできない。

「地獄の沙汰も金次第」と言うが
介護のサービスも金次第である。

義母と長男嫁の年金を足しても10万円にも満たず
月8万5千円にしかならない。

夫は三年前突然の脳梗塞を患い、21日後他界された。
夫の命日のとき、妻も脳梗塞の診断を受けたが、
入院に躊躇いを感じ、迷っている。

右半身軽い痺れがあり、右足の歩行もおかしい。

一刻も早く入院を勧めている。

96才(要介護3)の義母の介護に疲れ果て、眠れずストレスも溜まっていた。
食事も水分も余りとれていなかった。

特養老人ホームに入所できるだけの年金はなく
介護扶助や医療扶助(生活保護)の検討もしたが

生活保護は保護の補足性の原理があり
20万円から30万円以上の貯金があれば生活保護は受けられません。
また、同居している息子の収入があれば、介護費や入院費に回すことを求められる。

軽自動車を所有することもできない。
1日バスは一往復しか走らない。
軽自動車がなければ病院や買い物ができない陸の孤島にある。

介護者の健康を願わずにはいられない。







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7日間ほど休みました。再開します

2022-04-25 12:46:57 | 阿呆者
1877 元気です



7日間ほど休んでしまいました
喉の「ガラガラ」声も治り 話せるようになりました

4月18日 自治医科大学附属病院皮膚科外来で
右側頭部に脂漏性角化症の疑いで
一部組織を切除し検査にだしました。

朝の散歩で路端で つゆくさ に出あいました。

仕事終えてから 夜にブログを書きたい、と思っています。
ブログはいつものごとく
凧の糸が切れたように
どこか飛んで行ってしまいます。

あきれずによろしくお願いいたします
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要介護老人の自立支援とは

2022-04-16 14:44:53 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」

枯木を通し桜の花を見る

1876 要介護認定調査「特記事項」の記載は、要介護認定審査に大きな影響を与える

短期入所生活介護(特別養護老人ホーム併設)の生活相談員から「要介護4でないと特別養護老人ホームに入所できない」と、
さらに追い打ちをかけるように「〇△様は、要介護3ではなく要介護4の状態にあるから
ケアマネジャーに要介護認定区分変更の申請書をだしてもらった方がよい」、と家族は言われた。

〇△様の家族は、ケアマネジャーに電話をかけてきた。
「うちの婆ちゃんは、要介護4の状態にあるから要介護の変更(区分変更の意味)をだして欲しい」。

ご家族の希望でもあり、再度区分変更の申請を令和4年2月15日付けで出した。
区分変更の申請書を提出する際に、短期入所生活介護の事業所(ショートステイの事業所)だけでなく、
デイサービス事業所の意見も聴き取りして頂きたい、とお願いした。

認定調査員は、短期入所生活介護を利用されている期間中に、短期入所生活介護事業だけを訪れ、
デイサービスの聴き取りはなかった(せめて電話だけでも聴き取りして欲しかった)

結果 要介護3から要介護4への認定が決定された。

要介護認定調査に係る認定情報の写しを請求した。
認定調査をみると

短期入所生活介護事業所の意見が反映された特記事項の記載内容であった。
例えば 立ち上がり 「できない」 → デイサービス事業所では、テーブルの上に両手をつき加重をかけると立ち上がりは「できる」
    歩行    「できない」 → デイサービス事業所では、杖も使用しないで「歩けている」
    入浴    「全介助」 施設では機械浴を使い入浴、洗身は全介助 → デイサービスでは、介助により普通浴槽(ひとり浴槽)に入れる。頭髪と背中はデイ職員により洗身介助

これでは要介護4になる。と思った。何だか釈然としない

要介護3でも特別養護老人ホーム入所に該当するのだが、
特養老人ホームの相談員から「要介護4でないと割にあわないから」、と話されていた。
結果、〇△様は、今月の25日付けで特別養護老人ホーム入所に決まった。

たまたまこの短期入所生活介護事業所であったが、
真摯に短期入所生活介護のサービスをされている事業所もあります。

愚痴を書き、すいません。
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さくらだより

2022-04-14 08:19:40 | 阿呆者
1875 さくらさくら


南湖公園(福島県白河市)のさくら、遠くに残雪の那須連山を望む






自宅前のさくら


夜桜(南湖公園)

来週まで在宅訪問が続く
いま、ブログに向かう時間がとれず
そのため写真だけとなった
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長いこと、お疲れ様です

2022-04-11 08:36:28 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」




1874 「98才」万歳!

蝉の命よりも短く、7日間の関わりで、逝かれた老い人もおられた。

二海キヨ子さん(98才)
桜が咲いている4月8日20時12分に永眠された。(合掌)
彼女とは出会ってから14年のおつきあいをさせて頂いた。

ちょうど一年前に床に伏し、生命の危機を迎え
「危ないかな」、と思ったこともあった。

亡くなる前日まで訪問リハビリのサービスを利用。
両足は「く」の字に曲がることもなく
両手の指も曲がることなかった。
お陰様で「真っ直ぐな脚で棺に眠ることができました」、と
彼女は話されているようでした。

床に伏す前は、ピックアップ(歩行器)を自由に操り
30cm余りの段差を昇り降りしていた。

14年間在宅介護をやり遂げた長男嫁の齢は70才を超えていた。
自分自身、胆嚢炎の病を抱え
入院しても数日で退院され、在宅介護をし続けてきた。

夫から「特養」に入れてもいいよ、と話された。
妻(長男嫁)は、ここまで面倒をみてきたから最後まで自宅でみていきたい。

本当に脱帽しました。
最後は2泊3日のショートステイを利用されても月に1回のみだった。

永眠された電話を長男から頂き
即訪問し、長男嫁に労いの言葉を贈った。
「キヨ子さんの生命力、生き抜いた姿と佳恵さんが最後まで尽くされ、長いこと本当にお疲れ様でした」。

キヨ子さんは眠るような表情、穏やかに逝かれた。
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死に場所、死に方

2022-04-10 07:15:41 | 老いの光影 第9章 捨石拾遺残日録

この写真は本文とは関係ありません。元気9才の誕生日

1872 最期の時

老衰となり、どこで死に場所を迎えるか
人それぞれ違うように
生き方も老い方もそれぞれ違う
ならば死に場所もいろいろあっていいと思う

住み慣れた我家の畳の上が本望だが
様々な事情により死に場所は変わってくる
病室であっても介護施設であってもいい

穏やかな表情で寝ているような感じで逝けたらいい

最期が近いな、と感じたとき
意識あるときに
家族や身近な人と最後の語らいやスキンシップを持つ

最期の瞬間手を握れたら、それはそれでいい

ひとり暮らしのまま死を迎えることを望んでいる人もいる
それを「孤独死」、と決めつけないで欲しい

自分はまだ臨終の場面にないだけに
死というものがわからない
ただ、最後はどんな風景が映り
何を思い(想い)死に逝くか

まだ死は先にある、と思っているが
突然死神が訪れることもある
いつ死んでもいいようにしておきたい

まだ生(命)あることに感謝し、今日を生きる
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beagle元気 誕生日

2022-04-08 08:50:21 | 犬と人間
1871 今日で9才


2013年6月2日 生後約2ヶ月撮影




2022年4月8日 撮影

beagle元気、家族の「1人」となって9年が経つ。
4月8日は、元気の誕生日。
釈迦と同じ誕生日。

名前の通り「元気」な元気です。
元気の顔やしぐさに癒されてきた。

人に比べ犬の寿命は短い。

フードとおやつ、果物が大好き。
元気がいるから散歩ができることに感謝。

夕方はケーキを食べながら、誕生祝い。

元気 ありがとう
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桜に想う

2022-04-07 10:17:00 | 老いびとの聲


1870 桜

北国ほど桜(春)を待ち焦がれている。

桜の花は、散りゆくのが早く。
人生は、長いのか短いのであろうか。
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まだ在る残りの時間を 生きる

2022-04-05 09:45:14 | 老いの光影 第9章 捨石拾遺残日録


生きてみる

人は生まれた瞬間から
死に向かって生きる。

人は老いや死を意識したとき
生命(いのち)や時間の大切さを
痛いほど感じる。

老いた今
時間が残り少ないことに
焦燥感を抱くのではなく
まだ在る残りの時間を
精一杯生きてみる。
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言葉のチカラ

2022-04-04 07:51:02 | 老いの光影 第9章 捨石拾遺残日録


四年前の春、雪桜の景色だった

1869 聲が出る

コロナウイルス感染は、老人に大きな影を落とした。

「コロナに感染したら、大変だからおばあちゃん(おじいちゃん)外に出てはだめよ」、と
大人になった子ども夫婦から強く言われ、家に籠もる老人が増え出した。

足の筋力は衰え
顔の表情から生気が失せ
物忘れも出てきた。

ひとり暮らしのおばあちゃんがデイサービスで呟く。
「家にひとりで居ると、話す人がいないので言葉を忘れてしまう」
「こうして人と話すことで聲が出るようになった」

もうひとりのおばあちゃんは、
「仏壇の前に座り、仏壇の中にある夫の遺影に向かい、今日あった出来事を話している」

聲を出す。
他人(ひと)と話をする。
言葉の力は大きい。

愛を告白するのも
ひとを励まし奮い立たせるのも
言葉の力である。

人間の長い歴史の積み重ねを通し
労働により言葉が生まれた。



ウクライナ🇺🇦に平和を





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wifeにかぜを感染させてしまった

2022-04-03 19:50:37 | 阿呆者


1868 肋骨にヒビ

先月の22日頃から
自分はかぜ症候群を発症
喉が腫れたときイソジンで予防すべきだった
甘くみていたのがいけなかった

喉が痛く腫れ、咳き込みが続いた
3回目のコロナウイルスワクチン接種を終えたときに
自分のかぜはwifeに感染し
wifeも同じく咳きの症状になった。

寝ているときに咳き込みが多く
咳の度に強い胸痛を訴える
肋骨にヒビが・・・・

自分の不注意で、痛みと苦しみを与えてしまった
wifeに比べ自分の肋骨のヒビは重症ではない

明日受診させたい

※私的なブログ内容になってしまった


🇺🇦ウクライナに平和を



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554;「捨てる石」あれば、「拾う石」あり

2022-04-03 08:32:10 | 阿呆者

「捨てる石」あれば、「拾う石」あり

齢は初老に入った
背後から死の足音が聞こえるようになった。

路傍に転がっている石は、
何の変哲もない石でしかない。
手にしたところで捨てるしかない無価値な石。

作家 高見順は詩のなかで、小さな石を蹴らないでくれ、小石にも“いのち”があると。
路に転がっている小石。
古代は、ぬくもりの石と呼ばれ、言葉を表していた。
私は石に、何を感じ、何を想うであろうか。


「捨石」【すていし】
は,
庭園では「景石」【けいせい】と呼ばれ、
庭園の何処に、どのくらいの大きさやどんな形や色の石を、そして石の置き方によって
庭の景色が大きく変わってくる。
他人によっては無価値な石であっても、
景石」は置かれた場所によって
存在感をもたらし役割を果たしている
ことに気づかないでいた。
「石は捨てたものではない」といまは感じている。

“捨石(捨てる)”とくれば、”拾う”である。
“拾遺”【しゅうい】という熟語が浮かんだ。

「拾遺」から『拾遺和歌集』を連想した。
平安時代の勅撰和歌集で、前代の勅撰集に漏れた秀歌を拾い集めたものであり、恋歌も多い。
そこから「拾遺」は、漏れたものを拾って補ったり、またはつくり直したもの、という意味がある。
「拾遺」から“拾”という漢字は「捨てたものではない」。
                                          
老人になると意固地になり愚痴や昔の自慢話などの繰り返しに嫌気をさしてしまう.
老人は、いままで「できていた」ことが「できなくなり」、記憶のピースがまたひとつ抜け落ちてゆく。
老人は、喪失の時であるだけに
老人から「いいところ」や「できること」を見つけ、引き出すことは、「拾遺」そのものである。

それ故に「拾遺」の想いで、
初老の身になったけれども「人生捨てたものじゃやない」。
残り少ない時間になり、「終わりの始まり」といった気持ちを抱きながら、
小さな夢、実現に向かい「できること」を行うことで、
「本当に生きた」という実感を抱きながら逝きたいものだ。

「捨石拾遺残日録」のカテゴリーがあり、そのなかに〔捨石拾遺〕の言葉が記述されていた。
捨石拾遺の意味をブログNo554 から読み取って頂ければ幸いです。2017年11月13日に掲載したブログです


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家族

2022-04-02 19:50:59 | 老いの光影 第9章 捨石拾遺残日録


1867 家族

予期もせぬ癌は知らぬまに
躰を蝕み、癌はステージ4までに進行していた。

あと残命半年、と告知されひとりの老人
妻と三人の子どもたちは
弱気になった老父の心情を
それぞれの立場で支えている

ひとり暮らしの老いた女性も
ステージ4にあり
入退院を繰り返しながら
化学療法をうけている。

退院しアパートの一室で
ひとりで暮らす彼女。
激痛に襲われても
ひとり、ジッと耐えている。

老い病み
癌は躰のあちこちに転移。
怠さ、痛み、食欲不振などなど
折れそうになる心

家族の絆(愛)というものを
考えさせられた。

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老いはマイナスの計算

2022-04-02 08:03:52 | 老いの光影 第9章 捨石拾遺残日録


1866 残日録

「老いはマイナスの計算」という言葉は、
ネガティブな印象を受けてしまう。
老いは失っていくものが多い。

赤ちゃんより老人は
死に近い位置にある。

老いの先は死である。
自分は明日死が訪れる、とは思っていない。
予期もせず突然訪れることもある。

“余命(残命)6ヶ月”、と医師から告げられたら
自分は何を思うだろうか

“只今臨終”の気持ちで、いまを生きる。

老いの齢を嵩ねてゆくに連れ
残り少なくなる時間は「残命」と呼ぶ
老いの最期に
どんな風景を眺め
何を感じるか

残り少ない日にちのなかに
何を思い、何を感じ
『残日録』に記していくか。

藤沢周平の小説 『三屋清左衛門残日録』があり、
そこから残日録の言葉を頂いた。





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五感のケア (4) (5)

2022-04-01 05:54:35 | 介護の深淵


1865 (4)感動 (5)感性

第四番目は『感動』です。

心は生き物であり、躍動感が求められます。
感動は私を元気にしてくれるし、周囲に居る人たちにも元気を与えます。

感動は心の波動でもあります。
うれしいこと感激したこと、心に感じたことを素直に表現します。
それは利用者にも波の如く伝わり生きることへの希望をもたらしてくれます。

感動は利用者からの贈り物であり、感謝の気持ちへと繋がっていきます。
また私たちのエネルギーの源でもあり、疲れを癒してくれます。


最後の五感は『感性』です。

感受性という言葉に置き換えることもできます。
『感動』する心を忘れないためには、相手の心を感じとることができるかです。

自分の心が穏やかでないと、いざというとき心の受信機が作動しにくくなってきます。
受信機が不良だと自分が発する言葉(発信機)までもおかしくなり、相手を知らぬ間に傷つけたりしてしまいます。

自然に触れ芸術文化(文学・音楽・映画など)を楽しみ
心落ち着く場所など自分を見つめる時間・空間の確保も大切と思いながらも
隅に追いやられてしまいがちです。

怒り、憤り、悲哀(かなしみ)、歓喜(よろこび)など
さまざまな感情が渦巻いています。

繰り返しますが、老人の呟き(言葉)やしぐさなど
老人の表情や気持ちを察知し、日々のケアに反映世させていくかです。

古い話「五感のケア」を綴り、恐縮しています。
昔の話を衣服を引っ張り出しても、いまの時代にはそぐわない服装になったのかもしれません。






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