老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

ロウソクが燃え尽きた

2020-11-06 09:25:10 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」

                   那須連山に雪が降った

1728 ロウソクが燃え尽きた

他人(ひと)を想うことは
自分を想う
死を見つめることは
生につながる

末期癌と懸命に闘い
ロウソクの火が燃え尽きた
一人暮らし老人
海の底から深く哀悼の言葉を呟く

悪魔の暖房器具

2020-11-04 11:50:05 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」

                 阿武隈川の辺からみた朝焼け
1727 悪魔の暖房器具

「悪魔の暖房器具」と書くと
何か怖い暖房器具を想像してしまう。

寒くなると炬燵がだされ居間に設置され
春まで炬燵は家族団らんの象徴的家具になる。
猫は炬燵で丸くなり
炬燵の上には蜜柑が転がっている。

私が子どものころ
北海道には炬燵がなかった。
最初は薪ストーブで
東京オリンピックを終えてから石炭ストーブに変わった。

話は元に戻し、炬燵は老人にとり「悪魔の暖房器具」となり
体から水分を奪い脱水症になる危険性が潜んでいる。

とくに認知症を抱えた老人は
寒くなると動くことが億劫になる。
炬燵のなかに脚や体を伸ばし、横になり眠ってしまう。
朝食も昼食も摂らず、夕方16時頃に起きだし
一日三食分の早夕食を摂る。

栄養も水分も不足しているから
足元も頭の働きも心もとない
余計に認知症が進んでしまう。

炬燵のある時期は
脱水に気をつけ水分を摂っていただきたい

そう思いながらも
私も炬燵があると寝てしまい
テレビの画像だけが流れている。


喪  失

2020-11-02 05:44:25 | 老いびとの聲

川治温泉市街

1725 喪  失

今日から霜月
月暦の枚数は1枚、或いは2枚となり
コロナウイルス禍の今年は
早く過ぎ去って欲しい

朝 beagle genkiと散歩したとき
枯葉に霜が降っていた

wifeと那須高原街道そして甲子街道をドライブ 
車窓から紅葉を楽しんだ
阿武隈リゾート温泉に立ち寄り
温泉に浸かり体はポカポカ


老いは喪失の始まり
死は生の喪失

霜月1日記す

行雲流水の如く自然死を願う

2020-11-01 05:54:34 | 老いびとの聲
1724 行雲流水の如く自然死を願う


老人の戯言です

行雲流水の如く
自然に身をまかせ死を臨みたい

延命治療はしない
死の淵を見る前に
最後にしたいこと
 最後に行きたいところへ行きたい
 最後にスヌーピーミュージアムに行きたい
 最後に会いたい人に会いたい
 最後にプラネタリウムをみたい 
 最後の本を読みたい
 最後に好きなものを食べたい
 最後に山葡萄を食べたい
 最後に羊蹄山の湧き水を飲みたい
 穏やかな風景をみて最後眠りにつきたい
 最後にしたいことはまだまだある 思い浮かんだら列挙し行動していきたい

遺骨は楓の下で眠りたい
楓の下にはベンチをひとつおきたい