老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

156;明日から紫陽花の月に

2017-05-31 17:37:47 | 春夏秋冬
ご訪問いただき、ありがとうございます

月日(時間)が経つのは早い
明日から6月!
紫陽花が咲く季節になる
小雨に濡れた紫陽花は
なんともいえない美しさ
移り気の花とも云われてるが
土によって花の色が違うのがいい
いつ紫陽花に出合えるか楽しみ
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155;いつも気になる記事

2017-05-31 12:25:30 | 老いびとの聲
桜デイサービスセンターの庭 花梨の木

ご訪問いただき、ありがとうございます

我が家では全国紙三紙の一つを購読している
1日の始まりは
beagle元気散歩の後で
新聞に目を通す

いまは
テレビ欄よりも おくやみ欄を
先に読む
今日のY新聞福島県版のおくやみ欄では
19人の方が亡くなられた
ご冥福をお祈りいたします
85歳以上9人
そのうち90歳以上が4人
80歳未満で亡くなると
通夜、葬式の席上では
「早かったわね」と囁かれる

生きたように老い逝く
生き方は死に方 
死に方は生き方
どう生きたか・・・・・
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154;死のさきに在るもの

2017-05-31 01:10:34 | 老いびとの聲
桜デイサービスセンターの門扉横に咲いた花

 ご訪問いただき、ありがとうございます

自分という存在が他に存在するとは思ってはいない。
自分の生命が途絶えたらそれで自分の身体は消滅するのか。
火葬場で亡骸が焼かれても
魂だけが浮遊物の如く存在し得るのか。
「人間死んだら、夜空に輝く星となって現れる」、と
誰かに聞かされたこともあった。
本当に星となって輝くことができれば幸せだ。
仏教の教えによると、輪廻転生という言葉があり、
人が生まれ変わり、死に変わりし続けることの繰り返しを意味する。
自分の前世は何であったかは興味ないが、
来世はどうなるか、大いに気になる。
現世をどう生きたか、その良し悪しの結果で来世の運命が決まるのであろうか。
生きている人間にはわからない。

「人間死んだらお終いだ」と、
葬式のなかで囁かれる言葉だが、
本当にそうなのかもしれない。
眠れる老人の亡骸が棺のなかに納められたときに、
自分の死顔がどんな表情で居るのか、気になってしまう。
他人様に苦しい顔や恨めしそうな顔は見せたくない。
眠るように穏やかな顔で亡くなった、と言われるよう逝きたいものだ。
死んださきはどうなるのか、
死んでみないとわからない。
自分という人間が死んだとき、
自分が現世で見たものや感じたことは消去され、
なにもかも消えてしまうものなのか。
自分の存在が死でもって無(亡)くなれば、
他者の心なかでは時間の経過とともに忘れてゆき、
ふと想い出しときに思い浮ぶ蜉蝣のような存在でしかないのか。

死のさきに在るものは何か 

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153;柏の葉が咲いている?

2017-05-30 17:18:25 | 春夏秋冬


平成29年4月24日撮影したときは、
まだ柏の木の葉は、枯葉であった(下の画像)
いまは青葉の葉っぱでいっぱい 
葉が咲いているような感じ(上の画像)
                 
ご訪問いただき、ありがとうございます


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152;洋式便器で手洗い

2017-05-30 15:13:54 | 老いの光影
左側に少し見える石段
何でもない僅かな段差のところ
躓き転んだ拙者

ご訪問頂き、ありがとうございます


在宅での話
島藤千代子さん(91歳)は
一緒に住んでいる息子の名前を
忘れてしまうことがある
夏でも炬燵を入れてしまうほど

食後
自宅の洋式便器を
洗面所と勘違いし
洋式便器の水で
手を洗い 
口をゆすいでいた

記憶のピースを
いくつも失ってしまった彼女

それでもデイサービスにくると
スタッフと一緒ならば
衣類たたみ
食器拭き
は できる

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151;現実の介護保険サービスの実態 或る一人暮らしの爺さんから考える

2017-05-30 12:33:51 | 老いの光影
ご訪問いただき、ありがとうございます

83歳の独り暮らしをされている角山三郎さん
今年 トイレに行こうとし自宅で転倒し 
左大腿骨転子部骨折で入院
手術施行 左足にボルトが入った
右手で杖を使うも 
体重を右手にかけふらつきながらも歩行はできるが
転倒の心配はつきない
左手で物を持ちながらの歩行は難しい

要介護認定の区分変更を申請したが
第1次判定結果は 要介護2(区分変更申請前は要介護1)
第2次の審査会があり、その審査会で介護認定が決まる
*だいたいは第1次判定結果で決まる。
審査会で要介護3になることを期待するが、厳しいかな
本当は要介護3でないと
彼の生活を支える介護サービスを組むことはできないが
どうにか歩けることもあり 
要介護2のコンピューター判定になる
要介護認定調査では、
5m以上歩けると「歩行ができる」とされる
しかし 実際に三郎さんのように室内で5m歩けても
調理台に立つことも配膳下膳もできない
歩く、または立つことができるというのは
人間ただ歩いたり、立ったりしているのではなく
目的があり、その目的を達成するために行動(歩く、立つ)をする
三郎さんの場合は、その目的の行為ができない

三郎さんの要介護2(暫定)のケアプランは
朝 生活援助60分  (食事作りなど)週6回
夕 生活援助45分未満(食事作りなど)週6回
通院等乗降介助(いわゆる介護タクシー)週3回
*人工透析をしているため 歩行介助が必要となり利用
要介護1のときは、病院で送迎をしてくれていた(無料)が
歩行介助となると利用できなくなった
デイサービス 週1回(入浴目的)
*自宅の浴槽は深く利用できない
福祉用具貸与(介護用ベッド、洋式便器手すり)

以上のサービスで要介護2の限度額範囲内ギリギリ
三郎さんの介護保険の負担割合は自己負担1割なので
限度額をめい一杯使うと、19,616円になる
介護保険サービスは国民年金額では厳しいものがある

三郎さんの場合には、できるものなら入浴を週2回したいのだが、
限度額オーバーとなるため難しいのです

三郎さんは頑固で
転倒し骨折しても「まだ自分でできる」と
思っている(できると思いたいのかもしれない)
素直に他者の支援を受けることが我慢ならない
申しわけない、という気持ちもあるのだが・・・
また転倒しないか と内心は不安で一杯

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150;胡瓜が・・・・・

2017-05-30 08:04:08 | 春夏秋冬
牛糞を撒いたのがいけなかったのか
胡瓜の葉は、萎び土に臥せてしまった

ご訪問いただき、ありがとうございます

胡瓜6本とメロンも死滅
ゴーヤーも危うい

今度の日曜に萎れた野菜苗を弔い
植え替えをしなければ

話は180度変わるが
右手首(手首の関節)を痛めると
指の操作や手の返しができなくなり
何かと不自由
手首に限らず
何でもそれぞれに役割があり
それぞれの役割によって
助け合い、補うことで
一つのことができるものなのですね
人間社会においても同じ
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149;夢知らせ(3)

2017-05-30 01:52:27 | 老いの光影
思いがけない処に咲いた朝顔? 昼顔?

ご訪問いただき、ありがとうございます


夢知らせ

いねさんは、急いで帰りの支度をする。
帰り際、彼女は職員に挨拶に来た。
「お父ちゃんは南方まで戦争に行って、苦労したんだ。
陸軍中尉までになったが、復員してきたときには
半分アル中気味だった。
頑固な人じゃった。
長年、連れ添った仲。
顔を見てきたら、
また施設のお世話になるのでよろしくお願いします」
と、柩に眠る亡き夫に会いに出かけた。

できるものなら最期は夫に会わせてやりたかった、
誰しもがそう思う。
「夢のなかで、ご主人はいねさんのことを気にかけていたんですよ。
御身に気をつけて暮らせよと言いたくて、夢で知らせてくれたのかもしれないですね」
と慰めの言葉をかけるしかできなかった。

いねさんの夫は1年前から認知症の状態がひどくなり、おむつもしていた。
長男はいねさん夫婦の跡を継ぎ、農業をしている。
顔や手に労働の苦労が刻みこまれ、
実際の年齢よりも老けて見える長男。
認知症の父親と
歩くこともままならぬ母親の世話をすることは、
肉体的も精神的にも無理だということで、
老人保健施設入所の切符を手にせざるを得なかったいねさん。
夫婦離れ離れになってから5月。
初めての外泊が、悲しみの外泊になるとは
誰も夢にも思わなかった。

49日も過ぎ、桜の咲くころ、
いねさんは、夫の位牌がある我が家に帰った。
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148;泣き面に蜂

2017-05-29 17:45:59 | 春夏秋冬
阿武隈川が流れる橋の上で beagle元気 得意ポーズ

ご訪問いただき、ありがとうございます

左手は手術の痕があり22針
今日は地元の病院で消毒したまでは良かった

その後 3㎝ばかりの段差に躓き転倒
利用者は躓き転倒したことがないのに
私が転倒  
両手に荷物を持っていた
(左手は手術したばかりなのに、
痛くないから荷物を持ってしまった)
右手首捻挫 右手第3指の腹 直径1㎝程度皮膚剥離
左手よりも右手の方が痛い
泣き面に蜂
暫く俯せの状態で立ち上がることができず
呻っていた

携帯電話が鳴りだし 俯せの儘電話にでる
職員が気がつき 介助により立ち上がる
骨折しないだけ良かった
骨粗鬆症の疾病もあるだけに
今後は転倒にきをつけなくちゃ

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147; 夢知らせ(2)

2017-05-29 12:12:48 | 老いの光影
筑波山が見える常総の地
妻の実家界隈を散歩
麦畑と遠くには六角堂の田舎郵便局
気に入っています

ご訪問いただき、ありがとうございます

 夢知らせ 

年末帰るはずでなかったいねさんに、
突然の訃報が入った。

長男と三男夫婦が居室を訪れた。
長男は老母の耳元に顔を近づけ、
「昨日、お父ちゃんが亡くなった。
ぼた餅をを食べているとき
急におかしなくなったんで・・・・・。
いつものかかりつけ医に診てもらったんだけど、
力尽きてしまった。
先生の話だと、老衰だと」
と 涙ぐみながら話す。

彼女は最初悲しみをこらえ、
息子の言葉をひとことも聞き漏らすまいと
真剣に聞いていた。
「91歳まで生きてきたから、しゃーめぇ。・・・・そぅーけぇ」
と 答えるも、目にハンカチをあてていた。
「えばっていたお父ちゃん、もう、えばれないな」
「火葬場に出すと熱いから、焼かないでほしい」
「この頃お父ちゃんの夢を三晩続けて見た。絣の着物を着て立っていた。
いい夢か、悪い夢か、気にはしていた」
と、いねさんは続けて力のない声で話してくれた。
「最後にお父ちゃんの顔、見べぇ。
・・・・・それで、そのあと今日のうちに施設に帰ってくる。
それとも家に泊まるか、どうする?」
と、長男に尋ねていた。
「ここに帰っても、ひとりで泣き泣き寝るのはいやだ!
家にいるとみんなの顔もみられるし・・・・・」。
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146;青 空

2017-05-29 07:49:19 | 老いびとの聲
ご訪問いただき、ありがとうございます


今日は 朝から青空
いろいろ悩みや解決しなければ事があるけれど
ひとつ一つやりきっていくしかない
嗚呼 1日48時間にして欲しいほど
beagle元気は 朝から鼾をかき寝ている
羨ましい~
beagle元気になりたい
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145;那須高原 森のなかを走る

2017-05-28 22:59:43 | 春夏秋冬
ご訪問いただき、ありがとうございます

帰宅してから
午後は気分転換を兼ね
那須塩原にある千本松牧場までドライブ
濃厚なソフトクリームを味わい

近くの道の駅で
雪ん子蕎麦を頂く
雪ん子蕎麦  大根おろし+餅が2枚+ざる蕎麦
美味しかった

妻は朝食べた鯵の小骨が喉に刺さり なかなかとれず困っていた

それが雪ん子蕎麦の餅を食べたら
知らぬ間に小骨がとれ 気分スッキリ
良かったです

帰りは那須高原の森のなかを
軽トラックで 40から60㎞の速度で
駆け抜けた?
鮮やかな緑に心癒されたひと時でした
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144;夢知らせ (1)

2017-05-28 19:49:38 | 老いの光影
今日の朝の空模様
黒い雲の隙間から光が射す

ご訪問いただき、ありがとうございます

夢知らせ 

人間の生命は無限ではなく
有限である。
死はいつか訪れる。

病気や障害を抱えた老人たちは
死や不安を抱え生きている。
老人にとって
厳しい冬の峠をまたひとつ越えていくことは
年齢を重ねるほど容易ではない。

小山内いねさん(89歳)は、
5年前に脳梗塞を患った。
翌年7月に入り
歩くことが困難になり車いすの生活になった。
それでも、車いすからベッドへの乗り移りは何とかできた。

連れ合いの夫は認知症のために紙おむつをしており
長男夫婦の世話を受けていた。
長男夫婦はともに61歳で、農業を行っていた。
農業しながら二人の介護を続けるには
限界の状態にあった。

老いた両親をともに介護施設に入所させたかったが
経済的に大変なことから
いねさんだけを入所(ショート)させることになった。
病状や介護の大変さからいけば
老父 真治さんが入所した方が
長男夫婦にとっては介護の負担が
少しでも軽減されるのだが
そうはいかなかった。
嫁姑の関係がよくないことから
いねさんが老人保健施設に入所となった。

いねさんは、認知症になった夫のことを案じながら
「家(うち)へ帰っても世話になるし、歩けないから
正月は外泊しないでここに置いてもらうべ」と
介護員に話していた。

年末に帰るはずでなかった彼女は
突然家に帰ることになった。

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143;帰 路

2017-05-28 10:32:20 | 春夏秋冬
家路に向かう
東北自動車道下り
妻が運転 助手席は何故かbeagle元気
私は運転席の後ろです

ご訪問いただき、ありがとうございます 


5日間ぶり 
阿武隈川の辺に
帰ってきました
玄関を開ける前に
野菜畑へ直行
なんと
胡瓜6本のうち4本が瀕死状態
原因は牛糞を畑に撒いたことで
塩分が強すぎたためか
脱水症のような感じで
胡瓜は「くたっ~」としていた
牛糞を撒かなければよかった
他者の話を鵜呑みにしないで
自分で調べるなどして確認すればよかった
胡瓜君ごめんなさい

左手は縫った箇所より、
特に第2指のつけ根を押すと痛みを感じる
いくらか腫れている感じ
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142;空気みたいな存在

2017-05-28 03:49:03 | 老いびとの聲
ご訪問頂きありがとうございます

空気は目には見えず
ふわふわとしたイメージから
いてもいなくてもいい存在
結婚生活が長くなればなるほど
そう思ってしまいがちなのだが

そうではなく
この世に空空があることを
意識することなく
当たり前のように空気を吸っている
空気がないと苦しくなる

老夫婦をみていると
空気みたいな存在に映る
新婚のときとは違い
言葉は少なく短くなる
やってもらうことが
当たり前のようになってしまう
「ありがとう」と
感想の気持ちを表すことで
空気みたいな存在になる
あなたがいることで
こうして生きていられる

妻が長い間、老親の介護を終えたとき
夫は「お疲れ様 ありがとう」と
妻に労いと感謝 の言葉をかけることで
妻の苦労や疲労感は癒される

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