老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

647;どこまで気持ちがわかっているか

2018-01-31 09:06:23 | 阿呆者
beagle元気 〔自分にも悩みはある〕

どこまで気持ちがわかっているか

犬の頭を撫で、可愛い顔を見て呟く
「お前悩みがあるかい?」

〔犬だって悩みがあるよ〕
〔犬の気持ちがどこまでわかっているか
悩める人の気持ちをどこまでわかっているか
真剣に考えたことがあるのか・・・・〕

646;上手な介護サービスの活用処方 第56話「要介護認定調査の項目」 〔53〕 買い物(介助の方法)

2018-01-31 03:31:51 | 上手な介護サービスの活用処方
左下 しらさぎ が飛んでいる

 上手な介護サービスの活用処方 第56話「要介護認定調査の項目」 〔53
               5-5 買い物(介助の方法)

 ここでいう「買い物」とは、食材、消耗品等の日用品を選び(必要な場合は陳列棚から商品を取り)、代金を支払うことである。

1.介助されていない
・「買い物」の介助が行われていない場合をいう
・食材等の日用品を選び、代金を支払うことを介助なしで行っている場合をいう
・店舗などに自分で電話をして注文をして、自宅へ届けてもらう場合も含む


2.見守り等
・買い物に必要な行為への「確認」「指示」「声かけ」のことである


3.一部介助
・陳列棚から取る、代金を支払う等、「買い物」の行為の一部に介助が行われている場合をいう


4.全介助
・「買い物」の全てに介助が行われて場合をいう


・店舗などまでの移動、及び店舗内での移動については含まない
・店舗等に自分でインターネットや電話をして注文をして、自宅へ届けてもらうことは、「買い物」をしていることに含む。

・家族やヘルパー等に買い物を依頼する場合は、買い物の依頼」「買い物を頼んだ人への支払い」も含めた一連の行為に
 対して介助が行われているかどうかで選択する。

・本人が自分で購入したものを、介護者が清算、返品等の介助を行っている場合は、「一部介助」になる
・寝たきりでベッド上から買ってきて欲しいものを指示し、物品の手配のみをヘルパーが行っている場合は、「一部介助」になる
・近くのスーパーへ一人で買い物に行くが、不必要な物を買ってきてしまうため、家族が週1回返品に行く。「一部介助」になる


「買い物」と次回掲載する「簡単な調理」の認定調査項目は、「全介助」の選択がほとんどである。
まだインターネットや電話により注文して購入する世代ではないが、団塊の世代が要介護を認定調査を受けるようになると、「介助されていない」人が
増えてくるであろう。
 
 老人の場合、レジの前に並び支払いをするとき支払い動作に時間を要したり(小銭の計算や出し入れなど)、後ろの客からせかされと余計に慌ててしまう。
そんなことから買い物に行くことを億劫になる老人もいる。
その一方で特に男性老人の場合、90歳を超えても怪しげな運転操作で買い物に行かれている(地方では軽トラックが多い)。交通事故が一番心配であり、
免許の返納も早急に考えねばならない。認知症状と個人差もあり悩むところ。大切なのは免許を返納した後、出来なくなった「買い物」や用足しなどの「外出手段」を
どうカバー(支援)していくのか。誰が買い物などに連れ出していけるのか、現実は悩むところである。過疎地域ほど悩む。
「買い物」と「通院」のためだけに車の運転は必要、と在宅訪問時、老人(介護者)は話される。免許返納は、一方では認知症発症の引き金にもなるだけに、悩ましい。

644;上手な介護サービスの活用処方 第55話「要介護認定調査の項目」 〔52〕 集団への不適応(有無)

2018-01-30 16:27:50 | 上手な介護サービスの活用処方
寒いので「僕もスッポリ被りました」

 上手な介護サービスの活用処方 第55話「要介護認定調査の項目」 〔52
              5-4 集団への不適応(有無)

 ここでいう「集団への不適応」の行動とは、家族以外の他者の集まりに参加することを強く拒否
したり、適応できない等、明らかに周囲の状況に合致しない行動のことである。


1.ない
・周田への不適応が(過去に1回以上あったとしても)過去1か月間に1度も現れたことがない場合や月1回以上の頻度では
 現れない場合をいう。
・意識障害、寝たきり等の利用により集団活動に参加する可能性がほとんどない場合も含まれる。


2.ときどきある
・少なくとも1か月間に1回以上、1週間に1回未満の頻度で現れる場合をいう。


3.ある
・少なくとも1週間に1回以上の頻度で現れる場合をいう。


・家族の話では、独りでいることが好きで、家族以外の人と話しをするのも好きではないとのこと
 であるが、明らかに周囲の状況に合致しない行動のことではないため、「ない」を選択する。


何を基準に、集団への適応、不適応を判断するのか。70歳、80歳、90歳・・・と長い人生を
 生きてこられた老人。なかなか集団(デイサービス)に馴染めない老人もいる。認定調査の
 テキストでも、不適応には該当 しないとしている(それはその通りである)。無理に集団
 のなかに適応させなくてもよいが、集団のなかに入り込めるよう ケアスタッフがどう声かけや
 参加したくなるような集団活動にしていくことにある

643;我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

2018-01-30 12:58:43 | 阿呆者

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 

ゴーギャンは
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
その言葉を絵画に表現した


自分は
この地球という惑星
☆彡に生れ
何処へ消え逝く

自分も例外なく
死に出会う
人間死んだら
思索することも
いま目にしていること
聴こえる音も
手に触れているものも
すべて暗闇のまま
存在しない自分がそこにあるのか
抜殻となった遺体
空蝉の如く

人間死んだら終わりなのだろうか
輪廻
生まれ変わり
遥か宇宙の彼方から
生命が宿るのであろうか
今度は何に生れ変わって来るのか
生前ロクなことをしていなかったから
ミミズに生れ変わるのかな
そしたら嫌だな


642;低体温症で救急搬送

2018-01-29 20:42:05 | 老いの光影 第2章
家の中で倒れ 低体温症

朝 8時過ぎ
秋桜デイサービスセンターの電話が鳴った
長男から電話がかかり
「母親が倒れたまま動かない、どうしたらよいか」
星明子センター長は
「いまから様子を見に行きます」と電話を切り
急ぎショコラに乗り向かった。

八幡桃子さん(87歳)は、
右側臥位の状態で倒れ、手足は動かず
目は何かを見つめているかのような感じ凝視していた
言葉をかけても反応はなく
睡魔に襲われているような状態にあった
救急車を呼ぶしかない、ということで
教員をしている長男に了解をとり
救急車を呼ぶ

普通の体温計では測定できず
SPO2は、97あった
衣服は先週の金曜日に着ていたもの
デイサービスに来ない日の土曜日、日曜日は
きちんと食事を摂っていたのだろうか
大寒波と積雪があり寒い日が続いた
部屋はエアコンは点いておらず
炬燵だけ電気が点いていたが温かさは余りなく、
炬燵のなかには2匹の猫が寝ていた

救急車は地元の総合病院に到着
低体温用の体温計で測定したら31.5℃の低体温
雪のなか寒い外を歩き回り
疲れはて(外で)寝たときに
低体温症になり、死ぬと「凍死」になる
家の中に居て
低体温症になる
いまの世のなかでは考えられない出来事である
桃子さんの意識をとりも出したのは16時過ぎであった

桃子さんの担当ケアマネジャーは
在宅訪問するわけでもないから
本人や長男には会わないまま
どんなケアプランがよいのか
週3回のデイサービスだけ
デイサービスに来ても
桃子さんにも会わない
長男はケアマネジャーを信頼しておらず
電話もしない
救急外来の医師は
「ケアマネジャーは在宅訪問をしているのか」
「いったい何をしているのか」
と怒りあきれ顔をしていた。

「救急車により総合病院へ搬送します」、ケアマネジャーに伝えても
救急外来(または病室)にも来ない


641;死ぬより 悲しいこと

2018-01-29 06:42:46 | 阿呆者

死ぬより悲しいこと

この空を飛べたら
鳥になりたい

碧い海を泳げたら
魚になりたい

この野原を走れたら
馬になりたい

抜殻のように呆けたら
阿呆鳥になりたい

静かに生きれたら
貝になりたい〕

誰も知らないところに行けたら
遠くへ行きたい

憂いなく眠れたら
死にたい 
まだ 何もやり遂げていないのは
死ぬより 悲しい・・・・


639;積もった雪

2018-01-28 11:52:04 | 読む 聞く 見る

降る雪を見て想う

金子みすゞ  積もった雪

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしてゐて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。


19歳の春まで
雪国で育った私は
積もった雪から
みすゞさんのように
雪に対して
想いや労りを感じることはなかった。
上の雪
さむかろうな

夜明けの雪は
深々とし冷え込む
満月の光に照らされた雪原は
幻想的な明るさであったのを覚えている
〔小学校5年生のとき ニセコに棲んでいたときのこと〕

下の雪
重かろうな

下の雪は
縁の下の力持ちかな
春が近づくと
地面は温まり
下の雪は融け始めて来る

みすゞさんは
中の雪まで労わるやさしさも持ち合わせている
中の雪
さみしかろうな

中の雪まで
気配りができるであろうか・・・・
〔なかなかできるものではない〕
空も地面も見えない
暗闇のなかで過ごす雪は
寂しく孤独

感受性ゆたかな
みすゞさんの詩に惚れてしまうあたし

638;「間抜け」と「馬鹿」と「阿呆」の違い

2018-01-28 07:13:13 | 阿呆者
夜明けの満月

「間抜け」と「馬鹿」と「阿呆」の違い

「間抜け」な私
前歯の間が空き どうも間抜け顔に見える

「馬鹿」な私
図体が大きい河馬の脳ミソはわずかしかない
河馬をみて笑う人の方が馬鹿

細川たかしが唄っているよね
「わたし 馬鹿よね お馬鹿さんよね ♬」

関西では「馬鹿」言葉より「阿保」言葉を嫌う 
関東から東北・北海道にかけ 「阿呆」より「馬鹿」を嫌う

阿呆鳥は どんな鳥か
阿呆鳥は 空を飛べるのか
阿呆鳥に 質問したら
「お前阿呆か」と糞をかけられた
 

637;老人と犬猫

2018-01-27 13:23:53 | 老いの光影 第2章

老人と犬猫  

私が棲む家の2軒隣の家では
若夫婦と乳幼児、柴犬と3匹の猫が棲むでいる
若夫婦共働きとなり
日中は犬猫が留守番
犬と猫は仲良し
犬は猫に踏みつけられても
怒らずなすがまま

いま大寒波が押し寄せ
暖房が点いてない部屋は冷蔵庫のような寒さ
犬猫たちは
優しい若夫婦に可愛がられ
若夫婦が働き
犬猫は2食昼寝つき暖房つきで最高~

担当させて頂いている91歳の婆さん
同敷地内母屋に長男夫婦が棲み
隠居宅に91歳の婆さんが暮らす
長男夫婦は石油ストーブを点け
暖かい部屋で過ごしている
91歳の母親は炬燵とエアコンだけの暖房器具

デイサービスの送迎車が玄関前に到着
玄関をあけたとき
部屋は暗く寒い
本当に心寂しくなり
何故か悲しくなってしまう
寒い日が続いている
エアコンではすぐには暖かくならない
夜中トイレに行くとき
朝起きだし着替えるときも
エアコンは点いていない
長男から「無駄な電気は点けない」とOFFにしてしまう
婆さんは寒い夜中トイレには行かず
紙パンツに「してしまい」
朝は膨らみ
時には滲み出し
寒さが身に沁みる

25年間太極拳で鍛えた体
寒サニモ負ケズ
風邪ヲ引クコトモナク
元気ニデイサービスニ通ッテイル

636;雪が降る

2018-01-27 11:11:36 | 春夏秋冬
雪が降る

作詞・作曲:サルバトーレ・アダモ、日本語詞:安井かずみ

雪は降る あなたは来ない              
雪は降る 重い心に                  
むなしい夢 白い涙                  
鳥はあそぶ 夜は更ける               
あなたは来ない いくら呼んでも           
白い雪が ただ降るばかり              
ララララ ラララ……                

 (セリフ)                     
 「雪は降る あなたの来ない夜            
 雪は降る すべては消えた」
             

冬になると聴こえてくるメロデイー
アダモの[雪が降る]
 
 冬の朝 東京は快晴
 車で東京から
 那須高原のホテルで待つ彼女へ
 逢いに行くときは
 面倒でもスタッドレスタイヤに履き替えないと
 大変な結末を・・・・

雪は降る あなたは来ない
雪は降る 夏タイヤでは 
車は走れず 悔し涙
彼女は厭(あ)きれ 夜は更ける
あなたは来ない いくら待っても
白い雪が ただ降るばかり
ウウウウ ウウウ……

(セリフ)                     
 「雪は降る あなたの来ない夜            
 雪は降る ふたりは別れた」 


 ブリジストンタイヤのCMだったかな
 慣れない手つきで必死に 
 スタッドレスタイヤに履き替えている彼
 窓から降る雪を眺め
 どうしてあなたは来ないのだろうか
 時間はとっくに過ぎている
 白い雪が ただ降るばかり
 待ちくたびれ悲しくなり涙を流す彼女

635;MRIの結果 半月板「大丈夫だった」

2018-01-27 10:58:05 | 生老病死
初冬の那須連山

MRIの結果 半月板「大丈夫だった」

左膝の激痛から
左膝半月板を損傷したかな? と
本日MRIの結果 
半月板は大事に至らず「ホッと」した
まだ痛みは在り
左膝をかばいながらの歩行は続く

2度あることは3度あるとはしたくない


633;抱きしめて

2018-01-25 16:40:38 | 阿呆者
冬・薄桃色の朝焼けに染まる阿武隈川

抱きしめて

両手はしっかりと握り
母親の胸に抱かれている赤子
一抹の不安もなく
まどろみの心地にある

老いたあたしは
負傷した左膝小僧を抱きかかえ
ひとりわびしく寝るさまは
野良犬のよう

やりきれない刹那さ
どうしようもない不安
すがれるものはなく
思わず
愛犬を抱きしめ
気持ちの時化を
静めた