1711 夕暮れ時
夕暮れ時は
老いの時間
老いは喪失の時
仕事を失い
生活基盤を失う
老いを重ね
病いも抱え
不幸にも脳卒中にあたり
手足の自由を失う
記憶のピースも失い
「私は誰だ、あなたは何者だ」と
自分が誰だかわからなくなる
妻の顔も忘れてしまう
老いは砂時計
最後の一粒の砂が 音もなく落ちた瞬間
医者様は「ご臨終です」と告げた
最期は 妻に手を握られ逝きたいものだ
そう想いながら
夕暮れに染まった川の流れは
老いの風景
なんだか寂しいね
老いは喪失の時ではなく
老いは自遊の時
枯れ朽ちても春に咲く桜
自然に躰(み)をまかせ生き逝く
夕暮れ時は
老いの時間
老いは喪失の時
仕事を失い
生活基盤を失う
老いを重ね
病いも抱え
不幸にも脳卒中にあたり
手足の自由を失う
記憶のピースも失い
「私は誰だ、あなたは何者だ」と
自分が誰だかわからなくなる
妻の顔も忘れてしまう
老いは砂時計
最後の一粒の砂が 音もなく落ちた瞬間
医者様は「ご臨終です」と告げた
最期は 妻に手を握られ逝きたいものだ
そう想いながら
夕暮れに染まった川の流れは
老いの風景
なんだか寂しいね
老いは喪失の時ではなく
老いは自遊の時
枯れ朽ちても春に咲く桜
自然に躰(み)をまかせ生き逝く