老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1219; 蝉から鈴虫の鳴き聲

2019-08-23 05:53:40 | 阿呆者
蝉から鈴虫の鳴き聲

暑さ寒さも彼岸まで、と言われるが
本当に朝夕は涼しくなり
鈴虫 キリギリスの鳴き聲が聴こえ
その鳴き声に癒される

老夫婦で暮らしていた婆さんが
この夏の猛暑に負け入院
快復し自宅に戻るも
エアコンのない古い家は蒸し暑く
食べず高熱となり
再入院

面会に行くと
今は快復し笑顔を見せてくれる文婆さん

爺さんは、老人ホーム(特別養護老人ホーム)の入所申込をした
爺さんは「もう限界だ。介護できない」と

老夫婦
秋爺さんと文婆さん
二人の長い夫婦人生において
自分の知らない愛情や柵(しがらみ)や不協和音など
いろいろあったと思うけど

文婆さんは家では黙して語らないために
認知症と誤解され「話が出来ない婆さん」と思われてきた
だから老人ホーム入所同意を聞くことが難しい、と爺さんや姪は
老人ホームの生活相談員に話す

老人ホームは本人の同意の有無を原則とし
本人の同意確認が難しいときは家族の判断となる

文婆さん 本当は言葉を発し、自分の意思を伝えることはできる
ベッドサイドで尋ねた
文婆さんは 「まだ家で頑張りたい」と、話す
その聲は 爺さんには届かない

老人ホームの生活相談員に電話で伝えた
老人ホームで本人の意思を確認して頂きたい、と

文婆さんは要介護3
要介護3でも
要介護4に近い要介護3 

要介護2に近い要介護3
がある
文婆さんは 要介護2に近い要介護3

自分でベッドからポータブルトイレに乗り移り用を足せる
なんとか歩くこともできるし
なんとかズボンの上げ下げもできる
ただ、意欲が弱く依存的なところがある

老人ホームに 
いま
入所したら
いまできていることが
できなくなり
本当に寝たきりになってしまう

もう限界だ、という爺さんの気持ちもわかるが
自分のなかでは
婆さんの人間らしさや笑顔を失って欲しくない
という甘い気持ちがある

爺さんと婆さんとのあいだで
揺らぐ自分

誰も老人ホームに入りたい老人はいない
そう決めつけ思い込むことは間違いだが
やはり長年棲み慣れた家の汚れや傷や埃りをみながら
逝きたいものだ
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1218;ショックなのは

2019-08-21 20:34:29 | 老いの光影 第5章
ショックなのは

さくらさくらデイサービスでの会話の一コマ

大川文乃婆さんは
もう少し南瓜(かぼちゃ)を収穫し
食べようと思っていたら
猪が南瓜畑を荒らし回り
南瓜を食べてしまった

自分の姉を亡くしたことよりも
猪に南瓜を食べられたことの方が
ショックで悲しかった

実の姉が亡くなったことよりも悲しいのは、何故、と聴きかえすと
彼女は、姉は年だから亡くなった
南瓜は食べようと楽しみにしてことを奪われたから
余計に悲しかった
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1217 ; ヒロシマ

2019-08-06 06:49:55 | 阿呆者
ヒロシマ

8月6日
ヒロシマの日
忘れてはならない被爆の日

峠三吉の詩
にんげんを返せ
原爆許すまじ
そう呟きながら
終戦の8月を想う
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1216 ; またひとつ増えた

2019-08-05 17:01:15 | 阿呆者
またひとつ増えた

右脚膝と膝下の痛みは
静脈炎、血栓かな
ということで

今後も豆に受診予約がはいる

8月9日、8月15日、8月19日と受診と検査

今日は血液サラサラの薬が処方
夕食後に3錠も服用

右脚の腫れと痛みが消失することを願うばかり

血栓 またひとつ増えた病名
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1215 ; 暑さに負ける

2019-08-05 07:02:24 | 阿呆者
暑さに負ける

大動脈弁の不調から
特に右脚と目の下周辺は
浮腫がある

右脚は触ると痛みが走る
それだけで気が塞ぎ
夏バテがドッと
波の如く押し寄せて来る

今日は
自治医大附属病院循環器科の受診日

暑い。熱い!
夏空 の下
青い空 入道雲
向日葵
蝉の聲

風鈴の音
涼しさの錯覚を感じながらも
耳を傾ける

暑さに負ける
自分がいた
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1214 ; 110才のサタ婆さん入院

2019-08-02 02:52:07 | 老いの光影
110才のサタ婆さん 入院

7日間ブログ休みしている間
自分の周囲でいろんなな出来事が

waif母方のお婆ちゃん サタさんは肺炎を患い
急遽 入院
呼吸は弱く酸素吸入
握る手は弱かったけれど
介助によりペースト食は完食した
快復することを願うばかり

仕事では
3人のケアマネジャーで行なってきた居宅介護支援事業所
2人から独立したいと言われ
今年の11月30日で廃止することになった
3本の矢は突然折れる
自分は令和1年12月1日からは
1人でケアマネジャーの生業を行う
(仲間を見つけていかねば)

自分が棲む隣りの家は
ひとり暮らしの男性
自分より3歳年上
今年の1月、脳梗塞を発症

左半心身麻痺と失語症の後遺症をうけるも
懸命なリハビリで
4点杖と短下肢装具の使用により歩けるまでになった
言葉も不明瞭なところもあるが
簡単な言葉は聴き取れるまでに

ケアプランも含め
毎朝夕、聲かけのかかわりが始まった
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1213 ; 蝉の季節

2019-08-01 09:17:08 | 空蝉
 

蝉の季節

暑さにも負けず 蝉の聲
自分は 暑さに負け
気怠さを感じながらも 生きている

子ども達は夏休みが始まり
それに乗じてブログも夏休み

暑い8月になり
燃える8月の朝を思い出す
影まで燃え尽きた
8月6日と9日

忘れてはならない
原爆許すまじ


今日は腎臓外科、定期受診日
8月から新しい後期高齢者医療保険受給者証に変わり
1割から3割に負担割合に変わりビックリ
医療費負担が増えることになった

話は戻り
蝉の鳴き聲に見倣い
夏バテになることなく
好きなすいかを食べながら
生きていこう、と思う

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