2009 居なくなるほど寂しいものはない
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2002 このまま死にたいで紹介した板橋さんは、入院して4日後に逝かれた(合掌)。
ご自宅で会った日が最後の別れとなってしまった。
彼は、人工透析の他に胃癌、肺癌を抱え、在宅酸素されていた。
息子の遺影がある下で死にたかった、その想いは痛いほど感じた。
1年前、突然の心筋梗塞で亡くなったご長男。
板橋さんは、「息子の生命(いのち)と自分が代わりになりたかった」、
辛い想いで1周忌を迎え、ホッとしたのも束の間。
きっと、息子さんがあの世から迎えにきたのかもしれない。
「親父、今日まで頑張ったな」、と声なき言葉で話してくれたのかもしれない。
今日まで居た人が
もう居ない。
「あなた」が居て「わたし」が居た。
そのあなたはもう「居なくなってしまった」。
居なくなるほど寂しいものはない。
心にぽっかりと穴が空き、風が通り抜けて行ってしまうような感じ。
老人介護は、「出会い」があり
必ず「死別(わかれ)」がある。
「死別」が訪れると頭のなかでわかりながらも、
いざ「居なくなる」と、寂しさと
自分の死も訪れるのだ、自覚させられてしまう。
あなたが生きていたこと
「病」と闘い「老い」を「生きた」”板橋吉市”さんの後姿は
いまも自分の気持ちのなかに「生きている」。
いま自分がかかわらせ頂いている20人の老人がいる。
板橋さんに対する想いを20人の老人に想いをかけていきたい。
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2002 このまま死にたいで紹介した板橋さんは、入院して4日後に逝かれた(合掌)。
ご自宅で会った日が最後の別れとなってしまった。
彼は、人工透析の他に胃癌、肺癌を抱え、在宅酸素されていた。
息子の遺影がある下で死にたかった、その想いは痛いほど感じた。
1年前、突然の心筋梗塞で亡くなったご長男。
板橋さんは、「息子の生命(いのち)と自分が代わりになりたかった」、
辛い想いで1周忌を迎え、ホッとしたのも束の間。
きっと、息子さんがあの世から迎えにきたのかもしれない。
「親父、今日まで頑張ったな」、と声なき言葉で話してくれたのかもしれない。
今日まで居た人が
もう居ない。
「あなた」が居て「わたし」が居た。
そのあなたはもう「居なくなってしまった」。
居なくなるほど寂しいものはない。
心にぽっかりと穴が空き、風が通り抜けて行ってしまうような感じ。
老人介護は、「出会い」があり
必ず「死別(わかれ)」がある。
「死別」が訪れると頭のなかでわかりながらも、
いざ「居なくなる」と、寂しさと
自分の死も訪れるのだ、自覚させられてしまう。
あなたが生きていたこと
「病」と闘い「老い」を「生きた」”板橋吉市”さんの後姿は
いまも自分の気持ちのなかに「生きている」。
いま自分がかかわらせ頂いている20人の老人がいる。
板橋さんに対する想いを20人の老人に想いをかけていきたい。