老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

再開しました

2021-12-12 11:17:43 | 老いびとの聲
1757 再会《再開》


忘れられるほど
かなりブログを閉じていた
このまま放置しておくと
『老い楽の詩』が削除されてしまうかもしれない

いままで記してきたブログを
削除されてしまうのは
忍び難いものがあり
再開することにした

筆を折っていた間も
訪れていただいた方もおられ
感謝の一言に尽きます
再開は再会であることを感じます

腰椎圧迫骨折に遇った次は
左腕内側の肘のところに
動脈瘤ができた
心臓血管外科医は「上腕に動脈瘤ができるのは、とてもめずらしい」

今日は12月12日
イッチニ、イッチニの日です
老いた人の歩きは
幼児と同じくイッチニ、イッチニです

そんな調子で今度こそ継続していきたい
イッチニ、イッチニでのんびりといきたい


老いに抗う・・・・

2021-06-22 14:56:50 | 老いびとの聲
1747 老いに抗う・・・・


老いに抗い生きる
そう思って生きてきたつもりだが
老い往く老いに抗いきれないことに気づかされた

鏡は顔を映す
鏡に映った老いの顔は
しわ、シミの「かげ」(註1)が目立つ

鏡に映った老けた顔は
俺の顔ではない、と叫びたい

認知症老人は
鏡に向かい
鏡に映った顔を見て
「お前は誰だ!」、と怒った声で話す

老いに抗うことはできない
老いは「喪失」の齢(とき)

「できていた」ことが「できなく」なり
足の運びは悪くなり 杖に頼り階段を上がる
ご飯の飲み込みだけでなく
頭の飲み込みも悪くなった

抗えない躰の衰えに負けじと
老いに抗い生きる自分

まだまだこれから・・・・

(註1)福島県鏡石町に「鏡沼」という沼がある
    「かげぬま」と呼ばれている



四箇月ぶりのブログ
忘却の老い人
今日2回目のコロナウィルスワクチン接種をした
コロナウィルスだけには負けたくない
















3日間病院通い

2021-02-22 08:01:00 | 老いびとの聲
1746 今週は月水金、3日間病院通い



今週は1日おきに病院通い
月曜は循環器内科と感染症科
血栓の症状、大動脈弁閉鎖不全症の症状診察
感染症科は服薬の副作用による心臓の症状診察

水曜は、皮膚科
先日手術をした抗酸菌の腫瘍切除術後の抜糸

金曜は腎臓外科
採血結果の数値をみながら
移植した腎臓の機能が低下していないか

どの科においても主治医に
コロナウイルスのワクチンを接種してよいか
聞かなければならない

私事をズラズラと書き
それをお読み頂き恐縮します

後、数分で心電図検査があります
ペッタ、と吸盤を肌につけられる感触は嫌ですね


地上の醜いものを覆い隠す白銀の世界

2021-01-01 20:14:09 | 老いびとの聲
1739 白銀の世界



零下になると白雪路




雪が降ると元気になるbeagle 家の中では眠気が襲ってくる


自分は北海道ニセコで生まれ育ったので
冬になると雪は降り積もるものだと思っていた。

19の春に津軽海峡を渡り
20の冬 仙台で正月を迎えた時
土の上には雪がなく
正月の気分がしなかった。

冬は雪の景色がしっくりくる
白銀の世界は
地上の醜いものや汚れを覆い隠してくれる。



冬の阿武隈川
冷たさと寒さ
殺風景な景色にも生きねば、と感じてしまう

2021年の始まり

2021-01-01 09:07:34 | 老いびとの聲
1738 2021年の始まり



明けまして おめでとうございます
2021年 よろしくお願いします

元旦だから
途切れた凧糸の様なブログ
性懲りず幾度となく筆をとってみた。

2021年は
コロナウイルスが終焉することを願うばかりです
人間だけの一方的な願い事ばかりだけでなく
地球温暖化防止も真剣に考え
瑠璃色だった地球を癒して欲しいものだ。

昨年暮れの受診で 骨髄異形性症候群でなかったことが
主治医から話され、胸をなでおろし生きることを
許されたような気持ちになった。

老い病いの躰ではあるが
2021年、最後の年であると意識しながら
燃焼していきたい。

継続できないブログに
自分ながら呆れかえっている



冬の朝焼けの美しさに
勇気と希望をいただきながら
beagle genki と歩いて行きたい



元旦から優しい雪が降った



白路足跡

2020-12-17 07:40:12 | 老いびとの聲
1735 白路足跡



夜明け前 阿武隈川の辺 散歩路に街燈が点いた


僕の前には白路がある
白路を歩くと僕(beagle genki)の足跡が続く
genkiは尻尾を振り振り白路に嬉しさいっぱい

自分も足跡に振り返るけれど
人生路において足跡を残しただろうか
気になった

注)白路;雪が積もり路は白一色。ここ二日続きで那須連山から雪が降り落ちた。





「有る(在る)もの」「無いもの」

2020-12-16 10:55:18 | 老いびとの聲
1734 「有る(在る)もの」「無いもの」



欄干の間から眺める初冬の阿武隈川 


生命(いのち)は、いまは在るが無くなるもの
それだけに在るうちは大切に使いたい

時間は水が溢れこぼれ落ちるが如く無限に在るけれど
生命(いのち)在る生物は時間は有限である
時間は川の流れに似ている
どちらも逆流することはできず流れ行くもの
時間は戻ることができないだけに
いまを大切に使いたい

お金は世間にはたくさん有る・・・
お金は生きていくうえで大切だけれど
身を滅ぼすこともある
必要なだけの金が有ればそれでいい

老いてゆき齢を重ね行き 死の景色が近づくと
友人や親しい人が亡くなっていく
伴侶も傍から居なくなると身を切るほど辛い




何が無駄で無駄でないか

2020-12-14 08:50:22 | 老いびとの聲
1732 何が無駄で無駄でないか

昨日は
予定もしていなかったのだが(突然)
山形のCostcoに行った




東北中央道 米沢は雪景色
同じ時間、トンネルの向う 福島市は快晴であった

Costcoのなかは広く
4000歩余り歩いた
トイレは1箇所にしかなく
4回もトイレに向かった

洋式便器はウオシュレットではなく
単純な洋式便器であった
用を足し水が流れればそれでいい
無駄な経費や設備をかけない

Costcoの広さから言えば
対面に2箇所のトイレがあれば
助かるのだが
これも1箇所だけあればいい、という考え

何が無駄で何が無駄でないか
考えさせられた

歌を忘れたカナリヤ

2020-12-13 05:55:34 | 老いびとの聲
1731 歌を忘れたカナリヤ



洋服を着ると「かたまる」元気君


歌を忘れたカナリヤ
歩くことが容易でなくなった68歳の或る老人
歩くことを忘れては、と
今日から1日8000歩を目指し歩くことにした
結構辛い目標であるが
歩けるようbeagle genkiに連れられながら歩く
坂路を上る前に 縁石で腰をおろし小休止をする

軽自動車の乗ろうとするも
左脚が容易に上がらず手を添える

94歳の婆さん 家の中で
毎日手すりをつかまりながら歩いている

96歳の婆さんもピックアップを自由に操り30㎝の敷居を
上がったり降りたりする

大先輩老人に負けてはいられない
階段の上がり降りは杖がないと息絶え足が上がらない
スヌーピーの絵柄が刻印されている白杖を使い歩く
走ることはできないけれど歩くことはできる

嗚呼 山登りができなくなった
いつか、尾瀬の路を歩きたいものだ



月に1回 右親指の爪に snoopyのネイルを楽しみにしている

すぐ死ぬんだから

2020-12-12 16:11:21 | 老いびとの聲
1730 すぐ死ぬんだから



内館牧子さんの小説『すぐ死ぬんだから』
NHKドラマで放映され、俳優の小松政夫さんも出演されていた
肝細胞癌のため78歳の若さで亡くなった。
最後まで役者を演じていた・・・

白い棺に納まり 天国の人となった。

老いに在ると
本当に『すぐ死ぬかもしれない』
明日のことはわからないだけに
いまを一生懸命生きたかどうか
蒲団に入ったとき
そう思えたかどうか
反省の日々が続く・・・・


老い病み朽ちた・・・・

2020-12-11 18:55:24 | 老いびとの聲
夜明け前の筑波山 2020年12月

1729 老い病み朽ちた ~また、いまを生き始めた・・・・~

令和2年11月6日のブログ以降
風船の糸がプツンと切れた如く
何処かへ消えてしまった・・・・。

ブログを長い間中断した言い訳のように聞こえてしまう
体調を崩し躰が思うように動かず、歩くのも大変になってきた
「体調の理由」を書いても「言い訳」でしかない

非結核性抗酸菌症の治療のために
令和2年8月24日からシベクトロ錠200㎎を服用してきた。
副作用であろうか、貧血がさらに進み、食欲も落ち、11月に入り3㎏ほど体重も減った。
11月16日急遽 自治医科大学附属病院皮膚科受診した。
11月17日からシベクトロ錠200㎎の服用を中止にした。

中止にしてから少しずつ食べられるようになった
貧血も少しではあるが数値が良くなってきた (基準値までにはまだほど遠いが・・・・)

68歳の自分 年齢的にはまだまだ元気な年齢にあるのだが
足が上がらない、なだらかな坂路でも 息切れし、胸が重苦しくなる
老い病み、躰や手足が思うように動かない
動こうと思っても倦怠感と意欲低下(何もやる気がない)で
すぐ蒲団の上に寝てしまう自分

「動かないと、運動しないと手足の筋肉が落ち、寝たきりになるよ」、と
いままで要介護老人に話しかけてきた自分
いまは自分がひっくり返った亀のように動けずバタバタしている。
動けない辛さ 歩けない辛さを経験してはじめて動けない老人の辛さを思い知った。

辛いけれど在宅訪問の仕事だけはやり切った

11月30日 感染症科を受診した後
夕方感染症科の担当医から携帯電話にかかってきた
臨床検査センターから骨髄異形成症候群の疑いがあり
12月7日に血液科で骨髄穿刺を行うことになった(行った、結果は12月28日感染症科の担当医から説明を受ける)

人それぞれ 健康で元気な老人もいれば
ひとりで多疾患を抱えている老人=自分もいる
病には負けてはいられない、と思い直し
また、いまを生き始めていくことにした。



病院帰りの東北自動車道
放れ雲が薄空に浮かぶ
流れて行く放れ雲
自由気ままに放れ雲のように
旅をしたいものだ


喪  失

2020-11-02 05:44:25 | 老いびとの聲

川治温泉市街

1725 喪  失

今日から霜月
月暦の枚数は1枚、或いは2枚となり
コロナウイルス禍の今年は
早く過ぎ去って欲しい

朝 beagle genkiと散歩したとき
枯葉に霜が降っていた

wifeと那須高原街道そして甲子街道をドライブ 
車窓から紅葉を楽しんだ
阿武隈リゾート温泉に立ち寄り
温泉に浸かり体はポカポカ


老いは喪失の始まり
死は生の喪失

霜月1日記す

行雲流水の如く自然死を願う

2020-11-01 05:54:34 | 老いびとの聲
1724 行雲流水の如く自然死を願う


老人の戯言です

行雲流水の如く
自然に身をまかせ死を臨みたい

延命治療はしない
死の淵を見る前に
最後にしたいこと
 最後に行きたいところへ行きたい
 最後にスヌーピーミュージアムに行きたい
 最後に会いたい人に会いたい
 最後にプラネタリウムをみたい 
 最後の本を読みたい
 最後に好きなものを食べたい
 最後に山葡萄を食べたい
 最後に羊蹄山の湧き水を飲みたい
 穏やかな風景をみて最後眠りにつきたい
 最後にしたいことはまだまだある 思い浮かんだら列挙し行動していきたい

遺骨は楓の下で眠りたい
楓の下にはベンチをひとつおきたい