老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

望 郷

2022-01-13 09:08:24 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1774 望 郷



古い一枚の写真は
昨年の5月に妹からもらった生まれ故郷の写真

自分は、中学生の頃
自宅近くの田圃から撮ったもの

ニセコアンヌプリが大きく映り
冬景色
雪は2m以上も積もっている

春に白い花を咲かせるこぶしの樹が並んでいる
たてよこに棒が組まれてあるのは
刈り取られた稲穂をかけていたもの

生家はなくなり
帰る処がなくなった

老いてくると
捨てたわけではないけれども
故郷を懐かしく思う

できるものなら
老いの最後はニセコ連邦や羊蹄山(蝦夷富士)を
臨みながらゆっくりと時間(とき)を過ごしたいものだ
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