自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋の“虫の目”写真(14)

2015-12-03 | 随想

神社の境内にて。

マイマイカブリの写真を撮っていて,偶然目にとまったのがアリ。2匹のアリが甲虫を運んでいくところでした。おもしろいなあと思って,大急ぎでレンズをそれに向けました。アリはとても小さいので,大して大写しにはできません。

それでも,自分のからだよりずっと大きな甲虫を口でくわえてぐいぐい運ぶ様子が伝わってきます。「よいしょ,よいしょ」。そんな声が聞こえてきそうな雰囲気。 

 
もちろん目的地がはっきりしているはずで,そちららしい方向に向かって懸命に運んでいました。道脇の枯れ葉の間やら,その上やらを通っていきました。まるで,野を越え,山を越え,といった感じです。

「うーん」と踏ん張っているのでしょうか。1匹はどこかに行ったか,遅れたか,そんなところでしょうか。こうなると,たった1匹だけで運ばなくてはなりません。


アリは冬支度を急いでいるのでしょう。この日は晩秋にしては暖かな一日でした。お蔭で,活発に動いて汗を流せたことでしょう。