自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

共食いするシオヤアブ

2017-07-16 | 昆虫

蒸し暑い一日のこと。公園で,シオヤアブが共食いしている光景を見ました。

シオヤアブの獰猛さは知られているとおりですが,同じなかまを捕食する場面に遭遇するとは思いもよりませんでした。共食いをする昆虫がいるのはめずらしいわけではありません。ただ,アブのすごさを思うと,どういう経過でこうなったのか,とても知りたくなります。

このアブは大した複眼の持ち主なので,外界を認識する能力には長けているはず。なかまを判別する力はあるでしょう。当然,雌雄の識別はできるにちがいありません。それであっても,動くものがあれば単純にそれに飛び付く習性があるとでもいうのでしょうか。スズメバチをも捕食するほどですから,被害に遭ったなかまはとんでもない状況に至ったわけです。

そんなことを思いつつ,からだから流れる汗に耐えつつ画像を記録することに集中しました。

びっくりする光景です。フェンスでの目撃,交尾中のメスがオスを捕らえています。

 

 

捕食しているのはメス。被害者はオスです。 

 

 

被害に遭ったアブの眼が入るように,反対側から見上げて撮りました。

 

 

撮っているとき,下側のオスが移動。

 

 

上の二匹をアップ気味で撮りました。

 

 

 反対側からも。否が応でも,全身を覆う毛が印象に残ります。

 

 

ネット検索してみると,共食いの例がありました。しかし,自分の目で見られる機会なんてほとんどないでしょう。今回は貴重な観察になりました。 

 


モンキチョウの幼虫,孵化後(2)

2017-07-16 | 昆虫

7月12日(水)。

昼過ぎ,一匹がネットに直接帯糸を固定し蛹になっていました。

 

 

もう一匹を見ると,葉柄でそわそわ。ふしぎなほど体を動かしていました。「ははーん,これは蛹になる準備をしているんだな」と直感。腹端を固定する位置でも決めているようです。それで写真を撮っておきました。


夕方。からだを大きく曲げて,前蛹に。昼見たのは,予想どおりここを蛹化の位置と決めた作業だったのです。

 

 

7月13日(木)。朝。前蛹が蛹になっていました。透明感のあるきれいな体色です。