自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

超接写がたのしい夏(12)~ナナフシ,カベアナタカラダニ~

2017-07-20 | 生物

ナナフシがコンクリート壁にいました。久しぶりに見ました。ところが,妙なことに赤い粒状のものがからだのあちこちに付着しています。 

 

おかしなものがあるものだと思いながら,超接写で確認。それでびっくり。赤いものはダニ。それが体液を吸っているのでした。後で調べると,カベアナタカラダニと判明しました。からだの構造は,外見ではいたって単純な感じがします。

 

口吻を突き刺し,からだを完全に浮かせています。丈夫な口吻! からだには体液がたっぷり入っているのでしょう,ずいぶん膨らんでいます。

 

脚先にも,小さめのダニが付いていました。

 

頭部にも。 

 

この状況はナナフシには致命的と思われます。かわいそうですが,自然界では何が起こるやらわかりません。いのちはいつも厳しい環境を生き延びているのです。

なお,ネット情報ではこのダニはヒトには害を及ぼさないのだそうです。

日々超接写をたのしんでいると,世界が拡がって見えてきます。発見が続くといってもいい過ぎではありません。自然を友とするには頼もしい手だと感謝しています。