ナナフシがコンクリート壁にいました。久しぶりに見ました。ところが,妙なことに赤い粒状のものがからだのあちこちに付着しています。
おかしなものがあるものだと思いながら,超接写で確認。それでびっくり。赤いものはダニ。それが体液を吸っているのでした。後で調べると,カベアナタカラダニと判明しました。からだの構造は,外見ではいたって単純な感じがします。
口吻を突き刺し,からだを完全に浮かせています。丈夫な口吻! からだには体液がたっぷり入っているのでしょう,ずいぶん膨らんでいます。
脚先にも,小さめのダニが付いていました。
頭部にも。
この状況はナナフシには致命的と思われます。かわいそうですが,自然界では何が起こるやらわかりません。いのちはいつも厳しい環境を生き延びているのです。
なお,ネット情報ではこのダニはヒトには害を及ぼさないのだそうです。
日々超接写をたのしんでいると,世界が拡がって見えてきます。発見が続くといってもいい過ぎではありません。自然を友とするには頼もしい手だと感謝しています。