わずか1mmほどのカプセルに,間もなく生まれ出ずる幼虫がどんなふうにはいっているのか,気になっていました。そして,孵化が近づいた頃,卵の側面がへこむ現象についても気になっていました。この程,この2つの“はてな” が氷解したのです。
ともかく下写真をご覧ください。頭部が上,からだの半分辺りで折れ曲がり,尾端が上側にあります。
別写真でトリミングしてみました。とてもよくわかります。からだの様子も,頭部の毛も確認できます。口が右側にあることもわかります。つまり,右側から殻が開けられるということです。気になっていた窪みは,からだの折れ曲がりのちょうど間にできたものだったのです。したがって,へこんだ側に穴があけられることはない,ということになります。
やっぱり! 程なくして殻が破られ始めました。
頭部が出てきました。いよいよ幼虫の誕生です。
身を乗り出すようにして出てきました。
トリミングすると,とてもよくわかります。尾端は元の位置にあります。外へは頭部から順に出てくるのです。
こうして無事誕生! 卵のしくみって,なんとうまくできていることか。