自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

卵殻を食すアゲハの幼虫

2019-07-10 | アゲハ(ナミアゲハ)

食べるという行為は,いのちをもつすべての生きものに共通した本質的行動。個体維持に欠かせない行動です。

昆虫の幼虫が殻から出たあと,殻を食べる幼虫,食べない幼虫があります。それは種によって決まっています。食べる幼虫を見ていると,律義な行いだなあと感心します。母からの贈り物をからだに摂り入れる純真さが感じとれるような気がします。

アゲハ類の幼虫もこのなかま。ナミアゲハが卵殻を食する様子をご覧ください。

 

別個体です。大顎をとらえました。 

 

かぶりつくといった感じ。

 

別個体です。硬い殻と思われますが,力強く噛んでいきます。こういう光景を,わたしは❝貪り食う❞ということばで表したくなります。

 

力強さはたくましさでもあります。生まれ出たばかりの強さが伝わって来ます。

 

別の個体を見ると,ほぼ平らげていました。

 

いかがですか。どうあれ,生まれた瞬間から自立して生きなくてはなりません。それが自然の摂理。