ジャノメチョウは日陰を好みます。ススキをはじめとするイネ科や,ヒカゲスゲなどのカヤツリグサ科の草が生えていたら,それこそ申し分なし。
わたしのフィールドワークである草原は,周りに大きな広葉樹があって,中が草地。草が刈り取られることがありますが,ほとんど伸び放題。こんなところはジャノメチョウもうきうきくらせるようです。この日に見かけたジャノメはたぶん10頭はいたでしょう。
ここは直射日光が遮られた木陰。そっとそっと近寄って,地面を這うような態勢で撮影にはいります。
この努力にいつも応えてくれるわけではありません。察知したら,さっさと遠ざかるものもいます。
対象を変えたり,諦めずに追ったり。とにかく努力あるのみ。翅を大きく広げた瞬間です。翅の先がレンズに触れています。
前から撮るのはなかなかたいへん。感づかれたら,さっさと離れて行きます。
ヤブジラミの花で吸蜜中の個体です。日陰の撮影は,光量の加減に気を遣います。遠くの青空も入れたいので,苦労します。
個体を捕獲して,卵を採取できないでしょうか。食草の近くに放卵するらしいので,どうしたらよいか考えています。