自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

種子から育てたイチゴ株

2023-12-02 | 植物

イチゴの果実の表面にあるのは実。その中に種子があります。実ごと播種すると,もちろん発芽します。わたしたちが食べている部分は花托。

ふつうはランナーと呼ばれ,栄養生殖で殖える蔓を植えて栽培します。実際にも理屈からいっても,それが合理的なのですが,花の本質を考えようとするなら実(種子)を植えるのが順当です。そして,そうすることで知的興味が増すでしょう。

この話題については,わたしにそそのかされて(?)結実までに至った事例を本ブログでも取り上げました。

その実生栽培の本格的事例を,この程ホームセンターで見かけることになったのです。実生株が販売されているのを目にして,「ほっ,ほーっ!」と驚きつつうれしくもなりました。それもなんと赤花! しかも実も一つ生っています。

 

銘打って,「タネから育てたイチゴ苗」。

 

ずいぶん売れたようで,最後の一株が残っているのみでした。赤い花がポツンと一つ。わたしがこれまでに見たことがあるのは白花だけです。

 

もちろん購入。持ち帰って植木鉢に植え,キッチンに置いています。

 

プレートにしたがって会社検索をすると,「タネから育てたイチゴ苗」ページがありました。ひとこと解説には「丈夫で長持ち。収穫期間が長い四季成りタイプの実生系品種です」とあります。そして,びっくりすることには品種が三つ「しろ花」「あか花」「もも花」! 実生を商売にするって,大したものです。

さあ,どう育っていくのでしょう。わくわく。