この古刹の本堂は国宝に指定されています。その堂が左奥に見えます。この境内に生えるツクバネはわたしのお気に入りです。それで例年,ここを訪ねて撮影することにしています。
今年は実の落下時期が早かったようで,枝に付いた実は疎らな感じでした。いつもならワァーッと付いていて迫力があるなあというふうなのですが。理想は真っ青な空に雲がわずかに浮かんでいる遠景です。しかし,この日は雲が日を遮るという空模様。
建造物の庇下で撮影するという環境なので,屋根が写り込む恐れがあります。それを避けるために窮屈な姿勢で,なんとかツクバネの賑わいを残したくてこのアングルからの撮影にこだわりました。前の建造物は鐘楼です。ツクバネの枝が空に向かって伸びています。
実の間から鐘楼が見えるように撮りました。
ミニ付いた4枚の羽根の曲がり具合が優雅に見えます。これぞ自然美です。その昔の遊び,羽根つきを思い出しました。