門司港は鹿児島本線の出発・終着駅です。歴史と共に歩んできた古いまちです。それだけの古さ,風情が漂う港町です。
わたしは青年時代,下関から関門トンネル(歩道)を歩いて渡り,門司港を訪ねたことがあります。当時の記憶は薄れてきていますが,記憶と実際の風景とが重なり合うこともあり,懐かしい風景が広がっていたのでした。
JR門司港駅は文化財に指定された由緒ある駅です。貫禄十分。こういう古さはずっとずっと大事にしたいなあと痛感。
駅近くに海が。この海は関門海峡。はね橋がありました。一日6回,定時になると橋が上がって,人は通れなくなります。その間に船が通るのです。
ちょうど橋が上がるところを見ました。橋の両端に係員がいて,大きな声で間もなく渡れなくなる旨のお知らせをしました。すると,ゲートが閉じられて……。中央奥の方に関門大橋がわずかに見えます。
上がってしまうと,ずっと向こうに大橋がありました。趣きのある港の雰囲気が漂います。
きれいで清潔な港町です。
ここがバナナの叩き売り発祥の地だそうです。
わずかな時間の滞在でしたが,よき古さを発見できたひとときでした。
先人の匂いが漂う品位の感じられるまちに感謝。