畑横の空き地にカマキリがいました。
晴れた空にお似合いの姿です。なかなかりっぱな鎌を持っています。これに捕まった虫は到底逃げられそうにありません。
ゆっくり動きかけました。
また静止。
途中向きを度々変えました。
カマキリは終始悠々としたポーズを見せていました。
畑横の空き地にカマキリがいました。
晴れた空にお似合いの姿です。なかなかりっぱな鎌を持っています。これに捕まった虫は到底逃げられそうにありません。
ゆっくり動きかけました。
また静止。
途中向きを度々変えました。
カマキリは終始悠々としたポーズを見せていました。
チガヤの生い茂る草むらで,珍客ショウリョウバッタを発見。ほんとうに久しぶりのことです。このからだの姿はチガヤの葉そっくり。体形からみてメスと思われます。
それを撮影しやすい場所に移して撮り直しました。背部と触覚に赤い帯があります。これはチガヤの葉に瓜二つ。
さて,頭部の写真です。
円錐状の頭部は,曲面がいくつかに分割されて直線で折れ曲がっています。
前から見ると,よくわかります。ショウリョウバッタよりずっと印象的です。
もっと近寄ってみました。なんだか見つめられているような。
畑のダイコンの葉にツユムシが。スマートなからだに,長い脚が光ります。体色は葉とそっくり。遠目からでは葉と見分けがつかないほど。
脚の長さが印象に残る一コマをどうぞ。つい先日,草むらで撮ったものです。
さっそく正面から撮っておきました。ほんとうはもっと近寄りたかったのですが,動かれてしまい叶いませんでした。頭の大きさにしては,脚の長さが際立っています。撮影中,何度か飛んで移動しました。1mは飛びますね。
頭部を横から撮りました。複眼の色模様はとても特徴的です。眼の緑は環境にマッチしているのでしょう。保護色は草食性昆虫にとって積極的な防御手段なのです。
こんなふうに撮影していると,畑仕事はなかなか進みません。この日の大きな作業は,畑の一角にはびこるドクダミの地下茎を掘り起こすことでした。スコップで地中深くにある茎を掘ると,とにかく驚くほどのはびこりようです。放っておくと,耕作部分が追いやられてしまいます。
11月11日(水)。アゲハの庭園にあるレモンに木に,アゲハの終齢幼虫が一匹。じつは終齢直前の幼虫を見てからずっと気になっていたものです。終齢前から終齢へ,そして写真を撮ったこの日まで,じつに一週間もじっとしているのです。つまり終齢を迎えてからまったく動いていません。
脱いだ皮が葉にくっついたまま。
この写真は朝撮ったものです。からだには露が付いたまま。いかにも冷たそう。今朝の最低気温は3.6℃。
この幼虫がどうなっていくか,気にしておこうと思います。些細なことでも,生態につながる事実は見届けるのが大事ですから。
11月12日(木)。同じ位置でじっとしたまま。今朝の最低気温は2.4℃。
畑のハクサイは昆虫たちの楽園。それほど目立ちます。収穫にあまり欲を出すこともないだろうと,ある程度は昆虫の食べ物にプレゼントしているつもりです。
この日,葉の奥にコバネイナゴのカップルがいるのを発見。イナゴはイネ科植物が大好きなので,ハクサイでは珍客です。葉を持って写真を撮ると楽に撮れます。それで頭・顔に迫ってみました。
出て来たとき,頭部だけとりました。
今度は全身です。
真正面から撮るとき,なんとも行儀よくしていました。
奥行きを出したくて,斜め前方から撮りました。
撮影中,イナゴは少しずつ動きました。しかし,二匹は離れようとはしませんでした。メスが葉を食べ始めたのにはびっくり。
農薬を散布しないでいると,いろんな昆虫のいろんなすがたに巡り合えます。
11月10日(火)。孵化間近になっても,孵化の兆候はまったく見られないまま。内部が黒くなってきました。
これも。
これも。
これもです。
いずれも発生が途中で停止しました。
これらの事実からわかるのは,今の時期は孵化がたいへんだという点です。きっと低温が影響しているのでしょう。これまでの観察の結果,確かにいえるのは「今の卵期間は12日程度」「晩秋は孵化率が低い」ということです。
畑の周りを,有害獣侵入防止ということでネットで囲っています。ネットを支えるポールは,近頃,アキアカネたちの居場所になっています。夕方近くになると,いずれのポールもトンボがとまり,満員状態。そして近くに虫が飛び込んで来るとさっと発進。そして元の場所に戻って来るのです。
胸にある筋紋様の真ん中の一本を見てみましょう。先が尖っています。これはアキアカネの同定材料。
頭をひねるしぐさをしました。頭部がお椀状になっているのがわかります。
たくましい口元,そして見える複眼。
おしまいに真正面から。短めの触覚は飛行に適応しているのでしょう。触覚の間にある単眼の一つが白っぽく見えています。あとの二つもその両側にわずかに見えます。今度は単眼をしっかり撮ろうと思います。
トンボが獲物を捕らえ,食べている場面を撮るのもテーマにしています。いずれご紹介できるでしょう。
我が家のキンカンの木ではクロヒラタアブの卵,幼虫,蛹がよく見つかります。アブラムシがたくさんいるので,さもありなんです。
この朝は葉裏にいる成虫を見つけました。じっとしたままです。どうやら,孵化後間もない個体のようです。写真の成虫は翅を揃えていますが,見たときはまだ伸び切っていない翅が左右に開いていました。
これは頭・顔の写真を撮る絶好のチャンスです。複眼には短い毛がびっしり。
毛が生えている様子が一目瞭然。
もっと近寄ってみると……。
さらにもっと。
葉を裏返して真正面から全身写真を撮りました。
孵化間もないときはまだ飛べないので,撮影にはもってこいです。さらに複眼が汚れていないので,いうことなし,です。
畑にて。
朝発見したのがこのルリミズアブ。出現期間はとても短いようです。出合えたのはラッキーでした。ネットの内側でじっとしていました。どうしてここにいたのか,わかりません。複眼には薄っすらと水滴が付着しています。
瑠璃色をしているということですが,もっと黒っぽく見えました。
写真を撮っていると,朝日が照りつけました。
触覚の威力が見えて来るようです。小さな水滴がたくさんついている様子がわかります。複眼は単一色です。
正面から撮りました。堂々としたすがたに見えます。
すこしだけ近づいてみました。寒さのせいでほとんど動きません。
チャンスがあれば,水滴がないときのすがたを撮りたいですね。
11月6日(金)。夜見ると,孵化近い様子。
11月7日(土)。朝見ると,孵化済み。この卵が10月26日の産付とすれば,卵期間は11.5日と思われます。
夕方,また一つが孵化。
卵期間は12日と5時間です。
まだ,卵は残っています。しかし,発生過程が停止したように思える卵もあり,孵化に至るかわかりません。締めくくりまで見届けようと思います。