自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋! 虫の目写真シリーズ(27) ~カマキリ~

2020-11-14 | 昆虫

畑横の空き地にカマキリがいました。

 

晴れた空にお似合いの姿です。なかなかりっぱな鎌を持っています。これに捕まった虫は到底逃げられそうにありません。

 

ゆっくり動きかけました。

 

また静止。

 

途中向きを度々変えました。

 

カマキリは終始悠々としたポーズを見せていました。

 


昆虫の頭・顔 ~ショウリョウバッタモドキ~

2020-11-13 | 昆虫

チガヤの生い茂る草むらで,珍客ショウリョウバッタを発見。ほんとうに久しぶりのことです。このからだの姿はチガヤの葉そっくり。体形からみてメスと思われます。

 

それを撮影しやすい場所に移して撮り直しました。背部と触覚に赤い帯があります。これはチガヤの葉に瓜二つ。

 

さて,頭部の写真です。

 

円錐状の頭部は,曲面がいくつかに分割されて直線で折れ曲がっています。

 

前から見ると,よくわかります。ショウリョウバッタよりずっと印象的です。

 

もっと近寄ってみました。なんだか見つめられているような。

 


昆虫の頭・顔 ~ツユムシ~

2020-11-12 | 昆虫

畑のダイコンの葉にツユムシが。スマートなからだに,長い脚が光ります。体色は葉とそっくり。遠目からでは葉と見分けがつかないほど。

 

脚の長さが印象に残る一コマをどうぞ。つい先日,草むらで撮ったものです。

 

さっそく正面から撮っておきました。ほんとうはもっと近寄りたかったのですが,動かれてしまい叶いませんでした。頭の大きさにしては,脚の長さが際立っています。撮影中,何度か飛んで移動しました。1mは飛びますね。

 

頭部を横から撮りました。複眼の色模様はとても特徴的です。眼の緑は環境にマッチしているのでしょう。保護色は草食性昆虫にとって積極的な防御手段なのです。

 

こんなふうに撮影していると,畑仕事はなかなか進みません。この日の大きな作業は,畑の一角にはびこるドクダミの地下茎を掘り起こすことでした。スコップで地中深くにある茎を掘ると,とにかく驚くほどのはびこりようです。放っておくと,耕作部分が追いやられてしまいます。

 


寒さに耐えるアゲハの幼虫

2020-11-12 | アゲハ(ナミアゲハ)

11月11日(水)。アゲハの庭園にあるレモンに木に,アゲハの終齢幼虫が一匹。じつは終齢直前の幼虫を見てからずっと気になっていたものです。終齢前から終齢へ,そして写真を撮ったこの日まで,じつに一週間もじっとしているのです。つまり終齢を迎えてからまったく動いていません。

 

脱いだ皮が葉にくっついたまま。

 

この写真は朝撮ったものです。からだには露が付いたまま。いかにも冷たそう。今朝の最低気温は3.6℃。

 

この幼虫がどうなっていくか,気にしておこうと思います。些細なことでも,生態につながる事実は見届けるのが大事ですから。

11月12日(木)。同じ位置でじっとしたまま。今朝の最低気温は2.4℃。

 


昆虫の頭・顔 ~コバネイナゴ(交尾)~

2020-11-11 | 昆虫

畑のハクサイは昆虫たちの楽園。それほど目立ちます。収穫にあまり欲を出すこともないだろうと,ある程度は昆虫の食べ物にプレゼントしているつもりです。

この日,葉の奥にコバネイナゴのカップルがいるのを発見。イナゴはイネ科植物が大好きなので,ハクサイでは珍客です。葉を持って写真を撮ると楽に撮れます。それで頭・顔に迫ってみました。

 

出て来たとき,頭部だけとりました。

 

今度は全身です。

 

真正面から撮るとき,なんとも行儀よくしていました。

 

奥行きを出したくて,斜め前方から撮りました。

 

撮影中,イナゴは少しずつ動きました。しかし,二匹は離れようとはしませんでした。メスが葉を食べ始めたのにはびっくり。

 

農薬を散布しないでいると,いろんな昆虫のいろんなすがたに巡り合えます。

 


アカタテハ,今産卵(6)

2020-11-11 | アカタテハ

11月10日(火)。孵化間近になっても,孵化の兆候はまったく見られないまま。内部が黒くなってきました。

 

これも。

 

これも。

 

これもです。

 

いずれも発生が途中で停止しました。

これらの事実からわかるのは,今の時期は孵化がたいへんだという点です。きっと低温が影響しているのでしょう。これまでの観察の結果,確かにいえるのは「今の卵期間は12日程度」「晩秋は孵化率が低い」ということです。

 


昆虫の頭・顔 ~アキアカネ(オス)~

2020-11-10 | 昆虫

畑の周りを,有害獣侵入防止ということでネットで囲っています。ネットを支えるポールは,近頃,アキアカネたちの居場所になっています。夕方近くになると,いずれのポールもトンボがとまり,満員状態。そして近くに虫が飛び込んで来るとさっと発進。そして元の場所に戻って来るのです。

 

胸にある筋紋様の真ん中の一本を見てみましょう。先が尖っています。これはアキアカネの同定材料。

 

頭をひねるしぐさをしました。頭部がお椀状になっているのがわかります。

 

たくましい口元,そして見える複眼。

 

おしまいに真正面から。短めの触覚は飛行に適応しているのでしょう。触覚の間にある単眼の一つが白っぽく見えています。あとの二つもその両側にわずかに見えます。今度は単眼をしっかり撮ろうと思います。

 

トンボが獲物を捕らえ,食べている場面を撮るのもテーマにしています。いずれご紹介できるでしょう。

 


昆虫の頭・顔 ~クロヒラタアブ~

2020-11-09 | ヒラタアブ

我が家のキンカンの木ではクロヒラタアブの卵,幼虫,蛹がよく見つかります。アブラムシがたくさんいるので,さもありなんです。

この朝は葉裏にいる成虫を見つけました。じっとしたままです。どうやら,孵化後間もない個体のようです。写真の成虫は翅を揃えていますが,見たときはまだ伸び切っていない翅が左右に開いていました。

 

これは頭・顔の写真を撮る絶好のチャンスです。複眼には短い毛がびっしり。

 

毛が生えている様子が一目瞭然。

 

もっと近寄ってみると……。

 

さらにもっと。

 

葉を裏返して真正面から全身写真を撮りました。

 

孵化間もないときはまだ飛べないので,撮影にはもってこいです。さらに複眼が汚れていないので,いうことなし,です。

 

 


昆虫の頭・顔 ~ルリミズアブ~

2020-11-08 | 昆虫

畑にて。

朝発見したのがこのルリミズアブ。出現期間はとても短いようです。出合えたのはラッキーでした。ネットの内側でじっとしていました。どうしてここにいたのか,わかりません。複眼には薄っすらと水滴が付着しています。

 

瑠璃色をしているということですが,もっと黒っぽく見えました。

 

写真を撮っていると,朝日が照りつけました。

 

触覚の威力が見えて来るようです。小さな水滴がたくさんついている様子がわかります。複眼は単一色です。

 

正面から撮りました。堂々としたすがたに見えます。

 

すこしだけ近づいてみました。寒さのせいでほとんど動きません。

 

チャンスがあれば,水滴がないときのすがたを撮りたいですね。

 


アカタテハ,今産卵(5)

2020-11-08 | アカタテハ

11月6日(金)。夜見ると,孵化近い様子。

 

11月7日(土)。朝見ると,孵化済み。この卵が10月26日の産付とすれば,卵期間は11.5日と思われます。

 

夕方,また一つが孵化。

 

卵期間は12日と5時間です。

 

まだ,卵は残っています。しかし,発生過程が停止したように思える卵もあり,孵化に至るかわかりません。締めくくりまで見届けようと思います。