自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'22春 虫の目レンズは友 ~シオカラトンボ(メス) ~

2022-06-11 | 昆虫

5月。アゲハの庭園にて。

地面に突き刺したタケの棒先にシオカラトンボのメスがとまっていました。そこを止まり木にして獲物を狙っているのです。獲物が近くにやって来ると,急発進。大抵は逃げられてしまいます。そうすると,またここに戻って来ます。向きは多少違っていることがありますが,よくもまあここをよく記憶しているものだと感心するほどです。

 

同じ棒です。見上げるようにして撮りました。空に雲があればいうことなしなのですが。それにしてもこんなに晴れ渡って。

 

すぐ横にあるシランの花先にとまったことがありました。

 

うんと近寄って撮りました。翅先はレンズに触れています。それでも逃げません。

 

結局,わたしが撮影しているときは捕獲行動は成功しませんでした。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~ヤマトシジミのカップル ~

2022-06-11 | 昆虫

我が家の更地で,ヤマトシジミのカップルに遭遇。ここにはカタバミがどっさり生えているので,くらしよいところと心得ているのかもしれません。

 

雲の多い晴れた日。日が射したときを待って撮りました。

 

のびのび生きてる感じがします。

 

カタバミを放っておくと,いくらでも増えるので適当に草引きや草払いをします。今は雑草との戦いの季節。そんな中,昆虫のいのちに出会うとホッと一息つけます。

 

 


'22 昆虫の頭・顔 ~ヒゲナガハナバチ(続々々)~

2022-06-10 | 昆虫

アカツメクサの花にとまったヒゲナガバチの写真を撮っていると,なんと吻を出したままじっとしているのです。これはスゴイ場面です。ハナバチの側からすれば,なにかアクシデントが起こったのかもしれません。それはともかくとしてラッキーなことに数枚撮れたのでした。

 

トリミングなし,です。

 

背景が濃いめの緑を主体にした色合いなので,毛がくっきり。吻先もくっきり。

 

おしまいに正面から撮りました。全体がくっきり。

 

ヒゲナガハナバチに感謝。

 


この幼虫・蛹,カナブン?

2022-06-10 | 昆虫

カナブンとコガネムシ,それぞれの幼虫はよく似ていて見かけが付きにくいとか。ネット検索で調べていると,土から出したときの動きでパッとわかるらしいです。カナブンの方はひっくり返ったままで,歩くのが下手くそ。それに対してコガネムシの方は体勢を整えてさっさと歩くらしいです。歩くかどうかで見分けるとか,なかなかおもしろいものさしです。ただ,その準備ができているかどうか。

さて,畑仕事をしていると,その幼虫が出て来たのです。さて,どっちなのか,よくわかりません。歩くようには見えないので,カナブンなのでしょうか。

 

続いて,蛹が。ただ,同種の昆虫なのか不明です。この蛹を容器に入れて観察することに。この蛹は気門がとてもはっきりしています。

 

次の日,また出て来たのが,蛹化したばかりのカナブン(?)。脱皮直後なので,幼虫時の皮がくっ付いていました。とてもめずらしいのではないでしょうか。この時点では気門が定かではありません。

 

反対側から撮りました。

 

せっかくなので,蛹を容器に入れて,どんな成虫が誕生するか観察することにしました。カナブンだと思うのですが,どうでしょうか。

 


ヤブキリの幼虫,脱皮直後

2022-06-09 | 昆虫

夕方,アゲハの庭園にて。

たまたま,ヤブキリの幼虫が脱皮を終えたばかりの姿を目撃。葉の色にそっくりなのに,よくもまあ目に留まったことよと自分でもびっくり。みずみずしいからだと,長ーい触覚,それに胸元にある脱皮皮でそれとわかりました。

 

こういうときは外敵の目を極力避けなくてはならないのに,目に付くところで脱皮するなんて。

 

撮影するとき葉が動いたので警戒し始めました。背中の黒い一本筋がヤブキリの幼虫がもつ特徴です。脱ぎ捨てた皮には触覚の名残りあります。

 

この庭にはヤブキリが何匹もすみついていますが,脱皮を見かけたのは初めてです。今後注意深く観察していこうと思います。

 


ササの間に咲くササユリ

2022-06-09 | 

「ササユリの花」と聞くと,まことに清楚で質素で,見事なまでに清潔感に満ちていると,わたしは感じます。

ある小学校に勤務しているとき,職員が「近所の山麓に咲いていた」といって,切り花として廊下に飾ったことがあります。子どもの目にはやさしく映ったことでしょう。職員が住むむらは山間部でササユリがあちこちに自生していて,シンボルとしてむらの花に指定されていました。

そのササユリの花を,この度,T公園の山裾でいくつか見かけました。なんとなつかしい! しかも,ササの間から茎をひっそりと伸ばし,ササと共生しているのです。この姿はまさに名の由来に重なります。その光景を目の当たりにしてわたしはすっかりうれしくなりました。

 

こういう姿には自己主張を適度に抑えた品のよさが窺えそう。

 

 

見頃が過ぎたようで勢いを失っていましたが,ユリの咲く環境がよくわかりました。

 

昔はいくらでもササユリが咲いていたといいます。ササユリの自生地を壊したのはヒトの身勝手さです。この公園では,ササユリが細々とであれ,生え続ける環境を保護しようとする営みが見えました。大切な視点です。

 


吸水するミスジチョウ

2022-06-08 | 昆虫

ここは公園の石畳。

隙間に土が溜まってコケが生え,草が伸びています。狭いところでも,適度な湿気が植物の成長を促します。

そこにミスジチョウが着地。その瞬間を目撃。なにをするのかなあと思って見ていると,吻を伸ばして吸水を始めました。慌てて撮影開始。

 

少しだけ位置を変えて,同じ行動を続けました。

 

人が通りかかったので,吸水を中断。それでも去ることはなし。翅を広げ,からだに日光を浴びて体温を上げている様子。

 

目の前ののどかなひとときでした。

 

チョウの吸水は意外とよく見かけます。

 


透きとおった海と舟屋

2022-06-08 | 日記

6月7日(火)。雲ったり,しぐれたり。気圧の関係で,とにかく妙な天気でした。

昨日は予報からそのように予想されたのですが,そのとおりになりました。天気はそうでしたが,陽射しがなくカラッとした感じで,快適な一日が過ごせました。今日,日本海側にある舟屋群の風景に出会いに行って来ました。何十年ぶりかで,懐かしい景色に感動。

 

海の青さと透明度にはすっかり目とこころを奪われました。そんなわけで,岸から見えた海面の下を画像アップします。

 

波が穏やかだと,こんなにも見事な海!

 

自然と共生するくらしが見える気がします。

 

人影はほとんどありません。しかし,海辺でくらす人の匂いがぷうんと漂って来ます。

 

きれいな海は宝です。

 


身近な野鳥 ~ケリ~

2022-06-07 | 野鳥

ケリの幼鳥の写真をローカル新聞の紙面で見ました。隣り町で撮られたものです。それで思い出したのが以下の記事でアップした写真です。ずっと前の写真なのでご勘弁ください。

4月のサクラの季節,同じ隣り町の山間部を走っていたときのこと。麦の育つ田に見知らぬ鳥が一羽立っていました。めずらしい姿なので,とりあえず写真に収めておこうと撮ったのでした。たしかに初めて見る鳥です,ということはわたしの住むエリア外の野鳥なので,身近とはいえないかもしれません。

嘴の先に乾いた泥が付いていることからすると,なにか獲物を探していたのでしょう。長めの脚,橙色の目,黄色の嘴,先が黒い尾羽,なかなか特徴があります。

 

警戒はしているのでしょうが,逃げる気配がありません。この地域では環境に適応して生きているのでしょう。

 

野生との新しい出会いに,こころが温かくなった思いがしました。

 


ジャガイモの花とタイワンタケクマバチ

2022-06-07 | ジャガイモ

ジャガイモの花と実の写真を撮っていると,そこに飛来したのがタイワンタケクマバチ。めったに見かけないクマバチなのですが,ずいぶん久しぶりに見ました。

 

クマバチは花を巡って花粉を集めている様子でした。きちんと撮ろうとしたのですが,動きがじつに早いのでなかなか。

 

結局撮れたのは下写真の程度でした。

 

ジャガイモの花を訪れる昆虫はとにかく少ない中,貴重な目撃となりました。ただ,タイワンタケクマバチにとってこの花がどれほどの意味があるのか,よくわかりません。